乙女の読書道 の商品レビュー
本の雑誌の連載は連載時にだいたい読んでた。 趣味人で読書家だってことはよくわかるし、読みたくなる書評でもある。文章のリズムとか語彙がもう少し落ち着いていればなお良い…。まあこれがキャラだから仕方ないのか。造本がかわいい本です。版型とか紙とか表紙とか。連載時、紹介されている本がいき...
本の雑誌の連載は連載時にだいたい読んでた。 趣味人で読書家だってことはよくわかるし、読みたくなる書評でもある。文章のリズムとか語彙がもう少し落ち着いていればなお良い…。まあこれがキャラだから仕方ないのか。造本がかわいい本です。版型とか紙とか表紙とか。連載時、紹介されている本がいきなりハイペリオンで、ウッドハウスで…とワクワクするラインナップに俄然興奮したものでした。純文学系にはまったく行かない(笑)
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主にSFのジャンルからおすすめが多かった。私が普段あまり読まないジャンルなので知らない本だらけで刺激的。馴染みのないSFといっても本作のタイトルにある乙女の文字通り、美男子ありロマンスありの作品も多く、ニヤニヤしながら読みたいなぁ~と今から想像して楽しみになる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SF&ファンタジー好きで好みどストライク。おかげさまで読みたいリストに二百冊追加できました…いつ読むんだ。 ジャンルはかなり偏りがあるけれど、紹介されるどの本も、池澤さんの「愛の叫び」で読みたくなってしまう。「ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド」を初めて知って、とても面白く読んだ。 SFに挑戦したい人にはピッタリだと思います。
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自らを書痴、超の付く読書狂という著者によるブックガイド。乙女の〜とタイトルにあるので、ふわふわ甘いものを思っていると、紹介される本のほとんどが海外SFで驚き。でも、好きなんだという気持ちにリボンをかけて、はいどうぞと示すことができるのが乙女なのかも。本の中から好きという気持ちが溢...
自らを書痴、超の付く読書狂という著者によるブックガイド。乙女の〜とタイトルにあるので、ふわふわ甘いものを思っていると、紹介される本のほとんどが海外SFで驚き。でも、好きなんだという気持ちにリボンをかけて、はいどうぞと示すことができるのが乙女なのかも。本の中から好きという気持ちが溢れ出ています。なのでイロイロ偏っていようが、なんだろうがお構いなしに楽しめます。 移動中に本を読み切ってしまうことを考えて予備の本をカバンに入れるなど、共感する部分も多かったのですが、紹介されている本はほとんど読んでいなかったです。それどころか存在すら知らなかった作品も多いです。気になる本も多く、これでまた読書の世界が広げられました。
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SF、特に海外ものは得意じゃなかったけど、興味でました。ひとまず日本のものをキンドルでポチってみて今読み中。
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池澤夏樹さんの娘さんで、声優でお嬢様、美人な才媛。そんな春菜さんのオススメ本に関する連載を1冊にまとめたのが本書です。 実際にわたしもこの本の中からいくつかの世界へ旅立ってきましたが、まぁ面白い!正直知らないジャンルの本って選び方もわからない。この本と出会わなければ、一生手にする...
池澤夏樹さんの娘さんで、声優でお嬢様、美人な才媛。そんな春菜さんのオススメ本に関する連載を1冊にまとめたのが本書です。 実際にわたしもこの本の中からいくつかの世界へ旅立ってきましたが、まぁ面白い!正直知らないジャンルの本って選び方もわからない。この本と出会わなければ、一生手にする事はなかった本たちだったでしょう。 春菜さん自身も教養豊かで面白い方ですが、この本を通して、知らなかった仮想現実の面白さを実感しています。 紹介されている本たちは、著者の趣味を反映して、堂々と偏っています(笑)小気味よい文章で、夜寝る前とか、リラックスしたい時に読むのにぴったり。気になった本を手にとってみると、価値観が変わるかも…です。
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お陰様で"読みたいリスト"がまた伸びる、乙女の、乙女による、乙女に限らず万人のためのブックガイド! 筋金入りのSFマニア(翻訳ものメイン)の池澤氏が編むガイドなので、紹介されるタイトルはSFメインではあるけれど、素晴らしくリズミカルで熱のこもった文章にどん...
お陰様で"読みたいリスト"がまた伸びる、乙女の、乙女による、乙女に限らず万人のためのブックガイド! 筋金入りのSFマニア(翻訳ものメイン)の池澤氏が編むガイドなので、紹介されるタイトルはSFメインではあるけれど、素晴らしくリズミカルで熱のこもった文章にどんどん釣り込まれ、こーんなに面白い本ならとにかく読まなきゃ端から読まなきゃ全部読まなきゃ、とどんどん熱くなってしまう。 もちろんSFだけがセレクトされているわけではなく、ファンタジーやユーモア小説や児童文学、そしてちょっと意外なところではハーレクインロマンスなんかも取り上げられている。 作中、複数回取り上げられているP・G・ウッドハウス<ジーヴス>シリーズは実に面白い。ああバーティおバカかわいいよバーティ、冷静沈着万能天才"紳士お側つき紳士"ジーヴス(執事にあらず!)とのコンビ、永遠なれ。 <アレクシア女史>シリーズも<ビブリア古書堂>シリーズも<ゴースト・ハント>シリーズも、うむうむそうですよねー、と頷きつつ。 皆川博子『開かせていただき光栄です』につけられた"謎また謎の耽美玉葱小説"というコピーがとてもぴったりで、これまた激しく同意。 酉島伝法『皆勤の徒』。日本語というか、漢字の造語能力の凄まじさも見せつけられたこの一作、やはり同じく、多言語への翻訳の困難さを思いました。 とはいえ、確かつい先ごろ、英訳化するというお話を目にした気がするのだけれど、一体どういうことになるのだろうどきどき。 でもって、ハヤカワミステリさんのトールサイズ本についてのお嘆き、まったくもって同感。ぎりぎりのサイズ調整でいかにして多くの本を書棚に収めるか、常に限界に挑戦(大げさ)している読み手のことも、少しだけ考えていただけると嬉しいですハヤカワさん。 紹介された中でもとりわけ惹かれたのは 『ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド』 悪喰趣味であるので万人向けじゃないけど、という『ドクター・アダー』 児童文学ではチャイナ・ミエヴィル『アンランダン ザナと傘飛び男の大冒険』とパトリシア・C・リーデ<魔法の森>シリーズ。 そして、祖父・福永武彦『福永武彦戦後日記』と父・池澤夏樹の『双頭の船』、日頃あまり手に取らない分野なので読むには時間がかかりそうですが、忘れずにいたい。特に『双頭の船』の項に書かれた"マジック・リアリズム"という手法についての説明がありがたかったです。 とにかく、乙女を自認する方にもそうじゃない方にもきっと発見のある一冊。 巻末のエッセイ『向こう岸の父と祖父』は、文学界における偉大な先人でもある祖父母と父に連なる血筋に生まれた彼女の揺らぎと迷いとその向こう側を、短い文章の中にぎゅっと凝縮していて、しみじみと余韻が残ります。
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表紙に大好きな『ヒグチユウコ』さんの絵があったのを見て”合うかも~!”っと直感で借りた一冊。 普段SFは殆ど読まないから、これを読んでチャレンジしたくなった。
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エッセイテイストの、ほとんどSF本の紹介でした。SFはあまり得意なジャンルではないので、紹介されてる中に食指の動くものはありませんでしたが、作者・池澤さんが子供の頃からずっと読書・本に魅了されている事はビンビン伝わってきました。印象深かったのは「大人とは、子供の頃欲しかったものを...
エッセイテイストの、ほとんどSF本の紹介でした。SFはあまり得意なジャンルではないので、紹介されてる中に食指の動くものはありませんでしたが、作者・池澤さんが子供の頃からずっと読書・本に魅了されている事はビンビン伝わってきました。印象深かったのは「大人とは、子供の頃欲しかったものを全部買うだけの財力を得るだけの事」←これは五味太郎さんも仰ってるのでw。「そこに待ってるのは大人買いパラダイス」
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欲を言えば、対象書籍の出版年と初出年を入れて欲しかったです。シリーズものが、1巻とかシリーズ全体ではなくて、2巻の書評というのもおもしろいです。
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