シャーロック・ホームズの思考術 の商品レビュー

マリアコニコヴァ【著】,日暮雅通【訳】

2020/07/18

冗長。要約するとそこらの自己啓発本に毛が生えた程度の内容でしかないが、いちいち小難しい表現を使ったり、専門用語を持ち出したりというのが延々と続く。しかもその割に、それらを体系立てて読者に説明する訳でもなく、ひけらかしに御苦労様という印象。

2016/01/09

ワトスンシステムとホームズシステムという思考システムに分けて、またホームズが関わってきた事件をもとに本書は書かれている。心理学、脳科学というジャンルになるだろう本書は、ロジカルで面白い。ただ、実践するのは難関なことではないだろうかとも思ってしまう。読んでみて少しでも得るものがあれば、大きい。

2015/06/30

私はホームズよりポアロ派なんですが、まぁ一応ミステリ好きとしては読んでおこうかなと。

タイトルにある通り、思考術に関する作品ですね。原作を深く読んでなくてもわかりやすいと思います。しかしまぁシャーロッキアンって本当にホームズに心酔してるんですね。

2014/05/19

ホームズの薀蓄本かと思ったら、心理学、認知科学、脳科学の本だった。それもかなり本格的。ちょっと荷が重かった。ホームズの手がけた事件、事件へのアプローチを心理学的に解説したり、どんな思考方法だったのか、また一般に転用するにはどうすればよいのか？ などは、まだついていける。でも脳内の部位の働きについて解説されても、ついていくだけのリテラシーが不足している。ちょっと残念。

2014/04/16

尊敬する名探偵シャーロック・ホームズの思考や行動原理を作品中の記述を交えながら、分かり易く書かれていて面白かった。

2014/03/03

状況を冷静に判断することがいかに難しいかというのがよくわかった。
こんなにも簡単に先入観に支配されているとはおもってもいなかったので、それを知ることができてよかった。

2014/02/23

タイトルのポップさとは裏腹に、中身はかなり読み応えのある論文になっているので、タイトルに惹かれて読むと苦労するかもしれない。

内容は、シャーロック・ホームズの作中に出てくるホームズやワトソンの発言や行動を分析し、それを例として心理学領域の研究成果を紹介している。

心理学の深い専門知識は不要だが、それでもやはり多少の教養は必要になるし、加えてホームズを読んだことが無いと「何それ」という話になってしまうので、かなり読者を選ぶ本である。

内容自体はシンプルで、ホームズとワトソンそれぞれの思考パターンの違いはよく理解できるものの、筆者のいう「ホームズ・システム」を実践するのは極めてハードルが高く、途中で「ふにゃぁ～」という気持ちになった。知的で素晴らしい研究だとは思うが、「何か残ったか」と問われれば「難しかった」という答えになってしまうだろう。