日産自動車における品質ばらつき抑制手法QVCプロセス の商品レビュー

大島恵,奈良敢也【著】

2014/07/06

品質工学のプロセス適用含め、さすが歴史ある日産自動車という感じ。

導入の経緯から触れられているので、入りやすい。もちろん、これらは日産自動車における状況を改善・改革するために設計されたアプローチであり、他にそのまま適用可能かは考慮が必要であるが、「すべての重大な不具合は新規性がそれほど高くないと考え、未然防止活動が不十分だった場合に発生…」というのは、自らの経験に照らすと、「うん… たしかに」と思えた。

機能展開〜品質工学適用までの流れが最大の山場なのであろうが、いちばん心に残ったのは、

「やらなければならないこと」と「やってはならないこと」を明記…

という内容。これは すぐにでもできるので、早速やってみたい。

かねてから「QFD」と「品質工学」の融合は叫ばれているが、これほど具体的に説明されたものはないし、品質工学って何？ って人にとってもこの書籍は、良いきっかけになると思う。