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密室・殺人 の商品レビュー

3.4

17件のお客様レビュー

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2014/05/11

タイトル通り密室がテーマである本格ミステリなんですが、クトゥルフ神話の要素なんかも入ってくるので、単純にミステリとして読むと戸惑うかもしれないです。 なかなか核心に迫っていかない感じがあって、中盤までは読み進めるのがちょっとつらく感じました。謎の組み立てと解決はなかなか面白いです...

タイトル通り密室がテーマである本格ミステリなんですが、クトゥルフ神話の要素なんかも入ってくるので、単純にミステリとして読むと戸惑うかもしれないです。 なかなか核心に迫っていかない感じがあって、中盤までは読み進めるのがちょっとつらく感じました。謎の組み立てと解決はなかなか面白いですが、とらえどころが難しい作品でもありました。

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2014/04/30

「モザイク事件帳」から。礼都さんが気に入ったのでこちらも読んでみようかなと。ミステリとしては…まあ、こんんなものかなあという印象でしたが、探偵も助手も非常にインパクトのあるキャラクターでしたので、面白くて一気に読めました。ホラー描写がちょこちょこ出てくるのですが、これだけではミス...

「モザイク事件帳」から。礼都さんが気に入ったのでこちらも読んでみようかなと。ミステリとしては…まあ、こんんなものかなあという印象でしたが、探偵も助手も非常にインパクトのあるキャラクターでしたので、面白くて一気に読めました。ホラー描写がちょこちょこ出てくるのですが、これだけではミステリとホラーの融合と呼ばせるには、どちらの要素も物足りない気がしました。

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2014/03/23

四ツ谷礼子というワトソン役視点で進む割とコテコテの本格密室もの。 ただホラー作家さんということもあって所々叙情できな部分がはさんであってキャラの過去が垣間見れるのが面白い所であり気になる所です。 現代のミステリらしく、一つの事件をじっくりという感じですが、地に着いた真相があり、ド...

四ツ谷礼子というワトソン役視点で進む割とコテコテの本格密室もの。 ただホラー作家さんということもあって所々叙情できな部分がはさんであってキャラの過去が垣間見れるのが面白い所であり気になる所です。 現代のミステリらしく、一つの事件をじっくりという感じですが、地に着いた真相があり、ドンデン返しもあるのが面白かったです。徳さんなど魅力的なキャラもよかった。 所々感じてた違和感の正体は解説で分かるという珍しい趣向でした。 一貫して関係無い人物には話しを合わせて欲しくなかったなあというのが本音ですが。 キチンと解決する次回作を期待してます。

Posted byブクログ

2014/03/13

“「僕と話が合うだって!?そんな女、嫌だな。気が休まりそうもない」 「『先生と話が合いそう』と言うただけで、礼都のイメージは的確に伝わったようですけど、好みのタイプと違うというのは意外でした」 「当たり前じゃないか。『僕と話が合う』というのはつまり理屈っぽくて、先読みが得意で、人...

“「僕と話が合うだって!?そんな女、嫌だな。気が休まりそうもない」 「『先生と話が合いそう』と言うただけで、礼都のイメージは的確に伝わったようですけど、好みのタイプと違うというのは意外でした」 「当たり前じゃないか。『僕と話が合う』というのはつまり理屈っぽくて、先読みが得意で、人の揚げ足をとるのが好きってことだろ。そんな者同士で話をしたら、どうなる?しかも、潤滑剤であるべきユーモアを解さないとなると絶望的だ」 「目も当てられませんね」 「しかし、そういう女性が魅力的であることも事実だ」 「どっちなんですか!?」”[P.263] 事件解決後に谷丸警部が傍らですごく多くを語ってるんだよねそこがぞくぞくする。 “「もう事件は解決したも同然です。四里川探偵が堂々と全員の前に登場したということはすでに事件の真相が明確になっているはずです」 「いったい何者ですの?」順子はおたおたと周囲の人々に目を移しながら尋ねた。どうやら、誰に訊いたらいいのか、決めあぐねているらしい。 「しつこいわね。警部さんが困ってらっしゃるじゃない。わたしにはわかったわ。彼が何者かね。誰にも入ることができない部屋に入ることができる唯一の人物」礼都はほんの僅か顔を上げた。「あなたは『不思議の国のアリス』に登場するんじゃなかったかしら、探偵さん」 「『鏡の国のアリス』の方です、お嬢さん。……なんのことかわかるかい、四ッ谷君?」 「いいえ。全然」 「結構」先生は浬奈の部屋の中から一歩踏み出した。”[P.350]

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2014/03/07

まったくもって「なんじゃこりゃぁぁぁぁああああっ!」である。 いや、途中で「あれ?」って思ったのだよ、うむ。ははははは(←負け惜しみ) なんていうか、とにかくもう一度読まねばなるまいの。今度はしっかりじっくりと。

Posted byブクログ

2014/03/08

事件は、被害者が入った部屋が密室となり、部屋の外では被害者が死んでいます。どういう意味があるのか分からない密室と、どの様な手段を用いられて死んだのか分からない被害者。表題通り「密室・殺人」とでも形容すべきもので、かなり魅力的な謎でした。トリックはまずまずでしたが、あまり必然性を感...

事件は、被害者が入った部屋が密室となり、部屋の外では被害者が死んでいます。どういう意味があるのか分からない密室と、どの様な手段を用いられて死んだのか分からない被害者。表題通り「密室・殺人」とでも形容すべきもので、かなり魅力的な謎でした。トリックはまずまずでしたが、あまり必然性を感じないところにやや不満を感じました。 最後に明かされる真相はかなり衝撃的でした。好みは分かれるかもしれませんが、作者の周到な企みは評価に値すると思います。

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2014/01/23

以前、角川書店から出ていたものの復刊。 確かに当時の小林泰三は、解説にもある通り『ホラー作家』と見なされており、ミステリとしては全く話題になっていなかったのを思い出す。 本編は本格ミステリではあるが、終盤に垣間見えるグロテスクさは『玩具修理者』に通じるものがあって、これがまた楽し...

以前、角川書店から出ていたものの復刊。 確かに当時の小林泰三は、解説にもある通り『ホラー作家』と見なされており、ミステリとしては全く話題になっていなかったのを思い出す。 本編は本格ミステリではあるが、終盤に垣間見えるグロテスクさは『玩具修理者』に通じるものがあって、これがまた楽しい。

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