ブッダ(オリジナル版)(1) の商品レビュー
シッダルタの生誕伝説に、手塚治虫漫画的脇役が「生命は平等」をモティーフにしたサイドストーリーを提供。 世界宗教があいついで生まれた紀元前2世紀ごろ「枢軸時代」は広域的商業が盛んになり発生した正当な対価=「正義」の概念が背景と思われる。本巻の中心人物(アシタ聖者のもとで修行する...
シッダルタの生誕伝説に、手塚治虫漫画的脇役が「生命は平等」をモティーフにしたサイドストーリーを提供。 世界宗教があいついで生まれた紀元前2世紀ごろ「枢軸時代」は広域的商業が盛んになり発生した正当な対価=「正義」の概念が背景と思われる。本巻の中心人物(アシタ聖者のもとで修行する)ナラダッタも所々はるばると遊行する。 奴隷が英雄的働きで将軍を助けて、その養子となる『ベン・ハー』のモティーフ。映画と違って、バレて殺される。しかも無理して救命の処方を届けたナラダッタは口がきけない野獣に落とされフラストレーションの結末。「やるせない気持ち」が宗教の始原かもしれない。タッタという「動物と魂を入れ替える」能力を持つ小僧だけが明るさを添える。 創価系雑誌連載だが、日蓮系では釈迦は「過去の聖人」に過ぎないので何を書こうと問題なし
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