偽りの森 の商品レビュー
初読の作家さん。 色々な意味で母親の呪縛に囚われてしまっている四姉妹。四人のそれぞれに女として共感できる部分もあるけれど…。誰一人幸せではない。この先彼女達はどう生きていくのだろうか?自分の人生を生きるということを考える。 「圧倒的な官能世界」との「花祀り」とか「女の庭」とか機会...
初読の作家さん。 色々な意味で母親の呪縛に囚われてしまっている四姉妹。四人のそれぞれに女として共感できる部分もあるけれど…。誰一人幸せではない。この先彼女達はどう生きていくのだろうか?自分の人生を生きるということを考える。 「圧倒的な官能世界」との「花祀り」とか「女の庭」とか機会があれば読んで見たい気がします。そういう本は図書館にはおいてないでしょうかね。
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京都の老舗料亭の“お嬢さん”として育った四姉妹。 それぞれ同じ家に育ちながらも、お互いにコンプレックスを持ち、もどかしい思いをしている。 女性なら、どの娘たちの心境の一部分にでも共感するものがあると思います。 どれもこれも自意識過剰や独り相撲のようにも見えてしまうけれど、それを含...
京都の老舗料亭の“お嬢さん”として育った四姉妹。 それぞれ同じ家に育ちながらも、お互いにコンプレックスを持ち、もどかしい思いをしている。 女性なら、どの娘たちの心境の一部分にでも共感するものがあると思います。 どれもこれも自意識過剰や独り相撲のようにも見えてしまうけれど、それを含め、女性ならではの解決や解消のしきれない心理なのだと思います。
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うーん、まぁまぁ?w 読みやすいし、構成とかも好きな感じなんだけど、突き抜けた感じがないので、ちょっとダラダラしちゃった感じかなぁ~。心に響くようなものも特になかったし。 自分が一番かわいい、って人たちが、幸せそうな家族を演じながら、それぞれ好き勝手なことをやっているという、結構...
うーん、まぁまぁ?w 読みやすいし、構成とかも好きな感じなんだけど、突き抜けた感じがないので、ちょっとダラダラしちゃった感じかなぁ~。心に響くようなものも特になかったし。 自分が一番かわいい、って人たちが、幸せそうな家族を演じながら、それぞれ好き勝手なことをやっているという、結構コワいお話でしたw
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2015年、55冊目は今年、下半期、大活躍の花房観音。 あらすじ:京都、下鴨、高級料亭「加茂の家」。現在は人手に渡ってしまったが、その創業者の家系「雪岡」家は、毎年、紅枝垂れの季節に平安神宮へお参りに来ることが、慣例となっていた。今年も父、母、四姉妹で参拝にやってきた。その後、...
2015年、55冊目は今年、下半期、大活躍の花房観音。 あらすじ:京都、下鴨、高級料亭「加茂の家」。現在は人手に渡ってしまったが、その創業者の家系「雪岡」家は、毎年、紅枝垂れの季節に平安神宮へお参りに来ることが、慣例となっていた。今年も父、母、四姉妹で参拝にやってきた。その後、母は亡くなり、父は置き手紙を残し家を出てしまう。 季節を含んだ名を持つ四姉妹、それぞれのエピソードで一年が過ぎてゆく。まさに、『女の庭』の造りを踏襲した感じ。今作のキーワードは「家」「下鴨神社の鳥居の奥の闇」といったところ。 四姉妹それぞれが抱える、表と裏、ユガミが描かれている。官能小説ながら、官能場面はソレ程コッテリしていません。また、クライマックスは想定の範囲内。そして、このラストは読んだ者、誰もが「この後どうなるんだよ?」を考えずにはいられない。 最近、この作家さんもハードル上がったんで、評価は ★★★☆☆。
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うつくしく、えぐい。 「賀茂の家」から逃れられない姉妹の物語なんだけれど、 各々の抱えている歪みをあますことなく描きながらも それが表からはとても美しく見えていることが、かえってなまなましい。 ラストシーンは桜の下で着飾った姉妹に、 父親が賀茂の家を売る宣言をしようと決めたと...
うつくしく、えぐい。 「賀茂の家」から逃れられない姉妹の物語なんだけれど、 各々の抱えている歪みをあますことなく描きながらも それが表からはとても美しく見えていることが、かえってなまなましい。 ラストシーンは桜の下で着飾った姉妹に、 父親が賀茂の家を売る宣言をしようと決めたところで終わる。このあとにおこる騒動は想像にかたくない。 ものごとの、もっとも停滞しきったところ、その希望に向かっていく予兆すらもみえないところで物語が終わるのは珍しい。 太宰『斜陽』もまた、閉じた世界で完結する物語だったけれど、その中で陶酔がないという意味では非常に現代的。
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