パーソナルコンピューティングの30年 の商品レビュー
「10年一昔」というくらいなので、30年ともなるとそれはもぉ〜大昔の話。 本書は日経パソコン創刊30周年の特別編集版である。 創刊年の1983年から2013年までのその年のトピックと、主なその年の特集記事が年ごとにまとめられている。 1983年に入る前の前段ではギリシアのアンティ...
「10年一昔」というくらいなので、30年ともなるとそれはもぉ〜大昔の話。 本書は日経パソコン創刊30周年の特別編集版である。 創刊年の1983年から2013年までのその年のトピックと、主なその年の特集記事が年ごとにまとめられている。 1983年に入る前の前段ではギリシアのアンティラキア島の機械からバベッジの解析機関だのといったコンピュータ前史から、有名なアルテア8080やTK-80だの。 この辺になるとまだクソ餓鬼だったボクの記憶とリンクしてくるようになる。 訳もわからず小学生のボクは計算機よりも基盤むき出しの部品的な雑誌の中のTK-80に魅惑されていたのだ。 やがて、電気屋さんにおかれたPC6000に開店時から群がり、意味もわからずマニュアルに書かれたBASICプログラムを慣れない指で打ち込み、何時間の苦労のあげくにたいしたことない文字がディスプレイを駆け回るという結果に開いた口がふさがらなくなるというトラウマを抱えることとなる。 ちょうど1983年という年はケツの青さが取れかかってきた中坊であり、クラスでパソコンを持っている何人かの家に休みになるとハシゴして使わせてもらっていた時代である。 今振り返るとパソコンがどうこう言いうよりもこの時期はただゲームがやりたかっただけのような気がする。 時代はくだり1991年大学のコンピュータ概論を履修するも前期で挫折したにもかかわらず、卒論に当時のPC98全盛のパソコン市場を取り上げる無謀さは幼き日のトラウマが作用していたと思わざるを得ない。 おかげなのか、成り行きなのか、なぜかIT企業に就職し、現在に至るわけであるが、我が人生、今振り返るとパソコンというガジェットとは常に付かず離れずの距離であったのだなぁ〜と、感慨もひとしおな一冊なのでありました。
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