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元外務省主任分析官・佐田勇の告白 の商品レビュー

4.4

8件のお客様レビュー

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2017/05/25

この小説は、元外務省主任分析官の佐藤優氏が、2013年時点での北方領土交渉の進展状況も踏まえ、頭の中で組み立てたフィクションだとされているが、読んだ限り、限りなくノンフィクションに近い代物だと感じた。リアリティがあり小説としても十分面白いが、これまでの北方領土交渉の経緯を理解する...

この小説は、元外務省主任分析官の佐藤優氏が、2013年時点での北方領土交渉の進展状況も踏まえ、頭の中で組み立てたフィクションだとされているが、読んだ限り、限りなくノンフィクションに近い代物だと感じた。リアリティがあり小説としても十分面白いが、これまでの北方領土交渉の経緯を理解するのにもよいし、外交における情報分析の実態を垣間見れるという点でも興味深い小説だと思う。著者の人間観察の鋭さには恐れ入った。

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2014/10/31

著者の自慢は鼻に付くが、交渉の実情がよく分かる。鈴木宗男氏も佐藤優氏も国はもっと上手く使うべきだった。2島先行で返還交渉することが解決への道筋なのだろう。

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2014/09/24

なかなか面白い。 北方領土交渉についても、わかりやすい。 カバーの絵がいい。 著者がフィクションだといっている、都筑議員が唯一、「先生」と呼ぶ、元陸軍情報将校は誰がモデルなのだろう(『国家の罠』を読み返せばわかる? →あ、わかりました。期待したような人物ではなかった)。

Posted byブクログ

2014/07/31

【読書その219】尊敬する知識人の一人、元外務省の佐藤優氏の小説。フィクションとのことだが、その内容はとてもフィクションとは思えない内容。 ロシア外交の最前線で活躍していた著書だからこそ書ける本当に面白い小説。仮名で様々な人物の名前が出てくるが、だれをモデルにしているか、想像が膨...

【読書その219】尊敬する知識人の一人、元外務省の佐藤優氏の小説。フィクションとのことだが、その内容はとてもフィクションとは思えない内容。 ロシア外交の最前線で活躍していた著書だからこそ書ける本当に面白い小説。仮名で様々な人物の名前が出てくるが、だれをモデルにしているか、想像が膨らむ。

Posted byブクログ

2014/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

完全なフィクションだとしながらも、現実の事件や報道、モデルを連想させる登場人物から、どこまでが事実でどれだけフィクションなのかがよく分からない。モデルの一人も「ムネオの日記」に怖ろしく臨場感があると、この本を紹介している。北方領土交渉が2島の分割路線に進んでいる状況の理由も理解できた。 インテリジェンス・オフィサーや政治家たちの機微に触れるような世界は、自分にとっては心躍るというよりも、大変そうだから門外漢である幸せを感じていたい。てか、たとえ望んでもムリか。 14-57

Posted byブクログ

2014/02/16

これ、どうなの。フィクションの名を借りて、明かしてはいけないところまで明かしているようだが、そういうことをして著者の信頼や国益を損なわないのか、そこまで配慮した上でもちろん書くだろうが、しかし書く意味は?などぐるぐる疑問はめぐる。手の内で踊らされてもいるのだろう。特に地の文におい...

これ、どうなの。フィクションの名を借りて、明かしてはいけないところまで明かしているようだが、そういうことをして著者の信頼や国益を損なわないのか、そこまで配慮した上でもちろん書くだろうが、しかし書く意味は?などぐるぐる疑問はめぐる。手の内で踊らされてもいるのだろう。特に地の文において、著者の分身の考えが多分に述べられているのだが、(例:社会部記者とは表面上の付き合いのみ)これを読んだ相手との付き合いはどうなるのかね?など。 ただし、全部フィクションだとしてもかなりの面白さ。国家の罠よりこちらの方が面白いかも。前提知識として外務省および自民党内の主要人物名やその関係を抑えていないと楽しみにくい。

Posted byブクログ

2014/01/30

文句無しに面白い、実在する人物をモデルにしつつ当人の経験を綴る新感覚の企みである。北方領土返還の経過報告の含みもあり、その所管人事面での危うさ、それを解きほぐすかのような試みを、鈴木宗男事件に絡めて独白していく。佐藤優の著書を読む度、彼の圧倒的な技術力に感銘を受ける。著述の技法で...

文句無しに面白い、実在する人物をモデルにしつつ当人の経験を綴る新感覚の企みである。北方領土返還の経過報告の含みもあり、その所管人事面での危うさ、それを解きほぐすかのような試みを、鈴木宗男事件に絡めて独白していく。佐藤優の著書を読む度、彼の圧倒的な技術力に感銘を受ける。著述の技法ではなく、情報戦の技法。一種、憧れに近い。このような人物は特異な経歴も含め、日本の至宝である。

Posted byブクログ

2014/01/22

佐藤優の代表作になりうる。小説という形を使うことは正解と思う。さらに今までにあまりその他著作で明かされてなかったことが明かされている…ように見えるがフィクションであることを留意して読んで欲しい。建前は大切である。

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