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凍てつく世界(Ⅰ) の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2017/03/08

ファシズムの思想がドイツを覆い尽くそうとする時代。自分の置かれた現状を他に求め、踏み潰すことで、己のアイデンティティを守ろうとする恐ろしい世界。そこにあるのは、人を人と思わず、利己主義のために、命など軽く薄っぺらなどこにでもありふれているものとして扱われる。不安定な社会情勢を、責...

ファシズムの思想がドイツを覆い尽くそうとする時代。自分の置かれた現状を他に求め、踏み潰すことで、己のアイデンティティを守ろうとする恐ろしい世界。そこにあるのは、人を人と思わず、利己主義のために、命など軽く薄っぺらなどこにでもありふれているものとして扱われる。不安定な社会情勢を、責任転嫁ともとれる考えによって、自分達の思うがままに民衆を操る巧妙さ。しかし、自分が仕事も無く、未来に展望が描けない同じような立場であったら、と考えると、この暴力の流れに飲み込まれてしまうのかもしれないとゾッとしてしまう。

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2017/01/17

ケン・フォレット100年3部作第二部。 第一次世界大戦を扱った第一部に続いて、第二部は第二次世界大戦。 1巻ではヒットラーなどファシスト勢力が台頭しする姿を描く。ここに描かれた世界は100年後に大なり小なり反省無く再現されていることに怖気を感じるというか、人類の成長のしなさに呆れ...

ケン・フォレット100年3部作第二部。 第一次世界大戦を扱った第一部に続いて、第二部は第二次世界大戦。 1巻ではヒットラーなどファシスト勢力が台頭しする姿を描く。ここに描かれた世界は100年後に大なり小なり反省無く再現されていることに怖気を感じるというか、人類の成長のしなさに呆れるというか。。。 なんにせよケン・フォレットという作家の描写力には畏れ入るしかない。

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2016/07/27

7月-10。3.5点。 巨人たちの落日、続編。 前作主人公たちの、子供たちの活躍。 ドイツのヒットラー台頭からのストーリー。 前作の主人公たちも、壮年になって登場。 面白い。

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2015/02/18

百年三部作の第2幕。時代はナチスの台頭から始まります。 第一幕の登場人物たちの子供達が活躍する気配を感じています。楽しみに読み始めました。

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2014/09/22

この本に出会ったのはホントに偶然。 別の本を買おうと本屋に入り、小さい本屋だったのでその本がなく、なーんだと思いつつもブラブラしていて、目に入ったこの本。 3巻目の帯の「太平洋戦争」という文字が目にとまり、手に取りましたが、いかんせん翻訳もの。 どうしようかなーと思いましたが...

この本に出会ったのはホントに偶然。 別の本を買おうと本屋に入り、小さい本屋だったのでその本がなく、なーんだと思いつつもブラブラしていて、目に入ったこの本。 3巻目の帯の「太平洋戦争」という文字が目にとまり、手に取りましたが、いかんせん翻訳もの。 どうしようかなーと思いましたが、ペラペラめくってみたら割と読みやすそうだったので、えーい!と全巻購入。 あの暗ーい時代の、ドイツやアメリカやイギリスの若者たちがたくさん出てくる話。 あの頃の日本の話はたくさん読んだけど、イギリスの話なんて読んだことなかったので、すごく興味深かったです。 登場人物がとにかくたくさんだし、それがまたいとことかイギリスへやってきたとかで複雑に絡んでいるのでややこしい。 普段なら「めんどくさい!」と投げ出してしまいそうな本ですが、おもしろいので「これは誰だっけ?」と登場人物のところを見ながらなんとかついていってます。

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2014/08/07

1933年から始まる物語。ドイツにおけるナチズムの台頭、ユダヤ人への迫害、イギリスでファシストが強大化していく過程、を大筋として、各所にハーレクイン的ロマンス描写を織り交ぜた場面転換が続く。大量の登場人物の会話により歴史物語が進行するが、飽きずに読めた。

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2014/05/02

Ⅰ~Ⅳの時代は1933年~1949年で、第二次世界大戦前、中、後が描かれている。ナチスの動きを中心に、英・仏・露・米の各国に暮らす登場人物たちの日々の物語である。立場や環境は異なるが、それぞれ自らの信念に従い突き進んでいこうとする人間の強さや勇気が伝わる作品。ケン・フォレットの人...

Ⅰ~Ⅳの時代は1933年~1949年で、第二次世界大戦前、中、後が描かれている。ナチスの動きを中心に、英・仏・露・米の各国に暮らす登場人物たちの日々の物語である。立場や環境は異なるが、それぞれ自らの信念に従い突き進んでいこうとする人間の強さや勇気が伝わる作品。ケン・フォレットの人間史はすばらしい。 作者があとがきによると「百年三部作」の二作目にあたるらしい。一作目は「巨人たちの落日」とのこと。三作目が楽しみである。

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2014/04/18

語られているエピソードがどこまで歴史的事実で、どこからが作者の創作かはわからないが、第2次世界大戦当時の欧米の状況が手に取るようにわかる。ケン・フォレットの実力は大したものである。

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2014/02/06

前作『巨人たちの落日』に続く百年三部作の第二部。前作の登場人物の子供たちが中心となっている。 本書を読みながら、ヨーロッパ中に拡がるファシズムの黒い影は、形を変えて今の日本を覆い始めているような気がしてならなかった。

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