ケシゴムは嘘を消せない の商品レビュー
つまらなくはなかったけど・・面白い、という程ではありませんでした。 話に山も谷もなく、終始平淡、という印象でした。 図書館で借りたから、この評価ですが、もし購入してたら、ちょっと後悔してたかもしれないです。 最後の、透明人間の正体には、おっ?っと思いましたが、それだけ。特にどんで...
つまらなくはなかったけど・・面白い、という程ではありませんでした。 話に山も谷もなく、終始平淡、という印象でした。 図書館で借りたから、この評価ですが、もし購入してたら、ちょっと後悔してたかもしれないです。 最後の、透明人間の正体には、おっ?っと思いましたが、それだけ。特にどんでん返しという程のものでもないし、得るものが何もなかったので、暇つぶしに読むなら、ちょうどいいかもしれません。 厳しめの評価になりましたが、文章は読みやすいので、機会があれば、他の著作も読んでみます。
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離婚が成立したばかりの主人公のところに、とある組織に追われている透明人間がやってくる話。白河さんは「プールの底に眠る」とこの本が突出して好き。
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透明人間はゴーストや幽霊が溢れた今にとっていかにもセフティなチョイスだが、後半の能力説明の無闇さは仄かの矛盾が感じたような……先生はやはり洒落会話をたっぷりサービスしたらなによりです。PS:最後透明女の正体はちょっと。。。。。
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琴里ちゃんが消えた!角のない消しゴムを読んだ直後に読んだので、頭の中が、ごちゃごちゃになった。 だいぶあっさり、すっきりした分、ストーリーは分かりやすくなったけど、ノブや加奈子、悟の魅力が薄くなった気がする。
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離婚が成立し、一人やけ酒をあおる男の前に 突如として現れた透明人間の女。 声は聞こえるし、触れると感触もある。 しかし目には見えず おまけに何でも一瞬で消してしまう(透明にしてしまう)特殊な能力を持っている。 いい加減だが正直者の男は 彼女が大きな組合に追われていると知り、 ...
離婚が成立し、一人やけ酒をあおる男の前に 突如として現れた透明人間の女。 声は聞こえるし、触れると感触もある。 しかし目には見えず おまけに何でも一瞬で消してしまう(透明にしてしまう)特殊な能力を持っている。 いい加減だが正直者の男は 彼女が大きな組合に追われていると知り、 寂しさを紛らわすため 謎の女『タマ』との 奇妙な同棲生活が始めることにするが…。 青春ミステリーの傑作『私を知らないで』でも思ったけど、 まず感じたのは 白河さん、ホンマ文章上手いわ~! SFチックで、 サスペンスフルな設定を 歌うようにテンポ良く綴る筆致に ページをめくる指が止まらず ドンドン引き込まれていく(笑) 突拍子もない設定は 乙一と伊坂幸太郎作品を思わすんやけど、 その伊坂幸太郎のお株を奪うような(笑) 軽妙で遊び心のある洒落たセリフの数々がまた 嘘っぽくも嫌みにも聞こえず むしろ心地よいんですよ(笑) (そして心のメモ帳にストックしておきたくなるハッとさせられる名言が多し!) 主な登場人物は 主人公で28歳の派遣会社社員の有田信彦。 元妻でクールなキャリアウーマンの加奈子。 加奈子の連れ子で10才になる 一人息子の悟。 そして透明人間の若い女性タマと タマを確保しようと躍起になる 謎の『組合』なるものからの 執拗な追っ手たち。 透明人間との切ないラブストーリーだと予想していたら 主人公が離婚した理由や 元妻や血縁関係のない息子との絆などが中盤からクローズアップされ、 家族とは? 血の繋がりとは?を すごく考えさせられる意外な内容でした。 (『私を知らないで』も家族を描いていたし、白河さんの永遠の共通テーマなのかも) 難を言えば、 序盤は透明人間を守ろうとする少し頼りない主人公と(笑) 透明人間を追う組織との攻防は 謎がなかなか明かされず、 着地点が見えないため いったいどうなるんやろ?って 時間を忘れて読み進めてしまうし面白いんやけど、 章の間に挟まれる主人公と元家族とのエピソードが どうしても中だるみを生んで ちと勿体ない印象かな。 透明人間や透明人間が見える人たちの設定を そこまで複雑にしなくても 充分に面白いものができたような気がしなくもないです(笑) 本当は見える見えないは 大事なことではないのかもしれない。 現に恋の真っ只中にいる時は 好きな人以外の全ての人間が 透明人間のようなもので(笑)、 眼中に入らない。 逆に言うと好きになると 透明人間であっても 恋に落ちた人にだけは見えるのかもしれないなぁ。 そして解説にあった印象的な引用 『心とは後天的に作られるもの。 育ってきた環境や得てきた情報や 触れてきた映画や音楽や小説が人の心を作る』には共感しきり。 目には見えない『心』というものの存在や動きを いろいろな言葉を駆使して読む者 に味あわせてくれる そんな白河さんの小説を読みながら、 自分の心も作られていくのなら こんな嬉しいことはないと思う。 個人的にまだまだ追いかけていきたい作家です。 (文庫本の帯の解説にもあるように 確かにラストは予測もつかない結末でした笑)
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離婚が成立した男の家に現れる透明な女の子。 見えない彼女との不思議な暮らし。 見えない彼女は、今まで直視できなかった自分の気持ちを次々に見せてくれた。 誰かの親になること、誰かの支えになることから逃げていた男は見えない手に背中を押される。
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「私を知らないで」や「プールの底に眠る」などの作品で、個人的に注目している白河三兎の作品。今回も、ところどころに秀逸な設定や心理描写がみられるけれど、全体的には技巧に凝りすぎている印象。透明人間モノは、光学的な観点や、ヒトの認知能力に関わる難しい問題を避けて通れないし、何らかの設...
「私を知らないで」や「プールの底に眠る」などの作品で、個人的に注目している白河三兎の作品。今回も、ところどころに秀逸な設定や心理描写がみられるけれど、全体的には技巧に凝りすぎている印象。透明人間モノは、光学的な観点や、ヒトの認知能力に関わる難しい問題を避けて通れないし、何らかの設定を導入したとして、物語がその設定と矛盾せずに進行しているのかどうかを読者がチェックしなくてはならないので、負担が大きい。それでも、最後の最後まで結末が分からない白熱した展開には満足したし、まさかのラストシーンには驚かされた。今後もしばらくは白河三兎を追いかけねばなるまい。
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”ケシゴムは嘘を消せない”白河三兎著 講談社文庫(2014/01発売) (2011/01発売 講談社ノベルス”角のないケシゴムは嘘を消せない”の改稿文庫版。解説:大原まり子) ・・・離婚が成立して一人やけ酒を呷る男の部屋に、女性の透明人間が侵入する。体が見えない上、何でも消して...
”ケシゴムは嘘を消せない”白河三兎著 講談社文庫(2014/01発売) (2011/01発売 講談社ノベルス”角のないケシゴムは嘘を消せない”の改稿文庫版。解説:大原まり子) ・・・離婚が成立して一人やけ酒を呷る男の部屋に、女性の透明人間が侵入する。体が見えない上、何でも消してしまえる特殊能力を持つ女は、謎の「組合」に自分が追われていると男に助けを求めた。奇妙で不思議な同棲生活の行方と「見えない」恋の結末は? ・・・とありますが離婚した前妻やその子供との関わりを見ると”透明人間いらないんじゃないか”と思いましたし、 透明人間中心に見ると”前妻と子供の話いらないんじゃないか?”とも思いました。 それぞれ良い印象の話だっただけに少し残念。 ・・・ノベルス版は主人公と恋人が突然消えた主人公の妹(文庫版未登場)の話が交互に綴られる話。 そちらの方が面白そうかも。(笑)
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離婚が成立して,ひとりやけ酒を呷る男.そんな男の部屋に,透明人間が侵入する.何でも消してしまえるという,その女は謎の組織から追われる身.男と透明人間との秘密の同居が始る.前作以上に面白い!!まったく想像できないストーリ展開.ジャンルはミステリ?SF?恋愛?どれにも当て嵌まるし,当...
離婚が成立して,ひとりやけ酒を呷る男.そんな男の部屋に,透明人間が侵入する.何でも消してしまえるという,その女は謎の組織から追われる身.男と透明人間との秘密の同居が始る.前作以上に面白い!!まったく想像できないストーリ展開.ジャンルはミステリ?SF?恋愛?どれにも当て嵌まるし,当て嵌まらないかな.ただただ心が温かくなる素敵な一冊でした.
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『百の言葉を並べるよりは、素直に「別れたくない。おまえのことが好きなんだ!」と大声で訴える方が効果的だ。でも多くの男どもはそれがわかっていながら、哀れな失言を選ぶ。』 「本当のことを言っていいんだ。子供の特権だ。誰も怒ったりはしない。正直に言ったことで誰かを哀しませることになっ...
『百の言葉を並べるよりは、素直に「別れたくない。おまえのことが好きなんだ!」と大声で訴える方が効果的だ。でも多くの男どもはそれがわかっていながら、哀れな失言を選ぶ。』 「本当のことを言っていいんだ。子供の特権だ。誰も怒ったりはしない。正直に言ったことで誰かを哀しませることになったとしても、それは正しいことなんだから」 『加奈子は自分に嘘をつけない性分だ。嘘は自分を貶め、心を曇らせる。心に一点の曇りもなければ、誰に対しても堂々としていられる。』 『何が恥ずかしいのだろう? 加奈子は懸命に生きていた。生き抜こうとしていた。子供のために必死になって未来への道を切り開こうとしていたのだ。 俺はその時の加奈子のことを想像すると、愛おしさと尊敬の念を抱かずにはいられない。愛らしく誇らしい。そんな加奈子をみっともないと笑う者がいたら、片っ端からぶん殴ってやる。』 『いつだってマイペース。加奈子はルールに縛られない大人だ。ルールは自分で作る。』 『姑息な手を使いやがる。でもそれでいい。なりふり構わずに勝とうとする意志は大事だ。それがいつか勝利へと繋がる。悟にもそう教え込んだ。』 「軽くても重くても命は一つしかない。自分の命を大事にして」 『「ずっと前に読んだ雑誌なんだけど、『彼氏と喧嘩して気まずい空気になった時は、おっぱいを触らせればすぐに仲直りできる』って載っていたの」 あながち間違いではない。』 『駄目なわけないじゃないか。子供の一途な願いを叶えるのは大人の役目だ。』 『自転車の動力は頑張りだ。力いっぱい漕げば、漕いだ分がちゃんと報われる。自転車は世の中で最も正直な乗り物なのだ。』 「自分と他人の枠を取っ払えるようになったんだ。みんな一緒だ。特別な命なんてない。どれも世界に一つしかない大事な命だ」 「加奈子さんよりも早く出会えていれば、違った人生になっていたかもね。でも有田さんとこうして暮らせたことに感謝している。ありがとう」
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