中華人民共和国史十五講 の商品レビュー
中国近現代史。ドキュメンタリー番組やニュースなどでぼんやり見聞きしてきたことを改めて本として読むとなんて衝撃的な出来事の連続なんだろうか。北京大学在学中に天安門に立ち、指名手配、投獄、出獄後に渡米、そして台湾で教鞭をとる著者とは前提も知識も違いすぎてぜんぜん理解が追い付かなかった...
中国近現代史。ドキュメンタリー番組やニュースなどでぼんやり見聞きしてきたことを改めて本として読むとなんて衝撃的な出来事の連続なんだろうか。北京大学在学中に天安門に立ち、指名手配、投獄、出獄後に渡米、そして台湾で教鞭をとる著者とは前提も知識も違いすぎてぜんぜん理解が追い付かなかった。
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160910 中央図書館 共産主義が大規模な国家に適用されたら、どうなるか、は中国を見ればわかる。暗澹たる混乱と抑圧と格差が広がる。 20世紀にスターリンと毛沢東がいなかったら、今頃、世界はもう少しマシになっていたのではないのか。
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大躍進と文革、天安門の違いが判るだろうか。共産党の樹立から、その事件までを当時のリーダーが語る。世界の全ての歴史が、正確に残されているとは限らない。その事情はどの国も同じだ。人間と人間の感覚が異なれば、ある人には見えていたものが、またある人には見えないという事もある。真実は選び取...
大躍進と文革、天安門の違いが判るだろうか。共産党の樹立から、その事件までを当時のリーダーが語る。世界の全ての歴史が、正確に残されているとは限らない。その事情はどの国も同じだ。人間と人間の感覚が異なれば、ある人には見えていたものが、またある人には見えないという事もある。真実は選び取るものであり、盲目に従うには危うい。感覚ではなくて、客観的事実を追わなければいけないのだ。そのためには、本を読まなければいけない。人と会わなければいけない。現地に赴かなければいけないのだ。それは、行動を起こした本人の発言であってもそうだ。他人を意識した発信。これは常に意図的なものである。 彼は何故、リーダーになったのだろうか。その辺の分析が欲しい所。行動力や発言の中身、思想の影響力だろうか。此の著書だけでは、中々掴みにくい。本著は、一視点から綴られた史実という事になる。しかし、史実は結果が構成し、結果は行動が呼び起こし、行動は人が実践するものだ。つまり、この史実は、この人に附随する。我々が目指す所はどこか。正義を正義として、語り、実践することだろう。
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王丹はこう語っている。「政治領域への圧制と公共領域への抑圧によって、中国人の公共生活-政治生活から娯楽生活まで-は、きわめて歪められている。恐ろしいのは、人々が徐々にこの歪みを知り尽くし、この歪みに慣れてしまうことかもしれない。その意味で、これは奴隷の政権であり、奴隷の政権は奴隷...
王丹はこう語っている。「政治領域への圧制と公共領域への抑圧によって、中国人の公共生活-政治生活から娯楽生活まで-は、きわめて歪められている。恐ろしいのは、人々が徐々にこの歪みを知り尽くし、この歪みに慣れてしまうことかもしれない。その意味で、これは奴隷の政権であり、奴隷の政権は奴隷の精神(中略)を培うのである。」世界中がこれだけ発展している状況にあって、いまだにこのような奴隷国家が存在しているのだ(北朝鮮しかり)。私たち日本人も政治に対してもっと主体的に行動しないと、いつの間にか歪みに気づかなくなるかも。
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