ビッグの終焉 の商品レビュー
グローバリゼーション、フラット化、超国家主義、ロングテール、モジュール化、ノマド、帝国企業…ここ10年でしつこく言われてきたことはどれも互いに関連していて、これについて良い/悪い、好き/嫌いとどう評価するのにも関わらず、これが起こりつつあること、否応なく巻き込まれてしまうことは否...
グローバリゼーション、フラット化、超国家主義、ロングテール、モジュール化、ノマド、帝国企業…ここ10年でしつこく言われてきたことはどれも互いに関連していて、これについて良い/悪い、好き/嫌いとどう評価するのにも関わらず、これが起こりつつあること、否応なく巻き込まれてしまうことは否定しようのないことであり、つまりは無視できないことである。 本書は、社会の様々な側面で起こっているこうした変化についての記述に徹している。特に、著者はどう考えても新しい世界の住人なので、やや「大きなもの」の世界の肩をもつことで中立を保とうとしているところに誠実さがあり好感が持てる。 大事なことは、好き嫌いに関わらず無視できないのだから、この問題に向き合って自衛すること(人によっては世界をより良いものにすること)であり、それにあたってはたたき台として今世界で何が起こっているのかを知る必要がある。すでにこの問題について充分情報と理解を得ていると自信を持って言える人でない限り、是非とも読んでほしい本である。
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