部屋(下) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
部屋に監禁された母子が部屋から脱出したあとの出来事を描いた下巻。子どもの視点から書かれているので、悲惨な事件に別の新しい光を当てたような感じになっている。≪へや≫の中で母親と一体になっていたジャックが、外の世界のことを知っていくうちに、母親からの分離が進んでいっており、≪へや≫から新しく世界の中へ生み出された様子に感動した。≪虫は≫とは別れるわけではなく、自分の見えないところの一部になった、という表現が、幼いながらも的確な表現で感動した。幼い言葉で本質を描いている様が本当に良い。最後に≪へや≫にさよならできて終わるハッピーエンドでよかった。
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【献本】本年度アカデミー賞®主演女優賞に輝いた映画『ルーム』の原作本、全米で200万部突破のベストセラー!エマ・ドナヒュー『部屋』上・下巻セットで5名様にプレゼント!【2016年3月22日(火)終日】 http://info.booklog.jp/?eid=878 ▼あらすじ ...
【献本】本年度アカデミー賞®主演女優賞に輝いた映画『ルーム』の原作本、全米で200万部突破のベストセラー!エマ・ドナヒュー『部屋』上・下巻セットで5名様にプレゼント!【2016年3月22日(火)終日】 http://info.booklog.jp/?eid=878 ▼あらすじ 「部屋」の中で産まれ、部屋の中で育ち、5歳になるまで一歩も「外」に出たことがなかったジャック。ジャックは「外」に「世界」があることすら知らないままに育ちました。だから、「脱出」に成功しても、すべてが初めてのことです。 初めて会ったおばあちゃん、おじいちゃん。 初めて食べるたくさんの食べ物(だからちょっとうんちが出なくなっちゃった)。 初めて感じる風(飛ばされそう!)。 初めての遊具(どうやって使うの?) 初めて会う、ママをいじめる嫌な人たち(どうしてママを泣かせるの?)。 外は楽しいってママから聞いたのに、なんでこうなっちゃうんだろう。 だから、ちょっとだけ、あの鍵のかかった、天窓のある「部屋」に帰りたいと思ってしまうのです――。 7年間、たった一人で密室にいて、5年間ジャックを育ててきた「ママ」の孤独。そして彼女の選択。 極限状態から「解放」されたはずの人間のさらなる苦悩と、再生のための、人間の決意。大きな救いを感じる、世界で絶賛されたベストセラー。
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2015/08/05 ライブドアの記事 http://news.livedoor.com/article/detail/10430893/
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外にでて来た2人。今までの「部屋」を悪い、酷いことだと思わず、むしろ幸せな空間だと思って適応していたジャックと、外の世界を知ってるママ、それぞれに外の世界に苦しみ、「部屋」にバイバイするまで。5歳児の言葉なのに、大人であるママの苦しみを見事に書いていて、翻訳も凄いと思った。
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ジャックの階段の上り下りや靴の感想に「部屋」で生まれ育った影響をリアルに感じる。 強く賢く監禁生活を生き抜いたママの心が、待望していた自由な「外」の世界で折れてしまったのは皮肉。でも今までもこれからも、ジャックがいればどんな「部屋」からでも脱出できるはず。そう思える希望のラスト。...
ジャックの階段の上り下りや靴の感想に「部屋」で生まれ育った影響をリアルに感じる。 強く賢く監禁生活を生き抜いたママの心が、待望していた自由な「外」の世界で折れてしまったのは皮肉。でも今までもこれからも、ジャックがいればどんな「部屋」からでも脱出できるはず。そう思える希望のラスト。子どもが秘めている未知数の対応力が眩しく心に残った。
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