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風の向こうへ駆け抜けろ の商品レビュー

4.2

39件のお客様レビュー

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2024/11/02

明るい装丁と爽やかなタイトルから受けるイメージとは違い、前半はかなり辛い展開。世の中の不運と不条理と不公正と、とにかく「不」を全て集めたような泥沼に、読んでいるこちらは早々にめげてしまったのだが、それでも諦めず何とか這い上がろうとするなんて、それは応援もしたくなるよと、どちらかと...

明るい装丁と爽やかなタイトルから受けるイメージとは違い、前半はかなり辛い展開。世の中の不運と不条理と不公正と、とにかく「不」を全て集めたような泥沼に、読んでいるこちらは早々にめげてしまったのだが、それでも諦めず何とか這い上がろうとするなんて、それは応援もしたくなるよと、どちらかと言うと周囲の仲間たちに共感。終わり方の到達加減が、ほど良かった。この先を見てみたい。

Posted byブクログ

2024/10/15

競馬には全く興味がないけれど、馬に興味があったので読んでみた。 動物が好きって視点で読むと、競馬ってこんな酷いものなのかと思ったのが最初の感想。 知りたくなかった裏側だなって思うけど、考えたら分かることでもあるのが悲しい。 物語は面白かった!馬ってやっぱり頭いいんだな〜 教育...

競馬には全く興味がないけれど、馬に興味があったので読んでみた。 動物が好きって視点で読むと、競馬ってこんな酷いものなのかと思ったのが最初の感想。 知りたくなかった裏側だなって思うけど、考えたら分かることでもあるのが悲しい。 物語は面白かった!馬ってやっぱり頭いいんだな〜 教育センターを卒業した後、力を買われたわけではなく経営の厳しい地方競馬場の一つである鈴田競馬場に広告塔として転厩させられた新人女性ジョッキーの芦原瑞穂 所属する緑川厩舎の厩務員たちはお爺さんやアル中のおじさん、失声症の美青年と、皆訳ありで、調教師の緑川光司もまた訳あり。 そしてそこにやって来た馬もまた、黒い体に白い面子を被ったような顔に魚目の馬で、その見た目からトラウマになるようなひどい経験を人間から受けた馬だった。 そんな藻屑の漂流先と揶揄される仲間と共に牝馬の祭典桜花賞を目指す話! だんだん厩舎の人たちが一つになっていく感じと、馬と人間も心通わせていくところがよかった。 続きも読んでみる!

Posted byブクログ

2024/06/01

読後感、爽やかです。競馬の世界で、女性騎手を主人公にして、場末の厩舎から取り巻く一癖二癖ある仲間と次第に一つの目標に向かって進んでいく、成功物語、かな?最後は負けましたが、次につながる敗戦でした。

Posted byブクログ

2024/05/16

競馬の世界を初めて知った。 自分の生活の中で無縁な舞台であったので、はじめは楽しめるか不安に思いながら読み始めたが面白く、物語の展開もよかった。

Posted byブクログ

2023/08/10

おもしろい! 後半は涙ポロポロ 競走馬がこんな思いしてるなんて思ってもみなかった 超エリートっていう風にしか思ってなかった 競馬を見る目が変わる

Posted byブクログ

2023/06/22

地方競馬の経営の苦しさがよく伝わって来ました。 競馬には興味なかったけど、馬自体にはちょっと触れてみたくなりました。続編も読みたいです。

Posted byブクログ

2022/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中でこれ以降は、全勝ですかっとしたラストへ行くんだろうなぁ、と思ったら意外な所で負けてしまうけれど 悔しくて消化不良とかではなく、逆に意表を突かれた新鮮さ、もっと頑張れと応援したくなる感じになるのが良かった。

Posted byブクログ

2023/02/12

「マカン・マラン」シリーズしか読んでいなかったので、競馬の世界の物語もあると知って驚きました。全く知らない世界の話でしたが、細部までこだわった描写や、緑川厩舎の人たちに引き込まれて、一気に読んでしまいました。 作者はもともと馬が好きで、乗馬をされていたとはいえ、競馬の世界は綿密...

「マカン・マラン」シリーズしか読んでいなかったので、競馬の世界の物語もあると知って驚きました。全く知らない世界の話でしたが、細部までこだわった描写や、緑川厩舎の人たちに引き込まれて、一気に読んでしまいました。 作者はもともと馬が好きで、乗馬をされていたとはいえ、競馬の世界は綿密な取材を重ねなければ描けない。競馬という競技の厳しさや、競走馬たちのそれぞれの運命や、処遇にも心が痛みました。物語の要である、馬との交流の様子が、具体的に、詳細にわたって描写されているのが素晴らしかった。 主人公瑞穂をはじめ、登場人物の生き方も、それぞれが鮮やかに浮かんできました。社会に生きる人々、ここでは緑川厩舎の人たちや、鈴田の人たち、一人一人の姿がリアルに描かれています。単純なスポーツ根性ものではありません。人のドラマを描く力は、さすが古内さんでした。世の中の矛盾を抱え、挫折を経験した瑞穂が考えていくこと、学んでいくこと。そして、過去の出来事と、どう向き合っていくか、その姿が描かれます。 NHKのドラマは、人物の一部と、ストーリーがオリジナルになっていて、あれよあれよというまに、後半次々に瑞穂の味方になっていくのがちょっと興醒めでしたが、限られた時間なので仕方ないのでしょう。別物として楽しみました。

Posted byブクログ

2022/02/06

年末(2021年12月)に平手友梨奈主演でNHK総合で放送されたドラマが意外に面白かったので原作を読む。ドラマは原作にないところを脚色していることが分かったが、ドラマの脚本も良かったし、元の原作もこれで十分いい。こういう話は心の内面までしっかり描ける文章が似合ってる

Posted byブクログ

2022/01/22

それぞれ辛い過去を抱えながらも馬と向き合っていく人の姿や、馬と人が心を通わせて頑張るところに感動しました。

Posted byブクログ