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セカンド・ジャッジ の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2023/10/21

主人公は若くして更生保護委員を努めることになった元警察官僚・岬剣一郎。受刑者の仮出所の可否を決定するのが更生保護委員ということを初めて知った。更生保護委員の活動も描かれているが、大半は刑事モノと同じく、真犯人捜査の話であった。どんでん返しがあるが、あまり驚かなかった。

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2018/06/04

元警察官僚の岬剣一郎は、更生保護委員を務めることになった。受刑者の仮出所を決める、いわば「出口の裁判官」だ。最初に担当したのは、十八歳の時に殺人を犯し少年刑務所で服役する青年だった。岬が更生を信じた彼は、出所後間もなく行方をくらましてしまう。そして、青年がかつて殺害した男の知人が...

元警察官僚の岬剣一郎は、更生保護委員を務めることになった。受刑者の仮出所を決める、いわば「出口の裁判官」だ。最初に担当したのは、十八歳の時に殺人を犯し少年刑務所で服役する青年だった。岬が更生を信じた彼は、出所後間もなく行方をくらましてしまう。そして、青年がかつて殺害した男の知人が不審死を遂げた!またも彼の犯行なのか!?

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2015/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

元警察官僚の岬剣一郎は、更生保護委員を務めることになった。受刑者の仮出所を決める、いわば「出口の裁判官」だ。最初に担当したのは、十八歳の時に殺人を犯し少年刑務所で服役する青年だった。岬が更生を信じた彼は、出所後間もなく行方をくらましてしまう。そして、青年がかつて殺害した男の知人が不審死を遂げた!またも彼の犯行なのか!?待望の新シリーズ!  というのがあらすじ。 着眼点はよい。残念ながらすっきりしない結末。

Posted byブクログ

2014/02/07

地方更生保護委員会、法務省の部署の一つであり、其の主な仕事は、刑務所に収監されている受刑者の出所期間を決定することである。 今まで、このような機関があることを知らなかったが、読んでみて、表題の「出口の裁判官」と言う言葉の意味を読み取ることが、出来た。 エリート警察官僚が、弟の起...

地方更生保護委員会、法務省の部署の一つであり、其の主な仕事は、刑務所に収監されている受刑者の出所期間を決定することである。 今まで、このような機関があることを知らなかったが、読んでみて、表題の「出口の裁判官」と言う言葉の意味を読み取ることが、出来た。 エリート警察官僚が、弟の起こした殺人失踪で、辞職し、更生保護委員を務めることになる岬剣一郎が、主人公である。 最初に担当したのが、執行猶予付きなのに、殺人を犯した18歳の少年であり、模範生であったので、仮釈放を決める。 何度も、どんでん返しの様な事件が、起こるが、岬の強引な説得力、行動の早さで、次々と、暴かれて行く。 しかし、最後は、今まで、行動を共にしていた女性弁護士の指示で、殺人を犯した少年の妹の傲慢さとしたたかさには、ビックリする展開であった。 金沢を舞台に、犀川が、流れている風景から、室生犀星のペンネームも、ここから付けられた話とか、忍者寺の話のとこらで、如来と菩薩の違いの話など、挿入されて面白かった。 観音様は、菩薩様(弥勒菩薩、文殊菩薩など)のカテゴリーに含まれ、如来は、釈迦如来、薬師寺初来、阿弥陀如来、大日如来などのカテゴリーに含まれ、浄土という我々の世界とは、違った別世界に住む仏様の事で、螺髪(らほつ)という頭の形になっていると、説明をさらりと、書かれている。 また、今まで、兼六園に行ったことがあるが、その名前の由来を知らなかった。 宏大、幽邃(ゆうすい)、蒼古(そうこ)、水泉(すいせん)、眺望、人力(じんりき)の6つの景観が、あると言う事でつけられたそうだ。 そして、ことじ灯籠は、左右の足の長さが、違うのは、元々同じ長さのあったが折れたのを人力で、工夫し、支えを加われることで、非対称の美を作り出したそうで、人力次第で、短所を長所に変えることが、出来ると、後半に説明が出てくる。 この小説で、言いたかったことは、罪を犯した者が、将来を悔やまない生き方をしないように、力を貸してやると言う主人公の意図を含む伏線が、ここでも書かれていると思う。

Posted byブクログ