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続・チャリング・クロス街84番地 の商品レビュー

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2022/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1968年に、フランク・ドエルの突然の死をもって、翌年にはマークス古書店との付き合いが終わり、店も1970年に閉店する。へレーンがロンドンへ向かったのはその1年後の1971年のことだった。 「チャリングクロス84番地」の本が売れて、へレーンはようやくロンドンへ行けるだけの資金が手に入ったというのに、わずかな時間差で、フランクは亡くなり、書店も閉店してしまった。 それでも、本がロンドンで出版されたばかりで、インタビューや取材、サイン会などが待ち受けており、本を読んだファンも大勢コンタクトしてきたので、へレーンはフランクの未亡人ノーラやその娘たちに会うばかりでなく、たくさんのファンの人たちに、イギリスを案内してもらうことになった。 必ずしもへレーンが行きたい場所ばかりではなかったが。 この辺りのすれ違いを、皮肉に描いている。 そして、書かれたのがこの本というわけだ。 訳者による細かい注釈や、写真がなければ、私のようにロンドンも知らず、英文学や歴史の素養がないものはかなりわかりにくかったと思うが、ガイドのおかげで何とか最後まで読んだ。

Posted byブクログ

2015/05/10

一度中断したのをもう一度開き、ざっと読了。 しかしながら、語尾が安定していないからか落ち着いて読めない。写真や注があったからこそ、この本の価値があるかもしれない。『チャリング・クロス街84番地』で触れられた名所、ヘレーンが憧れの地をついに訪れたときの話を読めたのはよかった。 『チ...

一度中断したのをもう一度開き、ざっと読了。 しかしながら、語尾が安定していないからか落ち着いて読めない。写真や注があったからこそ、この本の価値があるかもしれない。『チャリング・クロス街84番地』で触れられた名所、ヘレーンが憧れの地をついに訪れたときの話を読めたのはよかった。 『チャリング・クロス街84番地』を読んだ人向けの本。

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2014/04/02

ヘレーン・ハンフってほんとにいいおばさんだと思います。 飾らない人柄。率直で素直な自由人。図太いんじゃなく、柔らかい心を隠さないおばさん。 同時代に生きていたら、腹心の友になれたかもしれないです。 ヘレーンは憧れのロンドンに滞在し、チャリングクロス街や文豪ゆかりの地を訪ねます。遠...

ヘレーン・ハンフってほんとにいいおばさんだと思います。 飾らない人柄。率直で素直な自由人。図太いんじゃなく、柔らかい心を隠さないおばさん。 同時代に生きていたら、腹心の友になれたかもしれないです。 ヘレーンは憧れのロンドンに滞在し、チャリングクロス街や文豪ゆかりの地を訪ねます。遠来の友をもてなすイギリス人と、くつろぐヘレーンの様子にほのぼのします。敬意と親しみは両立するんだなあと。

Posted byブクログ

2014/03/22

この本、原題はDuchess of Bloomsberryというそうで。著者がようやく念願のロンドンにきてみたら、「チャリング・クロス街84番地」を読んだという現地の読者たちにセレブ並みの大歓待を受けたことからこのタイトルになったらしい。親切なファンたちが著者の憧れの文豪や演劇人...

この本、原題はDuchess of Bloomsberryというそうで。著者がようやく念願のロンドンにきてみたら、「チャリング・クロス街84番地」を読んだという現地の読者たちにセレブ並みの大歓待を受けたことからこのタイトルになったらしい。親切なファンたちが著者の憧れの文豪や演劇人のゆかりの地やパブに連れて行ってくれるのだ。「チャリング・クロス街84番地」はNYCの著者とロンドンの古書店員フランク・ドエルとの手紙を通じた長年の友情についての名ノンフィクションだが、著者は若くして急逝してしまったドエル氏にこそ会うことはかなわなかったものの、その家族や、古書店オーナーの息子夫婦をはじめ、存在も知らなかったようなファンたちと、新たな友情を築いて行く。このヘレーン・ハンフという女性、いわゆる「売れない作家」だったのだろうけど、著書にも現れているとおり、魅力的な人物だったんだろうなと。ぜひお目にかかってみたかった。 ちなみにこの本は、くどいほどに注がついている。翻訳者の親切なのだろうが、やや的外れな注もあって、ややストレスに。そのわりに誤植があったり、注のフォントがそろってなかったりというところもあって、正直ちとわずらわしくなってしまい、途中から注をみるのはほとんどやめてしまった。

Posted byブクログ