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邪悪なものの鎮め方 の商品レビュー

3.9

31件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2014/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっとオカルト?というタイトルですが、著者は内田樹先生なので、決してそちら側に行きすぎることはありません。「邪悪なもの」とは良くも悪くも『人間的な尺度を越えた』存在。それに対峙した時にどうふるまうか、というのが「鎮め方」という事。過激派、裁判員制度、1Q84、シリアルキラー、幽体離脱等々様々なキーワードでの切り口は、あい変わらず冴えてます。

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2014/09/10

【どんなお祓いよりも“効く”一冊!】霊的体験とのつきあい方から災厄の芽を摘む仕事法まで。「どうしていいかわからないときに適切なふるまいをする」ための知恵の一冊。

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2014/05/04

『おせっかいな人の孤独』が特に印象に残った。仕事には、自分の仕事と、あなたの仕事と、誰の仕事でもない仕事がある。《誰の仕事でもない仕事は自分の仕事である》という人のことをモチベーションが高いという。この一説がめちゃくちゃ納得できた。

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2014/04/20

まえがきに「どうふるまっていいかわからないときに適切にふるまうためにはどうすればいいか」を書いたとあり、第一章、第二章まではワクワクしながら面白く読んだ。が、後半、テーマが微妙にずれてしまったような気がして、ちょっとガッカリ。

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2014/03/31

内田先生の主張は今や数多く活字化されており、ものごとの見方や生きる術についてなど読む度に納得。もやもやしていたものがすっきりと霧散します。もちろん、構造主義などの思想に裏打ちされた文章は一読して分かるというものではないのですが、それでも何故かそうだそうだ!あっなるほどあのことだ!...

内田先生の主張は今や数多く活字化されており、ものごとの見方や生きる術についてなど読む度に納得。もやもやしていたものがすっきりと霧散します。もちろん、構造主義などの思想に裏打ちされた文章は一読して分かるというものではないのですが、それでも何故かそうだそうだ!あっなるほどあのことだ!なんて思うこともしばしばです。 今回もせんせいは、せんせい自身が見つけた答えを私たちに教えて下さっています。「礼儀正しさ」「身体感度の高さ」「オープンマインド」この3つが邪悪なものとの対峙する術のようです。呪術とか呪い・・の類も散見するので思想家というせんせいの肩書とどう繋がるのかと思う方もいらしゃるかもしれないのですが、古来人間は畏れなど目に見えないものとお付き合いしてきたのですから、武道家でもあるせんせいにとっては身体感覚に根差すことは根本であります。私の座右の銘でもある「まず隗より始めよ」をテーマとした文章があったので、尚満足でした。

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2014/03/29

久々の内田樹。 相変わらず小難しいこと書いてます。わからないところはすっ飛ばし(笑 武田鉄矢がラジオ番組で取り上げ、朝から訳わからんこと言うてたことがあったな・・・ぷっ

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2014/03/24

邪悪なもの、といえば感情? と思い読んでいたら そうでもなかったです…。 てっきり嫌な人との付き合い方系かと思っていたので 予想外でがっかり。 言いたい事は何となく分かるのですが 勝手に誤解して読み始めてしまったので 何となくがっくり感が最後まで続いてました。 おかげで内容がそ...

邪悪なもの、といえば感情? と思い読んでいたら そうでもなかったです…。 てっきり嫌な人との付き合い方系かと思っていたので 予想外でがっかり。 言いたい事は何となく分かるのですが 勝手に誤解して読み始めてしまったので 何となくがっくり感が最後まで続いてました。 おかげで内容がそれほども脳内に残っておらず 自分に損した気分でした。

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2014/03/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

邪悪なものと対峙した時、人はどう対応したらよいのだろうか?そんなとっかかりから話が進んでいきますが、かなり幅広いテーマを扱っていて、全然飽きない。確かにそうだとか、あぁそうか!とか。気がつかされることが多くて刺激的な本でした。

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2014/03/08

内田さんのブログの記事の再録本。今回もいろいろ考えさせられました。 「清水の舞台から飛び降りる」ような切羽詰った状況で下を見ずに飛び降りても、ちゃんとセーフティネットに引っかかるような直感の働き。「どうふるまってよいのかわからない場面で適切にふるまうことができる」こと。内田さんは...

内田さんのブログの記事の再録本。今回もいろいろ考えさせられました。 「清水の舞台から飛び降りる」ような切羽詰った状況で下を見ずに飛び降りても、ちゃんとセーフティネットに引っかかるような直感の働き。「どうふるまってよいのかわからない場面で適切にふるまうことができる」こと。内田さんは人間の知性とはそういうものだといいます。なるほど~。 『1Q84読書中』にある、「おそらく読者は物語を読んだあとに、物語のフィルターを通して個人的記憶を再構築して、『既視感』を自前で作り上げているのである」という記述は目からウロコ。小説を読んで、その中のエピソードや空気を自分の経験や感性と重ね合わせるとき、確かに脳内でそんなことしてるのかも。 『記号的殺人の呪い』では、秋葉原の無差別殺傷事件を例に、無差別に命を奪われた「記号的殺人」の被害者たちは「誰でもよかった」と言われることで「死んだ後にもう一度殺される」、という表現にハッとさせられます。そして、こういう事件の容疑者が以前にあった無差別殺傷事件に言及することを「歌枕」の構造に喩えて論じる部分は、私にとってまったく新しい視点からの話だったけれど、本当にそうだと深く深く納得。 『妥協と共生』の、ご飯を食べるときに忙しく箸を使う「右手」が「口」に対して「おれはただ筋肉疲労がたまるだけなのに口のヤローは美味しい思いしやがって」と不満に思うことだってあるかもしれないけど、身体全体としてはうまくいってる、という「共生」の喩え話には笑えました。 次から次に面白い話が出てくる一冊。頭の中をガラガラと引っ掻き回される感じで楽しめました。

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2014/03/08

内田樹の邪悪なものの鎮め方を読みました。 内田樹の主張が記述されているエッセイ本でした。 「子ども」から大人になれない人が増えすぎた社会、習慣としての「読字」の重要性、偏差値教育の弊害、記号的殺人の邪悪性、モラルハザードの構造、「常識」とは、現在の科学では証明出来ないものもある...

内田樹の邪悪なものの鎮め方を読みました。 内田樹の主張が記述されているエッセイ本でした。 「子ども」から大人になれない人が増えすぎた社会、習慣としての「読字」の重要性、偏差値教育の弊害、記号的殺人の邪悪性、モラルハザードの構造、「常識」とは、現在の科学では証明出来ないものもあるかも知れないという柔軟性が大事、など面白い話題が満載でした。 それぞれの主張は面白いだけではなく、自分の生き方に組み込んでみたいな、と思うものもたくさんありました。 最後の章は内田樹が学生に向かって語りかける形で書かれていて、こんな先生に指導される学生たちは幸せだなあと思ったのでした。

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