雪月花黙示録 の商品レビュー

恩田陸(著者)

2015/04/17

アニメで見てみたいかなと最初は思った。
読んでいると鮮やかな映像と魅力的なキャラが浮かび上がってくるから。
でもそうするにはちょっとストーリがもの足りない、というか小説としてももの足りない…？

と思っていたがラストを読んで合点がいった。
これは「ミヤコ」のPVだ。

全編通して映像としての華やかさとか派手さとかを前面に出しているように思う、どの場面も映像としてとても映える。

物足りない点もあるけれど、これはきっとそういうものとして楽しんだほうが素敵。
続編的なものがあるならぜひ読みたい、もちろん映像化も大歓迎！

2015/04/16

　最近の恩田陸で面白いの無いなぁ。マジで。

　学園物から始まる雰囲気は六番目の小夜子の原点回帰を思わせる。

　ミヤコと帝国主義者に二分されたニッポン、ミヤコは旧家が実権を握る学園都市だ。
　ミヤコの実権を握る生徒会長、その生徒会長を決める選挙に旧家の跡取、春日紫風が立候補する。

　春日家の姉妹、萌黄と蘇芳は剣の使い手。実力が認められれば銘刀を授けられる。力があるのに刀を認められない蘇芳は萌黄に対して対抗心を燃やす。

　そして選挙戦の日、突如として紫風が何ものかに襲われる。
　その犯人こそ、紫風の右腕として働いてきた男だった。

「伝道者」を名乗り、ミヤコと帝国主義の裏で暗躍する集団とは。

　という内容なのだが、いかんせん面白くない。

　それは置いといて「三月は深き紅の淵を」の派生を書いてください。

2018/09/26

ライトノベルを思わせる学園格闘ヒロイン的な描写ですが、恋愛的な要素はあまりありません。それよりも、架空の日本を舞台としたミヤコと帝国主義者の世界観を軸として、その中で巻き起こる騒動が描かれています。

書き下ろしではなく連載であるため、一章一章ごとに物語は途切れます。同じ登場人物・世界観の短編を集めて一本の長編にした、という印象です。
一章ごとに読み進めていくにはちょうど良いサイズですが、そのせいか、キャラクター描写があまり深まりません。アクが強いキャラクターでありながら、彼ら自身のバックグラウンドや成長が見られない部分もあります。

物語の中でも、構造改革派や双子の会社の軍事産業的側面など、チラッと登場したものの最終的に回収されなかったサブプロットがいくつかある気がします。結果、最終章を読んでも「完結した」という感覚や、スッキリとした読後感はあまりありませんでした。

それでも、ムダのない文章で安定感があるため、サクサク読み進めることができました。
ただ、もう少しキャラクターに深みがあれば、もう少しサブプロットを丁寧に描いていれば、もっと奥行きのある面白い作品になっていたのではないかと思います。

2015/01/14

アメーバみたいに人を飲み込んだり、鏡の幻想で相手を惑わせたり、黒板をジャックしたり。
高校生たちが主人公の、なんだかわかるようなわからないような不思議な設定。
「なんかよくわからないけど危険かも、何かが起こるかも、怖いかも」とこれから何かドカンと来そうな前兆でワクワク出来た中盤くらいまでが楽しめた。後半は、想像以上には大変なことにはなっておらず、最後も「あ、そうなの？」と少し平和にも過ぎる穏やかな締めくくり。
嫌いではないけど、少しだけ物足りなかった気がする。

2014/12/29

私は高校生の蘇芳。
いとこの紫風(美形なうえに天才剣士!)が当選確実の生徒会長選挙を控えたある日、選挙への妨害行為が相次いだ。
また派手好きで金持ちの道博の仕業かと思ったら、「伝道者」を名乗る者が出現。
私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている!謎×学園×ハイパーアクション。

設定はいいんだけど、今一歩。

2014/12/07

アニメみたい～
もう少し、そんだけ伏線はってるなら詰めてよね！！ってとこはあったけど。
意外と高校生とかは好きそう。。

2014/12/01

うーん、どう書いたらいいのか。
今の日本を思わせる帝国主義と
古き良き日本を思わせるミヤコと二つに分かれている日本。
ミヤコに住む３人の男女の高校生？だっけ？が主要人物。
日本を一つにしようとする「伝道者」という存在が現れる。

何だろう・・感想が難しい。
軽快だけど、ちょっと辛辣、というか。
面白かったは面白かったんだけど。

2014/11/24

序盤・中盤はかなり面白いのに最後は放り投げた感あり。帝国主義と懐古主義（ミヤコ）のせめぎ合いがおもしろい。革新派(革命派？)は空気。

2014/11/20

登場人物や設定は面白いのにラストに拍子抜けだった。もう少しミヤコを三人がどう作り上げていくか描いてほしかった。まあ、ラストの外し方は恩田さんらしいと言えばらしいが・・・

2014/11/16

エンターテーメント。著者にしてはあまりなかった世界観？アクションの描写が緊張感あって読んでて気持ちよかった。