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男性論 の商品レビュー

3.5

60件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/01/21

山崎さんの歴史・人物を見る目が豊かで、こんな風に人生を見ることができる心の豊かさに憧れる。若いうちから日本を飛び出して海外生活が長かっただけでなく、山崎さん自身の好奇心・寛容性によるものだと思う。過去現在を問わず、人間を俯瞰して見ることのできる目線。 時間・空間を、横軸だけでなく...

山崎さんの歴史・人物を見る目が豊かで、こんな風に人生を見ることができる心の豊かさに憧れる。若いうちから日本を飛び出して海外生活が長かっただけでなく、山崎さん自身の好奇心・寛容性によるものだと思う。過去現在を問わず、人間を俯瞰して見ることのできる目線。 時間・空間を、横軸だけでなく縦軸で掘り下げて。狭い世界で考えていた自分の視野をぱっと開いてくれた。

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2023/12/12

<変人だっていいんで、その人が何事かを成し遂げたとき世間は驚き「変人」のレッテルを「天才」に変えます。逆に言えば偏狭で画一的な価値観を押し広げられるのはそうした勇気を持った変人だけです。寛容な世界の実現のためにも私は変人を応援したい。> さまざまな点で行き詰まっている現代の世の中...

<変人だっていいんで、その人が何事かを成し遂げたとき世間は驚き「変人」のレッテルを「天才」に変えます。逆に言えば偏狭で画一的な価値観を押し広げられるのはそうした勇気を持った変人だけです。寛容な世界の実現のためにも私は変人を応援したい。> さまざまな点で行き詰まっている現代の世の中を前に進めることができるのは変人だと私も思う。また、変人であるためには、自分が好きであることも必要だろう。この点はイタリア人を見習いたい。 <イタリアの強さは何といってもみんなが自分好きであること。「生まれてきて、俺バンザイ!」が基本で外になどなびかない自分の鏡を持っている。>著者は、こういう男がかっこいいと考えている。

Posted byブクログ

2023/11/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

同時代の同空間に生きている人だけでなく、時間軸を立てに掘り下げ、自分と同じような属性の人間がいないか探していくと、人は今よりも自由になれる。

Posted byブクログ

2023/10/21

ヤマザキマリさんの元夫ベッピーノさんからはじまる感化を受けた男性に関するもの。ヤマザキマリさんの考え方のベースがよく理解できる。

Posted byブクログ

2023/06/25

映画化もされた「テルマエ・ロマエ」を描かれた漫画家。読んだのは、これが初めて。題名から想像していた内容とは違うかったし、結構そういう考えや感覚ってわかるって事があったわりに、いまひとつ共感しなかったのは、なぜだろう。

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2022/10/05

テルマエロマエの著者ヤマザキマリさんによる、現代人には内歴史的背景も含めた、さまざま男性・女性像の解説本。 ⇨そこから、教養を吸収しながら自己啓発が出来るような本である。 超読書家で好奇心旺盛だった、古代ローマのプリニウスや、ルネサンスの実業家的なラファエロのマインドは個人的に好...

テルマエロマエの著者ヤマザキマリさんによる、現代人には内歴史的背景も含めた、さまざま男性・女性像の解説本。 ⇨そこから、教養を吸収しながら自己啓発が出来るような本である。 超読書家で好奇心旺盛だった、古代ローマのプリニウスや、ルネサンスの実業家的なラファエロのマインドは個人的に好きでした。

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2021/11/07

p66 大プリニウスは、火山の噴火を見に行って亡くなった。自分の死より、精神性の充溢のほうに優先順位を置いた。 p161 変人だっていい。そのひとが何ごとかを成し遂げたとき、世間は驚き、変人のレッテルを天才に変える。偏狭で画一的な価値観を押し広げられるのは、そうした勇気を持った...

p66 大プリニウスは、火山の噴火を見に行って亡くなった。自分の死より、精神性の充溢のほうに優先順位を置いた。 p161 変人だっていい。そのひとが何ごとかを成し遂げたとき、世間は驚き、変人のレッテルを天才に変える。偏狭で画一的な価値観を押し広げられるのは、そうした勇気を持った変人だけ。 p198 他人の価値基準から、逃れる p201 いまの日本は、暗黒の中世時代に相当するかもしれない。でも、ルネサンスというのは中世時代があったからその反動で生じたもの。 p222 自分自身で時間をかけて辞書を作り上げていくということ。 いろんな書物を読んだり、絵や映画を見たり、音楽を聴いたり、世界中の街を歩いてみたり。そうやって自分の想像力を駆使することで、いまは生きていない人たちとも、親密に付き合うことが出来るわけです。

Posted byブクログ

2021/03/17

漫画家、ヤマザキマリによる男性論。ある意味、ジェンダー論である。 自身の生い立ち、生活してきた場所等により著者の性格や考え方は確立したのだと思う。 その自立した考え方と生き方は日本人にはないものだと感じる。 まさに日本の実態をついている。他国にはない日本独自の「男性とは」「女性と...

漫画家、ヤマザキマリによる男性論。ある意味、ジェンダー論である。 自身の生い立ち、生活してきた場所等により著者の性格や考え方は確立したのだと思う。 その自立した考え方と生き方は日本人にはないものだと感じる。 まさに日本の実態をついている。他国にはない日本独自の「男性とは」「女性とは」という視点がある。 世界に目を向け、もっと大人の人間を育てていかなくては、日本は世界で太刀打ちできなくなると感じた。

Posted byブクログ

2020/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・しかし、この話のポイントは「モテモテでよかったわね」というところにはありません。そうやってルリ子の尻を追いかけ回すイタリアの男たちに、「ほんとはどんな女の子が好き?」と訊ねてみたならば、「共犯者になれるひとがいい」とか、そんな感じの答えが返ってくるはずなのです。  共犯者、イタリア語では「コンプリチェ」ですが、たとえば自分がいたずらをしでかしたときに「何やってんのよ」と叱るだけでなく、「やっちゃったね」と一緒に乗ってきてくれるひとのことをいいます。なにか自分が新しい局面に立ったとき、背中に隠れているのではなく、一緒に手を取って飛び込んでくれるひとー。つまり真に「理想の女性」は、「お人形さん」では困るのです。 ・そういった特異な性愛は人間の歴史とともにあるものですから、決して悪いとは思いませんが、ときどきそのファンタジーの方向の単純性には思わず呆れてしまうことがある。なぜなら、その女の”かたち”が意味することとは、「無抵抗なかわいい少女が、こんな俺を受け入れてくれて、発育したママのような身体でなんでもさせてくれればなあ」というものだからではないでしょうか。もちろんファンタジーは誰しも抱くものですが、ちょっとその気弱さに情けなくもなってくる。 ・そしてもっと問題なのが、そうしたおもに男性側から作り上げられたいびつな美の価値観を内面化して、それにあわせようと躍起になる女性が多いということ。イタリア男にしてみれば、「こんなかっこういい女性を彼女にできる俺どうよ」というベクトルが働くから、女性たちも成熟してゆける。でも、日本の男性にはなかなかそういう感覚がないでしょう?男性が大人になればオートマチックに女性も解放されると思うのですが、多くの日本の女性が「若さ」という指標にとりつかれているように見えるのは、個人の問題のようでいて、じつは構造上の問題です。 ・古代ギリシャのヘレニズム時代、そして古代ローマ時代に作られたヴィーナス像をみると、女性らしいしなやかさをそなえつつ、どこか力強いという印象を受けます。  たとえばルーヴル美術館にある「ミロのヴィーナス」。ヘレニズム期の紀元前100年ごろに作られたといわれるこのひじょうに有名な女神像は、神秘的な眼差しをたたえ、なににも媚びていない真の女性の姿を表しているかのようです。女神であるからには、万能な存在です。でもすごく謙虚なたたずまいもある。彫刻家のロダンが、この像に心奪われてしまったことも納得です。  ミロのヴィーナスに限らず、ヴィーナス像を仔細に眺めていると、普遍的な女性の美とはどういうものか、漠然としながら理解できることがあります。それは、ただの外面的な造作の整いかた、つまり美人か不美人かだけが、美を形づくるものではないということ。ましてや、着るものや髪の手入れの度合いなど関係ありません(そもそもヴィーナス像は、半裸かヌードのものも多いですし)。  いわば、宇宙的哲学としての「調和」-自然との調和だったり、内面と外面の調和だったり、知と情の調和だったりと、ともかく調和的であることに女性の美は宿るのだなと感じます。そうした調和を無視して、人為的に外面だけをいじくりまくる方が、みっともないと思ってしまうのはわたしだけでしょうか?

Posted byブクログ

2019/07/11

著者がいちばん伝えたかったのは、タイトルよりも後半ではないかと思う。 5章 女性論(日本人は幼稚と言われる…など) 6章 ボーダーを超える!(置かれた場所で咲かない…など) が、男性論よりはるかに興味深く、メッセージ性を感じた。 日本の男性が変われば日本の女性も自動的に変わると...

著者がいちばん伝えたかったのは、タイトルよりも後半ではないかと思う。 5章 女性論(日本人は幼稚と言われる…など) 6章 ボーダーを超える!(置かれた場所で咲かない…など) が、男性論よりはるかに興味深く、メッセージ性を感じた。 日本の男性が変われば日本の女性も自動的に変わるという視点もなるほどと興味深い。 ラファエロの画を見てこういう感じ方をするんだ、というのがまた新鮮だった。 自分になかった発想やものの見方が面白い。自分の価値基準をしっかり持っていこうと改めて思った。

Posted byブクログ