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アヴェ・マリアのヴァイオリン の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2024/07/02

徳島に住む14歳のあすかが巡りあったヴァイオリン。それは、アウシュヴィッツを生きたユダヤ人少女のハンナが持っていったものだった。あすかは、ハンナとヴァイオリンの話を知る老人から、ハンナと家族が見舞われた悲劇、アウシュヴィッツでの囚人音楽隊について聞かされる。 ...

徳島に住む14歳のあすかが巡りあったヴァイオリン。それは、アウシュヴィッツを生きたユダヤ人少女のハンナが持っていったものだった。あすかは、ハンナとヴァイオリンの話を知る老人から、ハンナと家族が見舞われた悲劇、アウシュヴィッツでの囚人音楽隊について聞かされる。 将来への不安などは感じながらも恵まれた幸せな生活を送るあすかと、迫害を受けたユダヤ人であったハンナ。 あまりにも違う境遇ながら、同じ年代で同じようにヴァイオリンが好きだったハンナの話に共鳴していくあすかの姿に、読んでいてどんどん引き込まれた。 アウシュヴィッツのあまりにも凄惨な環境には気分が暗くなる。 鬼畜な振る舞いを平然としながらもどこかどうしようもなさを感じている看守たち。同じユダヤ人でありながらも囚人を監視する立場にいて、たった一時の身の安全を保っているカポ。音楽の才能があるがゆえに囚人たちとは一線引いた場にいることができる囚人音楽隊たち。さまざまな立場の人が出てくる。ユダヤ人を助けようとした、アウシュヴィッツで行われていることを知らなかったドイツ人も。 どこかで食い止められなかったのか。胸に迫る物語であった。

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2017/06/16

これを読んだ高校生は、人間がここまで、人の尊厳を踏みにじれるのかと、愕然とするだろう。美しい音楽は、親衛隊にすら感動の涙を流させる。しかし、その翌日、親衛隊らはまた、何百人ものユダヤ人を虐殺する。何を思って、彼らはハンナらの演奏を聴いたのだろう?

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2017/01/08

2017.1.8 アウシュビッツのできごとは、いつ読んでもつらい。わが身に置き換えて考えると、痛み、飢餓、絶望、寒さ、恐怖…… とても耐えられない。 音楽の役割 そういう面もあるだろう。 あすかには共感しづらい。その母親もいやだった。けれど、あまりに形骸化されたキャラクタ...

2017.1.8 アウシュビッツのできごとは、いつ読んでもつらい。わが身に置き換えて考えると、痛み、飢餓、絶望、寒さ、恐怖…… とても耐えられない。 音楽の役割 そういう面もあるだろう。 あすかには共感しづらい。その母親もいやだった。けれど、あまりに形骸化されたキャラクターで、その描かれ方に反発していた。 描かれ方といえば、文の言いまわしに引っかかるところや、主述がねじれていてわかりづらいところが、少なくなかった。 若い世代に読んでほしい内容と思ったら、課題図書になっていた。そうなると、なんだかテンション下がる⤵️感じがしてしまった。

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2016/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学生のときは「アンネの日記」に影響をうけて、日記を書き始めたけれど、アウシュヴィッツのことはよくわかっていなかった。 これを読んで、そこに楽団があったこと、生き延びた人がいたことを知ったし、この本では音楽がその場所でどのような意味があったのか、音楽の果たす役割とか、人が音楽に求めるものなども考えさせられる。 作られたストーリーと現実にあったことと混じってはいるのでしょうけれど、テーマとしてとても深いものを扱っていると感じました。

Posted byブクログ

2015/09/17

なんか、お説教くさいし、本当の話じゃないから、アウシュビッツの悲惨さをネタに書くなんてなぁという幹事もする。夜と霧かアンネを課題図書にすればいいのに。 ただ、鈴木メソッド経験者としては、鈴木先生の優しい声を思い出したりして、懐かしかった。

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2015/07/17

思っていたのと、違う内容で… 2015.7.17

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2015/02/12

内容が教育的・でもこれはフィクションなので・・・主要参考文献として出ているノンフィクションを読むべきかも・・・・『夜と霧』とか・・・・・戦争はイカン!

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2014/08/15

課題図書の何物でもない、ストーリー、展開、主人公の心情表現全てが余りに拙すぎる本でした。 使う題材云々より、中学生の課題図書にするのは、あまりにも中学生をバカにしてませんか?! とききたくなるような…。 だから、本を面白いと思う子がすくなくなるんじゃないかと思ってしまうわけで...

課題図書の何物でもない、ストーリー、展開、主人公の心情表現全てが余りに拙すぎる本でした。 使う題材云々より、中学生の課題図書にするのは、あまりにも中学生をバカにしてませんか?! とききたくなるような…。 だから、本を面白いと思う子がすくなくなるんじゃないかと思ってしまうわけです。

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2014/07/13

あすかの手元に渡ったバイオリンはユダヤ人ハンナのバイオリンであった。 ハンナとハンナな周りの人に起こったアウシュビッツ収容所での悲惨な出来事が中心に書かれている。

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2014/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

課題図書ということで日本人の作者で主人公も日本の女の子なので読みやすい本かなと思ったけど… 正直、辛すぎて50ページあたりから涙が止まらなくなった。 誰にだって、してはいけないと分かっていてもしてしまうということは多々あると思う。 人の心には良心があり、良心があるから罪悪感が生まれる。罪悪感がなくなったら人は人ではなくなるのではないか。この本を読むとき、被害者の側ばかりではなく加害者の側にも立ってみてほしい。この加害者には罪悪感がなかったのか。加害者は本当に加害者であったのかそんなことを考えさせられる本だった。

Posted byブクログ