WILDER MANN の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
松本大洋「鉄コン筋クリート」のクロみたいな もしくは 「もののけ姫」のシシ神様のような ダイダラボッチのようなものを感じる。 動物的であり 人間くさくもあり 自然そのもののような そういう魅力的で変なものがたくさん。 ヨーロッパが近く感じる。 バブゲリとチャウシ ブルガリア、ブラゴエヴグラト州、バンスコとラズロク 非常に興味そそられる。が、そうか、男根をイメージされてましたか。子供たくさん産めるように力を与え、幸運をもたらす。 ヴイルダー(獣人) オーストリア、チロル州、テルフス ワイルドマン(英語)、ヴィルダーマン(ドイツ語)、オム・ソヴァージュ(フランス語) 熊と女性が結ばれ、その間に生まれた息子。「超人」的な存在。最強の力を持つ。 シュナップフィーシェ イタリア、南チロル地方、テルメーノ 食肉業者に殺される。冬を殺すという意味を持つ。3メートル。下あごは可動式でカチカチを牙が音を立てる。ドラゴンと関係があるのかもしれない。 カレト ポルトガル、ラメーゴ、ラザヒン リズム楽器とバグパイプの音とともに勢いづく。仮面はハンの木で手彫り、動物、悪魔、ひげのある男。衣装も藁谷毛皮、木の皮、布切れ。 チェルブル ルーマニア、マリニ 牡鹿は生命力を示すように、動きの速い踊りをする。その後、死に至り、侍者たちの歌と踊りを通して、甦る。
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ぶらりと立ち寄ったヴィレッジヴァンガードで見かけ、思わず衝動買いしてしまった写真集。全身に毛皮をまとったり角を生やした、獣とも人ともつかぬ異形がつぎつぎと登場する。 この妖怪たちの正体は、ヨーロッパ各地の祭りに登場する仮装。つまりは、ヨーロッパ版「なまはげ」だ。人と自然を媒介する...
ぶらりと立ち寄ったヴィレッジヴァンガードで見かけ、思わず衝動買いしてしまった写真集。全身に毛皮をまとったり角を生やした、獣とも人ともつかぬ異形がつぎつぎと登場する。 この妖怪たちの正体は、ヨーロッパ各地の祭りに登場する仮装。つまりは、ヨーロッパ版「なまはげ」だ。人と自然を媒介する彼らのポートレートは、眺めているうちにまさに異界の入り口に誘われるような気になってくる。ベッドの横に置いておいて、寝る前にぱらぱら眺めるのがお気に入り。
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クリスマスからエピファニーまでの十二夜がキリスト教的装いをとりつつも、キリスト教以外の要素からできているように、ヨーロッパの民俗宗教は幾重にも積もった層から成り立っている。その中の一つであるWILDER MANN。異教的で時として滑稽、猥雑なこの写真の不思議な楽しさと不気味さに感...
クリスマスからエピファニーまでの十二夜がキリスト教的装いをとりつつも、キリスト教以外の要素からできているように、ヨーロッパの民俗宗教は幾重にも積もった層から成り立っている。その中の一つであるWILDER MANN。異教的で時として滑稽、猥雑なこの写真の不思議な楽しさと不気味さに感動する。
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ヨーロッパで祝祭に登場する仮装獣人「ワイルドマン」 たちの写真集。日本で言えばなまはげに当たるか。 祭の最中の写真ではなく「特写」という形態を採って いるため、迫力にはややかけるが、全身を収めていると いうこともあってその異形は実にわかりやすく、見て いて飽きるということがない。...
ヨーロッパで祝祭に登場する仮装獣人「ワイルドマン」 たちの写真集。日本で言えばなまはげに当たるか。 祭の最中の写真ではなく「特写」という形態を採って いるため、迫力にはややかけるが、全身を収めていると いうこともあってその異形は実にわかりやすく、見て いて飽きるということがない。 私はブルガリアのバブゲリとイタリアのシュナップ フィーシェが好き(笑)。
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異教的(非キリスト教的)なヨーロッパの「なまはげ」だが、日本のそれとは異なるパターンが見えて面白い。ヤギやクマ、木の葉や毛皮で覆われた何か、よく分からないオーラを背中に背負っているものなど。ボアダムズのジャケに出てきそうな異物感。
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ヨーロッパ版なまはげ写真集といった感じ。 写真がざぁーーーっって出てて、最後の方に仮装の解説がまとめて書いてある。 お値段が高いのでちょっと買うのにためらうけど、ちょいちょい見返したい本。 一言で獣人と言ってもいろいろあって面白いなぁ。 熊の仮装がやたらと多いなぁと思っていたら、...
ヨーロッパ版なまはげ写真集といった感じ。 写真がざぁーーーっって出てて、最後の方に仮装の解説がまとめて書いてある。 お値段が高いのでちょっと買うのにためらうけど、ちょいちょい見返したい本。 一言で獣人と言ってもいろいろあって面白いなぁ。 熊の仮装がやたらと多いなぁと思っていたら、熊は冬眠のために穴籠りするが、仮死状態で冬を過ごせるその能力は熊があの世とのつながりを持っていることを暗示している。熊が穴から出てきたとき、春が到来することから「春の神」として現れると書いてあって納得した。 色々と解説が書いてあるけど読みにくい部分があったり、ヨーロッパの文化をあまりよく知らないのでちょっと分からない部分もあったりしたけど、面白い本だった。
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