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宮本常一 の商品レビュー

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2014/02/12

宮本常一という人の存在感の大きさを改めて感じる。司馬遼が日本の農村を知るべく焦り始めた時に注目した。道具に目をとめた学問として網野善彦と共通し、日本人の潜在意識、魂の構造を書いた柳田・折口信夫とは別系譜になるという説明は分かり易い。渋沢敬三の言葉を網野が引用しているが、「決して主...

宮本常一という人の存在感の大きさを改めて感じる。司馬遼が日本の農村を知るべく焦り始めた時に注目した。道具に目をとめた学問として網野善彦と共通し、日本人の潜在意識、魂の構造を書いた柳田・折口信夫とは別系譜になるという説明は分かり易い。渋沢敬三の言葉を網野が引用しているが、「決して主流になろうとするな。傍流であればこそ状況がよく見える。主役になればかえって多くのものを見落とす。その見落とされたものの中に大切なものがある。」まさに宮本の精神はこれそのものだったように思う。宮本が明治8年頃に北京まで小舟で行ってしまった漁師の話を紹介していることが興味深く、増補資料の「土佐源氏:土佐乞食のいろざんげ」に至ってはど迫力!

Posted byブクログ

2013/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『土佐源氏忘れられた日本人 とさ乞食のいろざんげ』が面白い 自然は寂しい しかし人の手が加わると暖かくなる そんなものを求めて歩いてみよう 

Posted byブクログ