オシムの言葉 の商品レビュー

木村元彦【著】

2014/07/03

これは久々に手に取った名著。多民族国家の成立の困難さを感じる書である。

オシムにスポットを当てるということは、複雑で暗く、悲惨なユーゴの歴史にスポットを当てることと同義であったようだ。本書を読んで、人間の愚かさや醜さ、そして素晴らしさを垣間見ることができた気がした。

ところで、中村俊輔選手が当時「コンフェデレーションズカップで戦ったメキシコのサッカーが日本のスタイルには向いているのではないかという発言をしている」という記述がある。日本サッカー協会も同じように感じていて今回の監督の選任（元メキシコ代表監督・アギレ氏）に至ったとしたら、今後の戦いが興味深い。
（2014.7.3）

2014/04/14

ニュースや友人から聞くオシム氏の言葉が人生訓のようであった為、サッカー関連の本を購入するのは初めてだが、読了。

サッカーに関する知識は勿論だが、それ以上に上司学、指導者論、リーダーシップ、育成術、道徳的に優れている。オシム氏の発言はウィットに富んでおり深い。

彼と直接関わることは同じ時間を何倍も濃密に有益にするのだろう。尊敬する指導者の１人に追加。