思考実験 の商品レビュー
■全4部構成。 ■Ⅰ自己,Ⅱ他者は個人的にあまり興味がなかったのか, 読み進めるのが苦痛だった。 ■Ⅲ倫理,Ⅳ社会は面白くて一気に読み終えた。 ■カチコチに固まった頭を柔らかくするのに, 良いトレーニングになるかもしれない(?)。
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思考実験という題名だが、その本質は現代の行きづまり感をいろんな方面から教える内容となっている。 ここまで題名を変えた方がいいと思った新書は久しぶりだった。 どういう経緯でこうなってしまったのだろうか。 SFの話がたくさん出てくるので、未来の社会像や倫理像や個人像は19世紀から2...
思考実験という題名だが、その本質は現代の行きづまり感をいろんな方面から教える内容となっている。 ここまで題名を変えた方がいいと思った新書は久しぶりだった。 どういう経緯でこうなってしまったのだろうか。 SFの話がたくさん出てくるので、未来の社会像や倫理像や個人像は19世紀から20世紀にかけての思想ではとてもカバーしきれない予感がする。その都度何を善悪の判断基準にすればいいのか、まだまだ思想や倫理学などの役割が終わりそうもなくて少し安心をした。
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「あとがき」にもあるように、「既にどこかで紹介され」尽くしたような思考実験(らしきものも含め)を、次から次へと紹介しているだけの本。 ある程度、章に則したテーマはあるものの、一貫性がいまいち見受けられず、何を主張・解釈したいのか不明確。
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自己の存在、他者との関係、倫理などにわたる75もの「思考実験」を読みとおす。足元の地面が頼りないことに気付き、また自分の「内面」であるはずのものが、どろりと流れ出すような、あるいは自分と外界の境界線が、俄かに輪郭を失い、数学でいう開集合のようなものになる不思議な感覚。著者、岡本祐...
自己の存在、他者との関係、倫理などにわたる75もの「思考実験」を読みとおす。足元の地面が頼りないことに気付き、また自分の「内面」であるはずのものが、どろりと流れ出すような、あるいは自分と外界の境界線が、俄かに輪郭を失い、数学でいう開集合のようなものになる不思議な感覚。著者、岡本祐一朗氏の講義は面白そうだ。
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