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嫌われる勇気 の商品レビュー

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2706件のお客様レビュー

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2014/01/03

発想の転換である。生き辛さの原因は全て人間関係であるという論理は一見乱暴のように感じるけれど、本書を読み進めると非常に納得感のある論理であることが理解できる。 人生とは自分の心も持ちようによって決まるものであり、辛く、生かされていると感じられるのは、勇気が足りないからであるという...

発想の転換である。生き辛さの原因は全て人間関係であるという論理は一見乱暴のように感じるけれど、本書を読み進めると非常に納得感のある論理であることが理解できる。 人生とは自分の心も持ちようによって決まるものであり、辛く、生かされていると感じられるのは、勇気が足りないからであるという著者の論理は平易かつ明快だ。もっと早く出会っていればと悔やまれる限りだが、これからの人生が楽しくなるようで、何とも爽快な読後感を感じる。

Posted byブクログ

2014/01/02

心理学や哲学の抽象的な話は苦手意識があるため、最後まで読み通す自信がなかったのですが、面白くて一気に読んでしまいました。 読み物として純粋に面白いです。 私は、女性同士の分裂や対立、そしてその下にある比較や劣等感といったことを問題意識としてもっていますが、そういった意味でもこのア...

心理学や哲学の抽象的な話は苦手意識があるため、最後まで読み通す自信がなかったのですが、面白くて一気に読んでしまいました。 読み物として純粋に面白いです。 私は、女性同士の分裂や対立、そしてその下にある比較や劣等感といったことを問題意識としてもっていますが、そういった意味でもこのアドラー心理学は使える、と思いました。 アドラーのいう目的論(自分が不幸と感じるのは自らの手で「不幸であること」を選んだから)や承認欲求の否定に対しては、きちんと読まないと自己責任論的な見え方がしてしまいそうな気もしました。 しかし、一見相対するような概念である「共同体感覚」や「他者貢献」が終盤で紹介されたため、腑に落ちました。 もう一度読み込んで、自分のものにしたいと思います。 ちなみに、いちばん響いた言葉は 「われわれに必要なのは交換ではなく、更新」

Posted byブクログ

2014/01/02

「変われない」のは「変わらない」ことを自分で選択しているから。 「過去に経験したこと(例えばトラウマ)が現在の自分を形作る」というフロイト的な原因論ではなく、アドラーは「自分の生き方や性格・行動はすべて何らかの目的を持って自分自身で選択している」という「目的論」で自分自身をとらえ...

「変われない」のは「変わらない」ことを自分で選択しているから。 「過去に経験したこと(例えばトラウマ)が現在の自分を形作る」というフロイト的な原因論ではなく、アドラーは「自分の生き方や性格・行動はすべて何らかの目的を持って自分自身で選択している」という「目的論」で自分自身をとらえる。自分の生き方を変えたいのならば自分で違う目的を選択すればいい。 自分を変えれば、自分から見える世界が変わる。自分が変わるかどうか、自分がどんな人生を選択していくかは自分の課題である。………それがものすごく難しいんだけどなあ。 「変えられることを変える勇気」、「幸せになる勇気」を持ちたい。 これまでに聞いたことのある思想や言葉と同じ考え方もあれば、今まで聞いたことのないまったく新しい考え方もあり、耳が痛くもあり新鮮でもありおもしろかった。「青年」と「哲人」の対話形式をとっているので、平易な言葉で分かりやすいのも入門として良かった。(この青年が「そんなこと言われても、でも…」という感情をすべて論理的に代弁してくれる) アドラー心理学の他の本も読んで学んでみたいと感じた。

Posted byブクログ

2013/12/31

心理学三大巨頭の一人、アルフレッド・アドラーの思想について書かれた対話形式の本。師走最後の一冊としては大変読み応えのあるそんな一冊だった。 人間が生きていく以上、否が応でも他者との関係なしにはいられない。その点に関してアドラーは、「自由とは他者から嫌われること」であると言い、課...

心理学三大巨頭の一人、アルフレッド・アドラーの思想について書かれた対話形式の本。師走最後の一冊としては大変読み応えのあるそんな一冊だった。 人間が生きていく以上、否が応でも他者との関係なしにはいられない。その点に関してアドラーは、「自由とは他者から嫌われること」であると言い、課題を自己と他者に分け、他者の課題については最終的な決定者が他者であり、そこに自己の介入する期待・願望は不要であると説いている。であるからこそ、自分は自己の課題についてのみ考えることができ、自己の幸せを定義することによって、主観的にそこへと到達することができるのだと言える。 また、共同体への参加についても同じような考えから、自己と他者を切り離し、自己の貢献感によって、価値や意味をそこに付け加えることが可能となる。 思うに、他者は自分が思うほど、自分に関心があるわけでもなく、最終的な結果や責任についても自分が負わなければならない以上、もう少し自分本位に生きてもいいのではないだろうか。私自身も、これまでは他者への期待・願望を意識しすぎていた気もするので、この本を読み、少し肩の力を抜きながら課題を分けて捉えた上で、必要以上に執着しすぎないようにしたいものである。

Posted byブクログ

2013/12/29

アドラー心理学によるトラウマの否定、人は存在しているだけで幸福など普段の考え方から一歩外へ踏み出させてくれる一冊。自分軸で生きる自由と他者貢献という一見相反する要素を自己と他者の課題の分離と、対人関係の悩みは過去の因果関係に起因せず、すべて目的から自己の在り方を選ぶ考え方で解決で...

アドラー心理学によるトラウマの否定、人は存在しているだけで幸福など普段の考え方から一歩外へ踏み出させてくれる一冊。自分軸で生きる自由と他者貢献という一見相反する要素を自己と他者の課題の分離と、対人関係の悩みは過去の因果関係に起因せず、すべて目的から自己の在り方を選ぶ考え方で解決できるという。度々繰り返される'勇気'というフレーズも心に響く。

Posted byブクログ

2013/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになる 自分を変えることができるのは、自分しかいない 他者の課題を切り捨てよ 自分の人生において、自分にできることは、自分の信じる最善の道を選ぶこと、それだけである。一方で、その選択について他者がどのような評価を下すのか、は、それは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話である。 他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。 自由とは、他者から嫌われること。 自由とは組織からの解放だ、と思っている人が多い。違う。 例え、組織を飛び出したところで、本当の自由は得られない。 他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。つまり自由にはなれない。 多くの人は、対人関係のカードは他者が握っていると思っている。だからこそ、「あの人は自分のことをどう思っているんだろう?」と気になるし、他者の希望を満たすような生き方をしてしまう。でも、課題の分離が理解できれば、すべてのカードは自分が握っていることに気が付くでしょう。

Posted byブクログ