エコノミストの戦後史 の商品レビュー
全体を一言で評価するのが難しい本。インタビュイーのそれぞれの個性もあるし、聞き手の側のポイントもそれぞれ違っていることがその一因だろう。もちろん、日経センターとの関わりがひとつの軸とはなっているのだが、読者はその点だけに興味があるわけではない。 もうひとつは「現今のアベノミクス...
全体を一言で評価するのが難しい本。インタビュイーのそれぞれの個性もあるし、聞き手の側のポイントもそれぞれ違っていることがその一因だろう。もちろん、日経センターとの関わりがひとつの軸とはなっているのだが、読者はその点だけに興味があるわけではない。 もうひとつは「現今のアベノミクスについてどう思うか?」というクエスチョンだが、こちらも現在のインタビュイーそれぞれの置かれているポジションによって随分と精粗さまざま。どちらかというと聞き手が否定的な答えを期待しているように感じたのは私だけだろうか? 第Ⅱ部の市村先生、西部先生へのインタビュー、それから第Ⅳ部の鈴木淑夫先生、浜田宏一先生へのインタビュー、が面白かった。 どうでも良いことだが、聞き手は全員知っている方々(小峰先生、寺西先生は内閣府の仕事でお話ししただけですが。あ、あと中林さんも学会でのご挨拶程度)。聞かれている側でお目にかかったことのある方々は全部で5人だった。
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