権力の館を歩く の商品レビュー
2010年頃刊行された単行本の文庫版。 権力は目に見えないが、建築物を通して権力のカタチを捉える試みは面白い。 政治・行政に関わる(権力を取り扱う)建築物は、やはり程度の差はあれ威圧感というような威容があるように感じた。
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歴代首相の公私の邸や国会議事堂、最高裁判所など政治権力の場を歩き、建築と政治力学を論じるもの。たかが「ハコ」といえばそうなのだが、中華圏の風水よろしく、ありかたしだいでそこに魔性や底知れぬ力が宿ったり、あるいは些末な話では、動線しだいで情報共有の利便も変わってくるということか。 ...
歴代首相の公私の邸や国会議事堂、最高裁判所など政治権力の場を歩き、建築と政治力学を論じるもの。たかが「ハコ」といえばそうなのだが、中華圏の風水よろしく、ありかたしだいでそこに魔性や底知れぬ力が宿ったり、あるいは些末な話では、動線しだいで情報共有の利便も変わってくるということか。 賃貸ビルでネットワーク型の柔構造の政治を目指した民主党という解釈は面白かった。今、その政権は倒れてしまったけれど、このような政治が成り立てばいいのに。
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