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ぼくは本屋のおやじさん の商品レビュー

3.6

23件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/06/17

中継ぎや出版社との仕入れが上手くいかない話しや、返品のやり取りなど、本屋(新刊本の本屋)ならではの苦労話しと愚痴が盛り沢山です。 前半は専門的な愚痴ばかりであんまり面白く感じなかったのですが、後半になるにつれて本屋知識が増えて頭が慣れてきたのか、結局最後まで面白く読ませていただ...

中継ぎや出版社との仕入れが上手くいかない話しや、返品のやり取りなど、本屋(新刊本の本屋)ならではの苦労話しと愚痴が盛り沢山です。 前半は専門的な愚痴ばかりであんまり面白く感じなかったのですが、後半になるにつれて本屋知識が増えて頭が慣れてきたのか、結局最後まで面白く読ませていただきました。 早川義夫ファン以外誰が読むのだろう、といったディープでローカルな内容でした。 本屋時代の早川義夫を知りたければ是非。

Posted byブクログ

2024/03/25

ふと、早川義夫さんのエッセイのことを思い出して未読だった本書を読む。 早川 義夫 1947年東京生まれ。 歌手(1967〜69年)、元書店主(1973〜95年)、再び歌手(1994年〜) 2018年5月、鎌倉歐林洞でのライブを最後に再び活動を休止。 2019年3月、公式サイトで...

ふと、早川義夫さんのエッセイのことを思い出して未読だった本書を読む。 早川 義夫 1947年東京生まれ。 歌手(1967〜69年)、元書店主(1973〜95年)、再び歌手(1994年〜) 2018年5月、鎌倉歐林洞でのライブを最後に再び活動を休止。 2019年3月、公式サイトで妻・静代の逝去を報告。 2020年に出版した『女ともだち ―靜代に捧ぐ』で、妻の闘病生活が音楽活動再休止の理由だと記している。 こう書くとちょっと変わった経歴の、良い人のように聞こえるが、この夫婦はかなり変わっている…というかぶっ飛んでいる(^◇^;) 結ばれるべくして結ばれた二人であるのは疑いようもないけど。 どちらも他の人とでは夫婦に成り得なかった二人ではあるんだろうな。 はい。どんどん読みますw

Posted byブクログ

2021/03/06

ユートピアだと思ったところが全くユートピアではなかった。それでも生きていかざるを得ない。後ろ向きなのだけれど前向きになる。教訓的でないのだけれど教訓的な示唆に富んでいる。働くということは、人間の中で生きるということは楽なことではないのだ。それでも早川さんは人間が好きなのだろう。な...

ユートピアだと思ったところが全くユートピアではなかった。それでも生きていかざるを得ない。後ろ向きなのだけれど前向きになる。教訓的でないのだけれど教訓的な示唆に富んでいる。働くということは、人間の中で生きるということは楽なことではないのだ。それでも早川さんは人間が好きなのだろう。なんだかぼんやりと読み進めてしまった早川義夫の早川書店時代のエッセイ。

Posted byブクログ

2019/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伝説のロックバンド「ジャックス」。俺ですら知ってる日本のロック黎明期の代表的なバンドのリーダー早川義男がバンド解散後、なんと街の小さな本屋を営んでいたのである。 …って、これはロックマニアと一部読書愛好家には有名な話であったらしい。その早川義男の書店経営の苦労話をつづったのが本書。音楽に関わる話にはほとんど触れていない、知らずに読めば、ロックの匂いすらしない本書である。 しかし、日本の書籍流通はひどかったんだなぁと、今更ながらに思う。そりゃアマゾンに席巻されるし、キンドルが根付く風土にもなるわけだ。出版社、卸、小売、消費者…誰もが苦労しつつ誰もが甘えていた業界だったわけだ。これでは文化も根付かないはずだ、というより、よく今まで活字業界がか弱くもたくましく生き残ってこれたものだと思う。 色んな業界で、こういう歪みがあるんだろうけど、歪みをそのままにしておけばどこかで壊れる。書籍の世界にあっては怪物アマゾンがその破壊の一翼を担ったんだろう。大きな被害を被ったのが大手出版社でもなく大規模小売店でもなく、街の小さな本屋さんや中小の卸業者だったのが非常に残念。 せめてアマゾンや大手出版社、大規模店においては、生き残った責任というものを感じて、きちんと業界を立て直し、文化の生き残りをかけてしっかりしてもらいたいと願うばかりである。もちろん生き残っている街の本屋さんは全力で応援したい!

Posted byブクログ

2018/10/28

"町中にある小さな本屋を始めた早川さんの胸の内(心境)を綴ったエッセイ集。1973年~1995年の期間のお話だそうだ。本屋でアルバイトもしたことが無いので、現在の本の流通がどうなっているか知らないが、あまり変わっていないのであれば、かなり非効率な状態だといえる。 出版元...

"町中にある小さな本屋を始めた早川さんの胸の内(心境)を綴ったエッセイ集。1973年~1995年の期間のお話だそうだ。本屋でアルバイトもしたことが無いので、現在の本の流通がどうなっているか知らないが、あまり変わっていないのであれば、かなり非効率な状態だといえる。 出版元、取次業者、街の書店、この三者で本が流通している。注文しているはずの本が配本されないのが当たり前のような世界らしい。出版元は販売数が多いところを優先して割り振るらしい。つまり大型の書店に優先的に配られる。小さな書店は月に販売される冊数は小さくなるので、後回しになる。 今も同じかわからないが、発売日もあいまいなのがこの業界の常識らしい。新聞に○月○日発売とあっても、必ずしもその通りには書店に並ばず、変更があっても一切連絡も何もないらしい。 IT業界が入り込む余地が多々あるところだなぁと思った。確かに1日~2日の遅れで鮮度が変わるようなたぐいのものではない。それにしても旧態依然とした世界が見事に浮き上がってくる。そして、嫌味がない。早川さんの人柄もにじみ出ている。"

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2018/10/09

変な客はどんな商売をしていても必ずいるので驚かないけれど、そうなると小さな本屋さんにとっての残る問題は今も昔も取り次ぎ?

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2016/12/26

もっと、肩が抜けたエッセイかと思ったら、本屋の経営の本であった。著者はのんびりと、楽だから本屋になったとか書いているが、本屋を開業するまで、ほかの本屋で、働いたり、準備を怠りなくしていた。この本を読んで、初めて、本屋は、希望の本が入荷することができないことを初めて知りました。

Posted byブクログ

2015/12/26

本屋の裏事情がわかっておもしろかった。 だいぶ昔に書かれた本だから、もう事情は変わってしまっているのかもしれないけれど。 本だけではなく、本屋も好きになる1冊だった。

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2015/11/25

初版は1982年に晶文社より発行された本。 繊細な感覚と飾らない人間臭さが表現された文章は読んでいて心地良く、エッセイというジャンルが苦手な私でも著者の感性にとても惹かれた。本屋論にありがちな高尚な意識や文化的担い手を自負することもなく、むしろ、著者のそもそもの開店動機は「実際...

初版は1982年に晶文社より発行された本。 繊細な感覚と飾らない人間臭さが表現された文章は読んでいて心地良く、エッセイというジャンルが苦手な私でも著者の感性にとても惹かれた。本屋論にありがちな高尚な意識や文化的担い手を自負することもなく、むしろ、著者のそもそもの開店動機は「実際、本屋をはじめる前に夢に描いていたことは、店は小さく、たばこ屋兼本屋みたいな、できれば、好きな本だけを集めたような、あまり売れなくてもいいような、猫でも抱いて一日中坐っていれば、毎日が過ぎていくような、そんなのどかなことを考えていた。」というものなので、読み手も肩肘張らずにリラックスしながら楽しめる。 それと、私自身過去に本屋へ勤めていた身としては、本書の出版から30年以上経った現在でも出版流通の内情が当時からほとんど変わっていないことに驚く。20代前半で本屋を開店した著者は、本書にて業界の不条理や著者が考える商売のスタンスを淡々と述べているが、本屋という仕事に関わった経験のある方(本屋という空間が好きな方)なら「うん、うん」と共感できることもたくさんあるはず。 これまでは世代的に著者のことをほとんど知らなかったものの、本書の雰囲気やYoutubeに上がっている情感ある歌声を聴いて、何となくその魅力が分かったような気がする。

Posted byブクログ

2015/07/08

著者は仕事を変えた。 予想外に本屋の仕事の厳しさに気付く。 オーケンは同書を読んで音楽を辞めなかった。 どちらも正しい選択だと思います。 著者も最後に書いている、 『今の僕があるのは、僕の過去のおかげなのだ』 どの選択をしても、無駄な後悔をしないことだ。 反省は必要だが・・・

Posted byブクログ