教師になるには(2015年度版) の商品レビュー
書店で教採関係のコーナーにずらりと並ぶ教採の過去問や参考書。○○日で完成、だの、発行部数がどうだの、受かる為の煽り文句が平積みされている表紙たちの上を飛び交う中、ひっそりと棚に収まっているこの本を見つけました。確かに試験に受かろうと思ったらこの平積みされている本たちは魅力的ですが...
書店で教採関係のコーナーにずらりと並ぶ教採の過去問や参考書。○○日で完成、だの、発行部数がどうだの、受かる為の煽り文句が平積みされている表紙たちの上を飛び交う中、ひっそりと棚に収まっているこの本を見つけました。確かに試験に受かろうと思ったらこの平積みされている本たちは魅力的ですが、私が今知りたかったのはそういった試験の為の実用的なものではなく、もっと根本的(書棚に目を這わせていた時はそう漠然と考えていました)なものでした。そんな時、タイトルの実にシンプルな本書が目に留まり、購入しました。 内容としては、まさに「教師に”なる”には」。読む前はあまり深く考えていませんでしたが、この本には教師に”なる”為に知っておきたい最低限の情報が書かれています。常に教師に”なる”ことが念頭に置かれており、また筆者たち(―校種様々の教員たち)が皆所謂ベテランではなく比較的若い世代であることも特徴です。まだまだ先輩教師たちから学ぶ側である、という姿勢でありながら、学生の私たちに自身の失敗談を織り交ぜながら学生時代にやっておきたいことを提示してくれる…。 "教える"という行為は他人と生きていく上で必要不可欠の行為です。教員を目指す人は勿論のこと、そうでない人にもぜひ読んでいただきたい一冊。アルバイト、人との会話、飲み会、読書…自らの日々の行動をもう一度見つめ直すことが出来、それによってこれから生きていく為のモチベーションが上がる筈です。
Posted by
- 1