読書脳 の商品レビュー
著者の選書リストがひたすらに続く。トピックは偏りがなく幅が広い。どれも自分一人じゃ手を出さない重みがある。こういうマッチング方法も、たまには新鮮で楽しいね。
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立花隆の書評は自分の好みに合うので、このシリーズが出た時は読んで書籍購入の参考にしている。今回は2006年以降の書評をまとめたもの。冒頭の東大図書館の教授との対話は、あまり印象に残らなかった。デジタル本のあり方は今後も議論されると思うけれど、それぞれの特徴を生かして共存するのだろ...
立花隆の書評は自分の好みに合うので、このシリーズが出た時は読んで書籍購入の参考にしている。今回は2006年以降の書評をまとめたもの。冒頭の東大図書館の教授との対話は、あまり印象に残らなかった。デジタル本のあり方は今後も議論されると思うけれど、それぞれの特徴を生かして共存するのだろう。 彼の興味の対象は幅広くて、このシリーズは世の中にはいろいろな面白い本があるといつも感じさせてくれる。この中で紹介された本で興味があるものは読むようにしているが、今回はあまり読みたくなるような本がなかった。 この間の彼の大きな関心事は原発問題で、多くの書評が紹介されている。エネルギー効率の良い原発を完全に廃棄するのは難しいという立場で、福島は古い原発だったが、新しい原発システムはそれほど危険ではないらしい。原発本は立場によって書き方が異なるので、どれが正しいとは言えない。国家経済やエネルギーの観点では必要だし、世界環境の観点では不要だろう。但し、現在の便利な世の中に慣れた人達が、エネルギー効率の悪い太陽光や風力発電を受け入れて、不便な社会に耐えられるかは疑問だ。既存の火力発電所も環境面、コスト面で良いとは思えない。次世代発電が確立するまで、現状の原発を使用するのが良いと思う。一時期、彼の関心があった科学書の紹介が少なくなったような気がするのが残念。
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前半は東大付属図書館副館長石田氏との対談、後半は週刊文春で2006年12月号から2013年3月号まで連載された「私の読書日記」で紹介された書評を含む。 「人が頭の中でこしらえあげたお話を読むのに自分の残り少い時間を使うのは、もったいないと思うようになった」ため、著者は三十代以降、...
前半は東大付属図書館副館長石田氏との対談、後半は週刊文春で2006年12月号から2013年3月号まで連載された「私の読書日記」で紹介された書評を含む。 「人が頭の中でこしらえあげたお話を読むのに自分の残り少い時間を使うのは、もったいないと思うようになった」ため、著者は三十代以降、娯楽本読み物本などのフィクションはほとんど読まないという。
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本を買う際に参考にするための本で、有用です。 書いてある内容は、立花氏が、これまでにどんな本を読んでとんなことを思ったか? この本を読むなら、合わせてこの本を読むのがおススメだとか、そういう話がいろんなジャンルに亘って書かれています。 私は、二度通読して気になる本をAmazonで...
本を買う際に参考にするための本で、有用です。 書いてある内容は、立花氏が、これまでにどんな本を読んでとんなことを思ったか? この本を読むなら、合わせてこの本を読むのがおススメだとか、そういう話がいろんなジャンルに亘って書かれています。 私は、二度通読して気になる本をAmazonでぽちぽちと注文しました。 こういう選書本は好きですね。 私はまだ読書初心者ですから重宝します。
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読みたい本が見つからない。特定の分野に限らず、広範な知識を好奇心が欲している、そんな人に適した本だ。 宇宙関係の書が多かったのは趣向に合わなかったがそれ以外では、数十冊もの読みたい本リストを作る事が出来た。近年はamazonなどの伸長により小型書店は雑誌と漫画を買うスペースになっ...
読みたい本が見つからない。特定の分野に限らず、広範な知識を好奇心が欲している、そんな人に適した本だ。 宇宙関係の書が多かったのは趣向に合わなかったがそれ以外では、数十冊もの読みたい本リストを作る事が出来た。近年はamazonなどの伸長により小型書店は雑誌と漫画を買うスペースになってしまってここまでの雑多な書物を求める事も難しいだろう。 人生の似た趣向を持つ先輩として、今後も読む本がなくなった時には再読したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2013年刊。2006年12月~2013年3月までの週刊文春に寄せた著者の書評集。◆私に著者ほどの力量・能力は全くないことを承知の上でだが、著者の選書と自分の興味関心がかなり被ることがよくわかったし、読みたい本がかなり増加してしまった。しかし、全くすごいなぁ。読破の事実とこれらの書を購入できることに…。著者の年齢を考えると一層その感を強くする。紹介本のテーマは広範で、宗教、歴史、経済、時事、海外事情、エロ、絵画・写真等の芸術系のみならず、脳、進化、生物学、物理・天文や宇宙、地質学等のサイエンスまで及ぶ。
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表紙にKindle的な写真が出ていて、袖には『本のデジタル化によって、「読む」という行為がそして「知」の世界が大変貌しつつある』と書かれている。デジタルと脳とか、そっちのほうに進んでいく話かな、と思ったところ…連載している書評のまとめだった。デジタルうんぬんと構えたわりには、それ...
表紙にKindle的な写真が出ていて、袖には『本のデジタル化によって、「読む」という行為がそして「知」の世界が大変貌しつつある』と書かれている。デジタルと脳とか、そっちのほうに進んでいく話かな、と思ったところ…連載している書評のまとめだった。デジタルうんぬんと構えたわりには、それをあらわしているのは冒頭の対談に集中している。 電子書籍と紙のどっちがいいとかそういう話はもういいや、という感じで、この対談もむしろそういった技術的背景を踏まえながら、この先のいろいろなことに示唆を与えてくれるのは、やはり読書であろう、と。しかし、読書は孤独なものなのか、ソーシャルなものになっていくのか。孤独でいいんだけどな、と僕も思っていたけれど、kindleで他者のハイライトが出てきただけで、面白くなるのも事実(すげー邪魔、と思うこともあるが)で、ぼーっとしている僕にも新しい潮流は迫っているのだなあ。 本は6割ぐらいわかるようなものを読むのがいい、完璧に理解できるものを読んでも仕方ないし、半分以上わからないとちんぷんかんぷんになる、と。僕は別に理解したくて読むわけでもないけどなあ、と思うのだけど、その時点で僕の「読書」との概念が違っている。やっぱり読書は知性を鍛えるものなのだろうか。娯楽ととらえた時点で凋落するテレビ番組とおなじになってしまうのかもしれない。娯楽と知性は一緒に歩めるのだろうか…。ちょっと、自分の読み方が心配になる。 取り上げられている本たちは、全然読んだことのないものばかりで、偏読していないつもりであっても、まったくもって釈迦(著者じゃないよ)の掌の中、という気持ちになった。やっぱり誰のであっても書評は面白い。ひょっとすると読書より面白い。あれ、でも、これも読書なのか。
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あの知の巨人、立花隆が読んだ、300冊! 面白本だけを紹介している。 本書は週刊文春に連載している「私の読書日記」の6年分からの記録だが、読んでいない本が沢山あったし、紹介の仕方が面白い。 前半は東大図書館の副館長との最近の読書事情について対談している。 本が好きな人が気になる...
あの知の巨人、立花隆が読んだ、300冊! 面白本だけを紹介している。 本書は週刊文春に連載している「私の読書日記」の6年分からの記録だが、読んでいない本が沢山あったし、紹介の仕方が面白い。 前半は東大図書館の副館長との最近の読書事情について対談している。 本が好きな人が気になる箇所を紹介しよう。 立花隆が「私の読書日記」で書評を書くときに気をつけているところをこう書いている。 「読んだ人に、『買いたい』という気持ちを起こさせる本を紹介しているので、そういう気持ちを起こさせる部分をピックアップして引用するようにしていますね。そこを意識的にやっています。 どんな本でも、『ヘエー』と思わせる部分があるものですが、そこを 引き出している。」 へ~、なるほどねえ。大変参考になる。 以下、300冊の中から、付箋を貼って、今後読もうと思った本を ここに紹介しておきます。 ①ウーマンウォッチング デズモンド・モリス著 動物行動学者が女性の身体のパーツ紹介を少しエッチに、かつ面白く書いている本。 ②マングローブ 西岡研介著 第30回講談社ノンフィクション賞受賞 テロリストに乗っ取られた、JR東日本の真実。 ③人類の足跡10万年全史 スティーブン・オッペンハイマー著 アフリカ起源説の本。 ④カメのきた道 平山 けん著 カメの面白本。 ⑤プルーストとイカ メアリアン・ウルフ著 副題、読書は脳をどのように変えるか? ⑥幕末維新消された歴史 安藤優一郎著 逆説維新話。 ⑦口から食べられなくなったらどうしましか「平隠死」のすすめ 石飛幸三著 ⑧移行化石の発見 ブライアン・スウィーテク著 化石の発見史 沖縄本 ⑨本土の人間はしらないが、沖縄の人はみんな知っていること 矢部宏治 ⑩沖縄戦新聞 琉球新報社 ⑪沖縄イニシアティブ 大城常夫、高良倉吉著
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20141018《南魚沼市図書館》 著者と東大附属図書館副館長石田英敬氏の対談を読むだけでもかなりの収穫。紙の書籍、本を読むという行為の重要性を多角的に。
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やはり興味津々。残りの人生、フィクションを読む時間が勿体ないと、一切読むことを辞めても、読まなきゃいけない本、面白い本は次々と現る現る。キュレーターなんて言い方をITでは昨今言うが、。。流石、立花隆氏。物理、生物、政治経済、時事、エロスまで。。
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