偉大なる、しゅららぼん の商品レビュー
琵琶湖周辺の描写とキャラクターたちが少年漫画に出てきそうに濃ゆいのが印象的。 大作(分厚い)だけどそんなに派手な出来事は起きないなぁと思っていたら中盤過ぎたあたりからすごく面白くなってきた。 あと伏線とまではいかないかもしれないが、後にはっ!とするような仕掛けが所々に置いてあった...
琵琶湖周辺の描写とキャラクターたちが少年漫画に出てきそうに濃ゆいのが印象的。 大作(分厚い)だけどそんなに派手な出来事は起きないなぁと思っていたら中盤過ぎたあたりからすごく面白くなってきた。 あと伏線とまではいかないかもしれないが、後にはっ!とするような仕掛けが所々に置いてあったりして巧妙。 しゅららぼんというどこかふざけたような意味のわからない言葉の由来が明らかになるあたりも面白い。 アニメや映画化に向いてそう。
Posted by
琵琶湖にまつわる特殊な力を持つ日出家と棗家は、 古くから敵対している。 日出本家の淡十郎と共に高校入学をする日出涼介。 同じクラスには棗家の広海がいた。 各家の存亡をかけた戦いに勝つことはできるか? * 万城目さんらしい、荒唐無稽な青春・友情物語。 読み進めながら映像が浮かんでく...
琵琶湖にまつわる特殊な力を持つ日出家と棗家は、 古くから敵対している。 日出本家の淡十郎と共に高校入学をする日出涼介。 同じクラスには棗家の広海がいた。 各家の存亡をかけた戦いに勝つことはできるか? * 万城目さんらしい、荒唐無稽な青春・友情物語。 読み進めながら映像が浮かんでくるのは、 万城目さんの描写がうまいからだろう。 ときどきクスクス笑いながら、 彼らの友情や決意の行方にハラハラしたり。 少し寂しい気持ちになりながらも、 人生そんなでは終わらないよ、 さ、また笑って生きてこうぜ って手を引っ張られたような読後感。 また読み返したい。
Posted by
こんなにおもしろいと思わなかった!! 琵琶湖から不思議な力を受け継ぐ一族「ひので」 自宅は城、高校には赤い制服で手漕ぎの船で通い、お弁当は近江牛とか食べちゃう、、そんなすごい一族 嫌がらせをされたらとんでもない方法でやり返す コメディ要素も多いのに馬鹿馬鹿しいわけじゃなく、...
こんなにおもしろいと思わなかった!! 琵琶湖から不思議な力を受け継ぐ一族「ひので」 自宅は城、高校には赤い制服で手漕ぎの船で通い、お弁当は近江牛とか食べちゃう、、そんなすごい一族 嫌がらせをされたらとんでもない方法でやり返す コメディ要素も多いのに馬鹿馬鹿しいわけじゃなく、ファンタジーなのにホントにそんな一族がいるんじゃないかと思わせる 美術部を1日で早々にやめる描写はわらった
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2012年(第9回)。第9位。 関西+幻魔大戦+青春。 琵琶湖から特殊な能力を授かった日出家と棗家。赴任してきた校長と娘。そもそも、校長の祖先が城主だったのだが・・・からが不穏。淡十郎(ぶたん十郎)、清子(清コング)の兄弟、パタ子、棗広海。主人公は涼介なんだが、浩介の弟、としか呼ばれない。アクガ強い登場人物たち。校長が力を見せつけ、琵琶湖を出ていけと宣言する。校長は傀儡だったのだが、、、、秋田の湖かぁ。湖には何かが住まわるのだね(知らんが)。予定調和と奇想天外。関西を舞台にしたこの作家の小説はだいたい楽しい。
Posted by
「偉大なる、しゅららぼん」(万城目 学)を読んだ。 まったく万城目学さんの頭の中ってどーなってんだ?! 奇想天外荒唐無稽前代未聞驚天動地奇奇怪怪斬新奇抜空前絶後疾風怒濤天地無用。 あー面白かった。
Posted by
琵琶湖から授けられた特殊な“力”を持つものの、対立していた「日出家」と「棗家」。その末裔が高校で同じクラスになったことから、再び“力”で“力”を洗う戦いが始まる…? 意外な人物が強大な“力”を持っていて、物語は思いがけない方向へ進んで行く。命懸けの戦いの後、最終章・『エピロー...
琵琶湖から授けられた特殊な“力”を持つものの、対立していた「日出家」と「棗家」。その末裔が高校で同じクラスになったことから、再び“力”で“力”を洗う戦いが始まる…? 意外な人物が強大な“力”を持っていて、物語は思いがけない方向へ進んで行く。命懸けの戦いの後、最終章・『エピローグ』が青春小説っぽくて良かった。
Posted by
「しゅらららららららららっ、ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼんんんんんんんんん」 ほとんど間を置かず、すさまじい音の波濤が襲いかかってきた(本文抜粋) 久しぶりに万城目学さんの奇想天外の発想、妄想に浸った⸜(◍ ´꒳` ◍)⸝ 『八月の御所グラウンド』が”静”だとしたら、...
「しゅらららららららららっ、ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼんんんんんんんんん」 ほとんど間を置かず、すさまじい音の波濤が襲いかかってきた(本文抜粋) 久しぶりに万城目学さんの奇想天外の発想、妄想に浸った⸜(◍ ´꒳` ◍)⸝ 『八月の御所グラウンド』が”静”だとしたら、今作は”動”!である 湖の民の力を持つ一族同士 そこに現れる得体の知れない第三者 彼らの戦いが、壮大な琵琶湖を舞台に史実を絡ませ、真面目でありながら何処かコミカルに描かれた不思議な物語♪〜 琵琶湖をそんな風に使っちゃう〜? 著者ならではの発想がユニークである 登場人物も個性的 主人公涼介はどこかおとぼけで憎めない 男まさりの清子は言いたい事を言い、やりたい事をやるので気持ちが良い⸂⸂⸜(*^^*)⸝⸃⸃ 棗の妹は、もう少し物語に絡んでくることに期待していたんだけどな え?「しゅららぼん」って何かって? う〜ん、何なんですかねえ?フフフ笑 今月あるテレビ番組に出演していた万城目氏 MCの鈴木保奈美さんは彼の大ファンだそうで、目をキラキラさせながら話に食いついていた 本当に嬉しそうだった いいなあ。。。 話によると次作は”動”の方らしい ( ¯▽¯ )ニヤニヤ 楽しみである 。✧。・゚。✧。・゚ G.W初日の今日、こむら返りで目覚めが悪かった つるッ!\(ᯅ̈ )/とわかっていながら、阻止できずにつってしまう情けなさ 痛い!! 声も出せずに一人布団の中で耐え忍んだ ๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐ 今でも歩き方がぎこちない。。。トホホ もしかしてダジャレ?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読です。「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」「鹿男あをによし」を再読したからには、「しゅららぼんも再読せねばならぬ」という強い意志を持って、本棚に向かった結果、この「しゅららぼん」と「とっぴんぱらりの風太郎」を手に戻った私でしたが、やはり「風太郎」は(私の中では)重いので、当初の目的通り「しゅららぼん」を再読するに至りました。 読み始めてビックリしました。内容を全く覚えていなかった・・・初読みした時の私はどうかしてたのだろうかと思うほど、覚えていなかったのです。例えば、就職したてで、学生時代が懐かしく、淋しく、心が病んでいたとか、夫単身赴任中で、幼子二人抱えて復職して心が病んでいたとか、転職して新しい環境に馴染めずに心が病んでいたとか・・・真実はわかりませんが、とにかく初読みのように新鮮な気持ち読めました。読み進めるうちに朧げに思い出したことは、「そういえば竹生島に行ってみたいと思ったな」ということと、白馬にまたがる清子と思しき女性の(自分の心に浮かんだ)絵だけでした。 なんでしょう、この「しゅららぼん」も万城目ワールドに違いないのだけれど、先述した3つとは少し違う感じがするのは私だけでしょうか。特別な力を持つ「湖の民」って、なんか本当に大昔に存在してそうです。そしてその力が消えつつあるというのも妙に万城目ワールドとしては現実的です。だからなのか、京都・大坂・奈良ときて、滋賀だからなのか、今回の再読まで少し影の薄い存在でしたが、さすが、面白かったです。結構大変な宿命を背負っているのに、ちょっとおとぼけの主人公涼介と、「いや、高校生にしては色々と悟りすぎやろ」、と思うくらいどっしりとしたナチュラルボーンの殿様、淡十郎とのちぐはぐ感が良かったです。涼介の心の内は等身大の高校生で、クスッと笑わされるところは万城目作品あるあるでした。 わりと分厚い本なので、序章ではないんでしょうが、物語が進み始めるまで少し長く感じますが、話が進むにつれて、涼介たちが背負う宿命、不毛な争いがどう落ち着くのか目が離せなくなってきます。そこにまさかの展開が。日出家と棗家を石走から追い出そうとする強力な力の持ち主が判明してから、棗広海の決断と秘術の決行まで、なんと切ない時間だったでしょう。こんなにも切ない物語だったかしらとやはり初読みの記憶は戻らず、新鮮な気持ちで切なくなりました。やはり神から与えられた力など人間には不要なのでしょうか。切なすぎて、棗広海の秘術で、両家の力なんて消えてしまえばいいのに、と思ってしまいましたが、そうなってしまっては、なんだかな~ですが。 というか、先代、ひどいでしょ。自分の研究のため、自分たち一族のためといって、人ひとりの人生を変えちゃってるじゃないですか。先代がいけないですね、ホントに。 この両家の力が、少し理解しづらかったです。後出しじゃんけんのように、清子はあれができるとか、広海はすごい強い力を持ってるなどとわかってくるし、両家の力を合わせるともうなんでもできるような気がして、「え、そんなこともできるん?」と少し置いてけぼりになりました。 結局、これでまた湖の民が減ったということですよね・・・ 事件(?)が終わってからの少し物悲しい時間を過ごす淡十郎と涼介に起こる、ラストシーンは素敵でした。 少し長いですが、やはり楽しいです、万城目ワールド。琵琶湖か~、いいところに目をつけたな~、ッカ~!と思いました。
Posted by
万城目学版の『幻魔大戦』…いや、『童夢』か?そんな超能力合戦(?)が展開します(笑) 舞台は琵琶湖。石走(いわばしり)という湖東にある架空の城下町。日出涼介は湖西の日出分家出身。生まれつき、日出一族に伝わるある"能力"を保持していたので、石走の本家から高校に...
万城目学版の『幻魔大戦』…いや、『童夢』か?そんな超能力合戦(?)が展開します(笑) 舞台は琵琶湖。石走(いわばしり)という湖東にある架空の城下町。日出涼介は湖西の日出分家出身。生まれつき、日出一族に伝わるある"能力"を保持していたので、石走の本家から高校に通う事になった。本家には同い年の淡十郎がいた。石走の殿様の居城だった屋敷に住む本家の人々は、皆一筋縄ではいかない人ばかり。しかも二人のクラスには、対立する棗(なつめ)家の息子、広海がいて…。 読み始めてしばらくは「は?」という状況が、"これでもかっ"ってくらい続きます。やがて少しずつ"能力"の秘密がわかって来ると一気読みがやめられません。 SF?…全然違う。陰陽師の術合戦?…近いけど違うなぁ。何しろ「しゅらら、ぼん」ってのが、何とも情けないもんなぁ。…というお話です。
Posted by
10年くらい前に友人から誕生日プレゼントでもらったまま、ずっと手をつけていなかったこの本。なぜか思い立って読み始めてみたら、最初は進みがよくなかったものの、途中からおもしろくておもしろくて、隙間時間に本を読むのが楽しみに。子どもの頃は小説が好きでよく読んでいたけれど、大人になるに...
10年くらい前に友人から誕生日プレゼントでもらったまま、ずっと手をつけていなかったこの本。なぜか思い立って読み始めてみたら、最初は進みがよくなかったものの、途中からおもしろくておもしろくて、隙間時間に本を読むのが楽しみに。子どもの頃は小説が好きでよく読んでいたけれど、大人になるにつれて離れてしまっていた自分に、改めて本を読みたい!と思わせてくれた作品。おかげで、先日、久しぶりに図書館に通い始めました。
Posted by