「道徳」を疑え! の商品レビュー
【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・
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https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000884212013.html
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【道徳のオルターナティブとしての哲学】 お国は国民に主体性を持ってほしくないのが本音だが、それでもなお道徳教育をしたがるというのはどういうわけか。一様な「正しさ」を押し付けようとする「道徳」を疑おう、という本。 哲学を道徳のオルターナティブにしろ、と提案し、哲学教育がいかに重...
【道徳のオルターナティブとしての哲学】 お国は国民に主体性を持ってほしくないのが本音だが、それでもなお道徳教育をしたがるというのはどういうわけか。一様な「正しさ」を押し付けようとする「道徳」を疑おう、という本。 哲学を道徳のオルターナティブにしろ、と提案し、哲学教育がいかに重要か、「正しさ」をどう自分で考え出すか、ということに触れていく。あのアメリカ人たちの批判的思考、クリティカル・シンキングは、奇しくも哲学者のそれに似ている、と。アメリカ人に出来るならワシらにも出来る、追いつき追い越せ! では、やっぱり短絡的。なぜか、どうしてか、なにが正しいのか、と考えよ、自分がそれを考えろ、押し付けられた正義で満足してちゃイカン、と。もしかしたら、駆け込み乗車や赤信号ですすむのも、いいかもしれないではないか。
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道徳が教科になって、どうやって評価するの?とは何となく思っていた。関東で育った自分が子どもの頃の道徳の時間って、教室で「おおきくなるこ」とかいう、「中学生日記」の小学生版みたいな(たぶん、ちがったかしら)テレビ番組を観て、あと何をしてたのか…全然記憶にない。そんな程度だったから。...
道徳が教科になって、どうやって評価するの?とは何となく思っていた。関東で育った自分が子どもの頃の道徳の時間って、教室で「おおきくなるこ」とかいう、「中学生日記」の小学生版みたいな(たぶん、ちがったかしら)テレビ番組を観て、あと何をしてたのか…全然記憶にない。そんな程度だったから。 この本の中では、倫理学者の河野哲也氏が和辻哲郎氏の言葉引いて「道徳教育の意味を、善き社会を構築する権利と義務を持つ主権者を育成する教育と再定義」されたことを受けて、著者は「公共性を学ぶ教育」だとしている。そのために、哲学的な思考方法を取り入れよう、と。なるほどシチズンシップ教育。 どう評価するか、うんぬんではなくて、教科としてやるならちゃんとした内容にしなくちゃいかん、ということがよく分った。哲学史のまとめもすっきり分かりやすい。
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「道徳」(本書では、道徳の時間には「」をつけて呼んでいる)は価値の押しつけだ。でも道徳は、自分と社会を扱う「公共性」を扱うものだ。このように考えると、道徳はシティズンシップの一環として扱われるものだ。つまり、共同体の成員として主体性を発揮できるように、もっと子どもの主体性を養うこ...
「道徳」(本書では、道徳の時間には「」をつけて呼んでいる)は価値の押しつけだ。でも道徳は、自分と社会を扱う「公共性」を扱うものだ。このように考えると、道徳はシティズンシップの一環として扱われるものだ。つまり、共同体の成員として主体性を発揮できるように、もっと子どもの主体性を養うことが必要なのではないだろうか。では、なぜ主体性を養わなければならないのか。それは、世名の中をよくするためだ(p.29)。それは本来政治教育と呼ばれている。そのような教育は社会科では難しい。そこで、代替案として「哲学」を提案する。 という問題提起のもとに論が進む。哲学の大切さを言及している。「本来~だから○○しよう」という論の進め方だと、反例が多く出せるのだが…。それについて答えられるのだろうか?? もちろん哲学の大切さは否定しない。ではなぜ「政治教育」ではなく、「道徳教育」と呼ぶのか。そもそも、政治教育と道徳教育は同義なのか?? 教育の専門家でない人はすぐに、「哲学科」をつくろうなどと提案する。でも枠組みだけ提案して中身についてはあまり触れない…。この本を読むのであれば、河野哲也『道徳を問いなおす』を読んだ方がいい。 2章から6章では「哲学する」より、哲学者の知識を学ぶ側面が強いように感じた。 (まっちー)
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道徳の授業を教え込むものではなく、自分で考えられるようなものに。 哲学を用いて自分で正しさを考えていけるようにしようっていう本。 著者の本をしばしば読むけど、どれももう一歩踏み込んでほしい内容なんですよねぇ。概論的な説明にとどまっているような。
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