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西洋政治思想史 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2022/03/31

政治の議論が止むことのない中,古代から現代までの歴史を知っておくために本書は有用である。教科書として十分に使える以上に文章が良い。

Posted byブクログ

2022/03/29

西洋政治思想の入門テキスト。範囲は、古代ギリシアから19世紀まで。著者の書籍には以前にも目を通したことがあるが、読ませる文章を書く技術には頭が下がる。ただ、後半になるにつれて、やや難しくなっていく印象は否めなかった。古代ギリシアと古代ローマのページは目から鱗。古代ギリシアの「デモ...

西洋政治思想の入門テキスト。範囲は、古代ギリシアから19世紀まで。著者の書籍には以前にも目を通したことがあるが、読ませる文章を書く技術には頭が下がる。ただ、後半になるにつれて、やや難しくなっていく印象は否めなかった。古代ギリシアと古代ローマのページは目から鱗。古代ギリシアの「デモクラシー」の内実、ギリシアとローマの違いなどが印象的だった。特に、現代アメリカが、古代ローマの政治を制度面で参照した点は興味深かった。

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2019/12/10

ものすごく教科書的な教科書だった。ただこういう教科書は単著だとどうしても偏ってないか不安になってしまう。まあ政治思想史は優れたテキストがたくさんあって本当に勉強しやすそうという印象。

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2019/07/06

政治思想とは、国家と社会と人の関係をどうとらえるか、ということと漠然と考えている程度でおりましたが、本書では「自由」や「デモクラシー」または「共和制」といういくつかのキーワードを軸に、それが歴史の流れの中でどのように実現または変遷していくのかを、簡潔ながらも要所を抑えて概説してい...

政治思想とは、国家と社会と人の関係をどうとらえるか、ということと漠然と考えている程度でおりましたが、本書では「自由」や「デモクラシー」または「共和制」といういくつかのキーワードを軸に、それが歴史の流れの中でどのように実現または変遷していくのかを、簡潔ながらも要所を抑えて概説しています。大きな流れを把握する良書だと思います。 古代ギリシアから説き起こし、ローマ-中世-ルネサンス期の政治とキリスト教の関係、17世紀以降の欧州の政治思想と革命、そして近代から現代へ。欧州の歴史を中心に語られることが多い政治思想ですが、現代ではその史観が見直されていることにも触れられています。 情報社会が爛熟していく中で、国家の枠組みを超えた巨大情報産業(GAFAなど)が出現し、政治にも大きな影響がでています。今後は政治思想も、国境を越えて均質化していくのでしょうか?

Posted byブクログ

2023/09/30

宇野重規『西洋政治思想史』有斐閣 読了。平易でコンパクトだが意外と侮れない。その時代の社会的な問題に対して画期的な政治思想が登場し、それがパラダイムシフトへ導いていることがわかる。どんな政治思想も現実社会をいかによくするか実践的な問題意識のうえに誕生していることを改めて認識する。...

宇野重規『西洋政治思想史』有斐閣 読了。平易でコンパクトだが意外と侮れない。その時代の社会的な問題に対して画期的な政治思想が登場し、それがパラダイムシフトへ導いていることがわかる。どんな政治思想も現実社会をいかによくするか実践的な問題意識のうえに誕生していることを改めて認識する。 2014/05/17

Posted byブクログ

2018/05/20

Basicなので、レベルはそんなに高くない。中堅以下大学の法学部での入門書レベルなんだろう。それでも一通りマスターすれば、それなりの知識は身につくと思う。全体的に歴史叙述に偏りがあり、思想内容への踏み込みが足りないように思えるが。

Posted byブクログ

2016/09/17

本書は古代ギリシャから現代に至るまでの西洋政治思想をまとめたものである。政治思想というものは、様々な歴史的文脈の上で成り立つものだなと、本書を読んで再認識した。また、それらの政治思想が、政治のみならず個人にとっても知恵が役立つものだなと思った。 本書は網羅的にコンパクトにまとめら...

本書は古代ギリシャから現代に至るまでの西洋政治思想をまとめたものである。政治思想というものは、様々な歴史的文脈の上で成り立つものだなと、本書を読んで再認識した。また、それらの政治思想が、政治のみならず個人にとっても知恵が役立つものだなと思った。 本書は網羅的にコンパクトにまとめられているが、反面、紙面の関係だと思うが端的に書かれすぎているところがあり、歴史的事実の裏にあった論理構造が読み取れず満足できない部分が所々あった。しかしながら、まずはこのような網羅的な一冊から入ることは重要かもしれず、そのあとで興味のある分野について深入りしていけば良いのだと思う。

Posted byブクログ

2013/12/24

政治思想史の多くの本は、ギリシア・ローマ時代からの思想家の思想を紹介するだけで終わってしまうことが多いと思う。 本書が、類書と異なるのは、ギリシャ・ローマ時代の思想を紹介しつつ、キリスト教の誕生とともに、アウグスティヌスが神が選択の自由を人間に与え、悪を選んでしまう人間の自由意...

政治思想史の多くの本は、ギリシア・ローマ時代からの思想家の思想を紹介するだけで終わってしまうことが多いと思う。 本書が、類書と異なるのは、ギリシャ・ローマ時代の思想を紹介しつつ、キリスト教の誕生とともに、アウグスティヌスが神が選択の自由を人間に与え、悪を選んでしまう人間の自由意志の存在を明確にすることにより、ギリシア・ローマからの思想とキリスト教の思想を並列にすることができたことだと思う。 西洋思想史は19世紀の思想家までの流れがわかるように解説しているのがよいと思った。

Posted byブクログ