公共性 の商品レビュー
アーレントとハーバーマスの議論を中心に紹介しながら、「公共性」というものの理念、概念を解説しています。 100ページほどの短い文献ですが、公共性をめぐる議論の歴史的変遷や言葉の定義などが分かりやすくまとめられていると感じました。ただ自分は、アーレントやハーバーマスについて何の...
アーレントとハーバーマスの議論を中心に紹介しながら、「公共性」というものの理念、概念を解説しています。 100ページほどの短い文献ですが、公共性をめぐる議論の歴史的変遷や言葉の定義などが分かりやすくまとめられていると感じました。ただ自分は、アーレントやハーバーマスについて何の前知識もなく読んだため多少難しく感じる部分もありました。それでも公共性という問題が、グローバリゼーション、新自由主義、福祉国家、家族など近年の社会の変容を考える中でよく目にするこれらの議論に深く関わっているものであることが理解できた。 「個人の共約不可能な生が提示される空間」 「公共性は真理ではなく意見の空間」 公共性という言葉に対して今まで漠然と抱いていたイメージが整理された、というよりは刺激されたという感じ。 様々な文献も引用されており、巻末には基本的文献紹介もされていたので、この本を手がかりにもう少し考えてみたい。 と、そう思えたことはこの本を読んだ大きな収穫でしたが、そもそもなぜ自分がこの本を読んだのか、最初の問題意識(ボランティアを公共性という観点から考えたかったのですが)からはなんだかずれてしまった気もします。 何かしらを考えたいときには、ちゃんと何についての本なのかを知ってから読むようにしようと思いました。
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全体として非常にクリアな論理と文章で書かれており、アレントやハーバーマスらの思想もかなり分かりやすく解きほぐしてくれている。格差社会とナショナリズムとの関係や、市民活動と公共性の(難しい)関係など、なるほどと思えるところの多い本であった。 http://d.hatena.ne.j...
全体として非常にクリアな論理と文章で書かれており、アレントやハーバーマスらの思想もかなり分かりやすく解きほぐしてくれている。格差社会とナショナリズムとの関係や、市民活動と公共性の(難しい)関係など、なるほどと思えるところの多い本であった。 http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20070405#p1
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ハーバーマスとかアーレントを「わかっている」人にはわかるのだろうけど、入門書なのに私にはわからなかった。
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J・ハーバーマス、H・アーレント等の公共性に関する主張の解説、及びその背景、それに対しての批判の紹介、といったところでしょうか。 最近興味を持ち始めた分野なので、この一冊を起点として、自分なりに納得がいくところまで進んでいけたらと思います。
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『思考のフロンティア』はシリーズものですが、本当におすすめですよ。ページにして100前後ですが、とても内容が濃い。タイトル通り、思考が触発されます。 いつもは気になった箇所を転載するのですが、その数なんと16箇所!!もあるので、今回は本を紹介するにとどめます。 内容としては、...
『思考のフロンティア』はシリーズものですが、本当におすすめですよ。ページにして100前後ですが、とても内容が濃い。タイトル通り、思考が触発されます。 いつもは気になった箇所を転載するのですが、その数なんと16箇所!!もあるので、今回は本を紹介するにとどめます。 内容としては、本当に簡単に言うと、ハンナ=アーレント、ハーバーマス、カント、フーコーなどの言葉を引きながら、「公共性」について今何が争点になっているかを整理したものです。 いやぁ〜久しぶりに「当たり」の本でした。やっぱし古典に当たらんとダメだなぁと痛感。また、3年間で自分が考えてきたことがいろいろ思い起こされてきて…さらには病気で頭が朦朧としてきて…よくわかんな〜い状態に(笑) 病気が治ったら読み直してみる必要があるかな。
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公共性に関する既存研究を主にアーレントの言葉を用いてサーベイすると同時に、独自の理論である公共性=複数性を提示している。
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最近の公共性に関する議論の全体を眺めるのに最適。うすい本だが主要な議論は網羅しているようであるし、記述が平易で読みやすい。。「公共」いう言葉の定義は人それぞれだが、おおよそのコンセンサスとしては、国家にも個人にも回収されない討議空間(ハーバーマス)であり、同時に異質な他者が出会う...
最近の公共性に関する議論の全体を眺めるのに最適。うすい本だが主要な議論は網羅しているようであるし、記述が平易で読みやすい。。「公共」いう言葉の定義は人それぞれだが、おおよそのコンセンサスとしては、国家にも個人にも回収されない討議空間(ハーバーマス)であり、同時に異質な他者が出会う現れの場(アーレント)ということだろう。
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