作家的時評集2008-2013 の商品レビュー
東日本大震災前後の、政治や経済界の動きを思い出す。 そして、「せめてあの時」と思わずにいられない。これは歴史的後出しジャンケンなのでどうしようもないけど、日本てずっと変わらずにダメだったんだ、とよく分かる。およそ理性的な判断とは違ったところで選択判断してきているんだね。 もっとも...
東日本大震災前後の、政治や経済界の動きを思い出す。 そして、「せめてあの時」と思わずにいられない。これは歴史的後出しジャンケンなのでどうしようもないけど、日本てずっと変わらずにダメだったんだ、とよく分かる。およそ理性的な判断とは違ったところで選択判断してきているんだね。 もっとも、それで日本がつぶれたわけじゃないし、今が耐えられないほどの不幸というわけでもない。不満はいろいろだけど。 ってことは、あながち悪い選択をしてきたわけじゃないってことになる。つまり理性的なものが正しいわけじゃないし、そも人間の本質は理性的なものじゃないってこと?
Posted by
高村薫の厳しい視点からの新聞コラム。2008年から2013年まで、国政、地方行政、百年に一度の不況、そして東日本大震災。本書を読み返すことで、その時の心境を思い出し、整理し、俯瞰して見ることができたのが収穫。
Posted by
- 1