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もう独りにしないで の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2019/03/14

摂食障害のことが理解できなかったけれど、なんとなく、なんとなく、わかるような気がしてきた。 サバイバーたちに心からのエールを送りたい。  

Posted byブクログ

2014/10/24

拒食、過食の大変さがよくわかる。私の身近にもいるが、やはり病気と認めたくないようだった。生真面目な性格である人に多いのだろうか…?

Posted byブクログ

2014/07/10

 子供のころから両親および父方の祖父から、身体的、精神的、性的虐待を受けていた著者は、摂食障害を発症したことをきっかけに幼少時代から続く自らの解離性障害に気づき、慢性の心的外傷と摂食障害の関連性に興味を持つようになる。本書はそうした著者の「極めて個人的な体験」を、長じて精神科医と...

 子供のころから両親および父方の祖父から、身体的、精神的、性的虐待を受けていた著者は、摂食障害を発症したことをきっかけに幼少時代から続く自らの解離性障害に気づき、慢性の心的外傷と摂食障害の関連性に興味を持つようになる。本書はそうした著者の「極めて個人的な体験」を、長じて精神科医となった著者が克明に語った一冊だ。  本書の前半では、両親ともに医師というエリート一家の次女として育った幼少時代と、摂食障害を発症した20代前半の様子が語られる。後半は一転して、前半に書かれた「まほこ」の物語を、複雑性PTSDおよび摂食障害と解離の関連などを医学的な見地から検証し、当時の著者の心身に何が起こっていたのかを時系列に分析していく。 「この本が、私自身にとってもまた同じ障害で苦しんでおられる方々にも、(略)ほんの少しでも自分の位置が理解できるような、小さな光になってくれることを願ってやみません」。おおっぴらには語られることの少ない病を、患者側と治療側の双方から語ろうとする試みである本書は、心的ストレスを生き延びるための、貴重な証言集だ。 

Posted byブクログ

2014/03/14

「解離を背景に持つ精神科医の摂食障害からの回復」というタイトル。その前に「もう独りにしないで」とある言葉が、読後、ぞっとする程リアルに響いた。 幼少期からの虐待の経験。いつしか身につけた、解離という生きる術。 筆者の体験談から、精神医学的な解説へとつながる構成から「スティグマ」と...

「解離を背景に持つ精神科医の摂食障害からの回復」というタイトル。その前に「もう独りにしないで」とある言葉が、読後、ぞっとする程リアルに響いた。 幼少期からの虐待の経験。いつしか身につけた、解離という生きる術。 筆者の体験談から、精神医学的な解説へとつながる構成から「スティグマ」という言葉について、また、このような状況におかれた人が治療を受けるにあたり何を感じているのか、具体的にイメージすることができた。 こういった本を書かれることは・・それから、つらい体験を乗り越えて精神科医になったということは、本当にすごいことだと思う。 人は、仕事を通じて、自分自身に心底から対峙することになる:そんな気がしている。

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2014/01/19

心理学や医学の専門の人が読むであろう詳しい解説が後半にある、前半は物語のようなエッセイのような人生を徒然… 考えさせられるし、かなりリアル。

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2013/12/11

前半は実際のエピソード、後半は著者が精神科であるため精神科の観点からみた解説という構成だった。 筆者がエピソード、解説どちらも書いているためズレがなくとても自然で読みやすかった。 やはり自分をこのように分析して解説できるまでになるには、相当な心的負担があったのではないかと察せられ...

前半は実際のエピソード、後半は著者が精神科であるため精神科の観点からみた解説という構成だった。 筆者がエピソード、解説どちらも書いているためズレがなくとても自然で読みやすかった。 やはり自分をこのように分析して解説できるまでになるには、相当な心的負担があったのではないかと察せられる。 それにしてもこんなに自分のきもちを代弁してくれた本はない。 過食嘔吐までの焦燥感、詰め込んでいるあいだの束の間の安堵、そして涙を滲ませながら手を突っ込み首を垂れて便器に向かって吐く虚しさ。 そして少し遅れてくるスッキリ感。 上記のような具体的なものから(以下引用)、 「笑いで包まれない生身の感情を人に知られることを恐る私」 「大好きな人にさえ、本当には心が開けない悲しみ。すべてを開いて近づきたいのに、自分が彼ともっと距離を縮めたら、彼は私の元を去ってしまうだろうと思ってしまう。私が大切な人を傷つけてしまうかと思うと、一定の距離をおくよりほかなかった」 「「また独りでなんとかしなくてはいけない」はじめのところが肝心なのにはじめの決断から独りだった。」 「自分を丁寧に感じ取って、そのことを全体の中で育てていくことよりも自他を支配し、コントロールすることが重要な人生だった。」 このようないいようのない孤独感、諦めたくないのに傷つくのを恐れて期待をすることをさえやめてしまおうともがき苦しむきもちを的確に言語化してくれてとてもすっきりした。

Posted byブクログ

2013/12/05

何となく気になっていて、手に取った本。 精神科医の先生が、ご自身の解離や摂食障害からの回復について伝えて下さっています。 気持ちが落ちている今、読んでいて、ちょうどぴったりの感じ、、これ以上落ちるのでもなく、上昇を求められるのでもなく、やわらかく、今起こっていることを受け入れ...

何となく気になっていて、手に取った本。 精神科医の先生が、ご自身の解離や摂食障害からの回復について伝えて下さっています。 気持ちが落ちている今、読んでいて、ちょうどぴったりの感じ、、これ以上落ちるのでもなく、上昇を求められるのでもなく、やわらかく、今起こっていることを受け入れていくような気持ちが、私の中に呼び起こされました。 そして最後に、ほんのりとあたたかいものが胸に灯るのを感じました。 誰にでもお勧めできる本ではないけれど、出会ってもらえたら嬉しいな、と思える一冊です。

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