人生の塩 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
そもそも「人生の塩」が何か分からずに読み進むことになり、読みながら自分の「人生の塩」探しゲームができる。誰かが言っていたが、人間にできる重要な能力として”自己客観能力”がある。相手の気持ちにシンクロし、なおかつその状態を客観的に見る力。それを意識せず行うことができる一冊だと思います。
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世の中の大抵のことはどうでもいいことだと常々思っているけれど、裏を返すと世の中の大抵のことが味わい深いものでもある、とも思った。「冬に鳥たちのために脂身や種子を入れた大きな皿を木のなかに置いてやり、春に皿がからっぽになっているのを見る」「MRIの検査中に居眠りする」「刑事コロンボ...
世の中の大抵のことはどうでもいいことだと常々思っているけれど、裏を返すと世の中の大抵のことが味わい深いものでもある、とも思った。「冬に鳥たちのために脂身や種子を入れた大きな皿を木のなかに置いてやり、春に皿がからっぽになっているのを見る」「MRIの検査中に居眠りする」「刑事コロンボみたいに手をあげてあいさつする」あまりにも具体的な、しかし別に意味が有るわけでもないような記述が続く。しかし具体は束になって抽象になる。 少しの塩(と酒)があればいいのに、変な甘味料やらサプリメントやらみたいな言葉やら人やらが多いのだ。嗚呼、人生の味覚障害連中どもよ、君たちにはこの本をよむ時間がないのだろう。
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