蛍の森 の商品レビュー
愛媛住みなので、いろいろ考えることが多かった。。 こんな酷い現実が当時も、今もたぶん世界のどこかでもあるだろうと想像すると、いたたまれない。 ハンセン病、ぼんちゃんの本は読んだことがあったけど、あまりにもあっけらかんとしたぼんちゃんだったから、こんな根深い差別とは気付けなかったよ...
愛媛住みなので、いろいろ考えることが多かった。。 こんな酷い現実が当時も、今もたぶん世界のどこかでもあるだろうと想像すると、いたたまれない。 ハンセン病、ぼんちゃんの本は読んだことがあったけど、あまりにもあっけらかんとしたぼんちゃんだったから、こんな根深い差別とは気付けなかったよ。。。
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ある山村で起きた老人の連続失踪事件、容疑者は父親。果たして真相やいかに。 ハンセン病を主題にしたミステリだが、今ひとつパンチが薄い。その差別の一端を描く事で国家が、人々がいかに誤った方向に進んできたのかを描くのはわかるが、内容と絡めきれていない。因習漂う山村が舞台だから横溝正史的...
ある山村で起きた老人の連続失踪事件、容疑者は父親。果たして真相やいかに。 ハンセン病を主題にしたミステリだが、今ひとつパンチが薄い。その差別の一端を描く事で国家が、人々がいかに誤った方向に進んできたのかを描くのはわかるが、内容と絡めきれていない。因習漂う山村が舞台だから横溝正史的な世界観を期待したがそこについては期待外れ。 締めの展開は悪くないだけに惜しい作品だった。
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癩病で差別され、社会から隔離されて生きる苦しみが伝わってきた。そして人は被差別者に対して、こんなに残酷になれるのかと。展開が予想できないストーリーで引き込まれ、最後までのめり込んで、心を持っていかれそうな感じで読みました。 警察の行動が非現実的なのがちょっと気になったので星四つ。
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推理小説仕立ての社会派小説。展開が面白く中盤から一気に読み終わりました。ハンセン患者への無理解がここまでだったのかと改めて知らされました。また、弱者に対して集団で罵ったり暴行を加える、そんな集団の側にいた時に逆らう事が出来るのか、傍観では許されないと思いました。
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すごい。恐らく、綿密な取材を経て書かれた。これを、ノンフィクションとして出版する方法もあったはずだけど、物語として編んだその力量。感服。 現代のコロナでこの有様、さぞ患者の方は辛い思いをしたことだろう。
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石井さんの小説。 彼の「遺体」は映画まで見たので、今回も緻密な取材に基づいて書かれているのだろう、と手に取る。 ハンセン病の話は新聞から得た程度だが、きっとこんなことがあったんだろうなぁ。 生々しくて読むのに絶えないシーンもあった。 身近に居ないとなかなか分かりにくい差別問題だと...
石井さんの小説。 彼の「遺体」は映画まで見たので、今回も緻密な取材に基づいて書かれているのだろう、と手に取る。 ハンセン病の話は新聞から得た程度だが、きっとこんなことがあったんだろうなぁ。 生々しくて読むのに絶えないシーンもあった。 身近に居ないとなかなか分かりにくい差別問題だと思う。
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フィクションのようで、 しっかりしたどんでん返しがあるのがすごい。 夢中で読み続けた。 過去の非道な人たちの罪と 今の日本の在り方と。 色々と考えさせられる。 四国に行ってみたい。 久しぶりにぞっとくる良い1冊。
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この本を読む前の私は、ハンセン病について「過去に差別された病気」とぐらいしか認識していなかった。 具体的にどんな病気だったのか? どんな差別をされていたのか? そして、驚くべきことに今現在もハンセン病の人のための施設が全国にあるとかいうことも知らなかった。 この本はあくまでフィク...
この本を読む前の私は、ハンセン病について「過去に差別された病気」とぐらいしか認識していなかった。 具体的にどんな病気だったのか? どんな差別をされていたのか? そして、驚くべきことに今現在もハンセン病の人のための施設が全国にあるとかいうことも知らなかった。 この本はあくまでフィクションとのことだが、ハンセン病についての赤裸々な事実を知ることができたと思う。 思わず目を背けたくなるような描写もあるが、それが現実なんだ、と。 知ることができてよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハンセン病なめてました。この本を借りる時、ハンセン病の本と知らずに読んでいたけど、実際にこれに近いことが日本の各地であったんだろうなと思うと人の業を思う。 世界大戦時のアジア侵攻日本兵さながらの描写に気持ち悪くなるシーンも多かったが、冒頭のシーンがラストでつながった時の「あー!」はようやくここまで読んできたって思えて思わず感動してしまう。 現在と当時を行きかいながら接点が繫がっていく組み立てもついつい先を読みたくなって鬱々となる物語ながらも一気に読めた作品だった。
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重くて哀しい かつて国が隠し隔離し続けた癲病患者への政策が如何に患者や家族に計り知れない加害を与え続けたかを抉ってくれる作品。ハンセン氏病については極く薄い知識しか無いけど、ここでは間違った知識しか無い時代の1952,3年の話と現代に起きた殺人事件の話を交互に繰り出して相互の関連...
重くて哀しい かつて国が隠し隔離し続けた癲病患者への政策が如何に患者や家族に計り知れない加害を与え続けたかを抉ってくれる作品。ハンセン氏病については極く薄い知識しか無いけど、ここでは間違った知識しか無い時代の1952,3年の話と現代に起きた殺人事件の話を交互に繰り出して相互の関連性を炙り出す。陰惨な事象に心が鬱ぐけど最後の優しいエンディングに救われました♪
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