入門 科学哲学 の商品レビュー

西脇与作【編著】

2015/05/20

今･この瞬間にも哲学は息づいている、という事が分かる本。

20世紀から知識や考え方の視座を牛耳る科学と、それ以前から長きにわたり「真理を探す」手段であった哲学。
「役立つこと」を求められる現代の風潮にあって、科学哲学は、やや旗色が悪いのかもしれない。
しかし、量子力学の登場により科学による予測は確率でしかないと気づき始めている今日、新たな「真理を探す」手段は、この科学哲学なのかもしれない。

...、などと偉そうな事を書いてみましたが。
論証の題材は、どれも面白く、読み進めてはみたのですが。内容は、やっぱ、難しいですね。読む時間、かけなかったし。
紹介されている色んな参考文献を片手に、また時間があるときにでも、再挑戦したくなる本です。