子どものからだことば の商品レビュー
障害のある子どもたちの言語療育に携わる仕事をする中で、ある本で紹介されていて手に取りました。 竹内敏晴さんの本は何冊目かになりますが、この仕事を始めてから読むのは初めてでした。 竹内さんのレッスンに参加してみたかった、竹内さんが人の身体のメッセージをどう読むのか、この目で一度...
障害のある子どもたちの言語療育に携わる仕事をする中で、ある本で紹介されていて手に取りました。 竹内敏晴さんの本は何冊目かになりますが、この仕事を始めてから読むのは初めてでした。 竹内さんのレッスンに参加してみたかった、竹内さんが人の身体のメッセージをどう読むのか、この目で一度見てみたかった、と思います。 私は私の身体の声を聞けているだろうか?社会の中の有能なパーツになろうとする努力の中で、見ない聞かない感じない、と身体を感覚を抑圧し過ぎていないだろうか? 私は子どもたちの身体の声を捉えることが、少しでもできているんだろうか? できていないなら、ここからどこへ向かっていけばよいのだろう…というようなことを考えながら読みました。 竹内敏晴さんの本は、難しい言葉を使わず、短い文で、本質に触れていきます。 最後の章で、竹内さん自身の、社会的自己と内的な自分の齟齬について述べられていて、竹内さんも考え、迷い、答えの無い中を歩んでおられたんだなぁと、僭越ながら私のなかにあるものと同じ質を感じました。 竹内さんは、そこでは、(聴覚)障がいのあるものとして…という書き方をされていますが、それは障がいに由来するものなのか、内面世界に深く気づいている内向的な気質のあることに由来するのか、どちらなのだろう…という風にも感じました。
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この本を手にとったきっかけは2つ。ひとつは、幼少期の子どもと触れ合う仕事に携わるようになったこと。もうひとつは、最近こころとからだを見つめ直したいとボイストレーニングに通いはじめたこと。自分の軸を頭と身体両方の観点から考え直したい方には良書です。(大将)
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