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最後の零戦乗り の商品レビュー

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2015/06/24

ゼロ戦の搭乗員の本といえば「大空のサムライ」の坂井三郎と思っていたが、ここにもゼロ戦乗りがいた。二人は、海軍で兵卒からのたたき上げであること、最初は軍艦に乗っていたこと、空への憧憬が捨てられずに飛行機乗りになったこと、5機以上撃墜のエースであること、南太平洋で重傷を負ったことなど...

ゼロ戦の搭乗員の本といえば「大空のサムライ」の坂井三郎と思っていたが、ここにもゼロ戦乗りがいた。二人は、海軍で兵卒からのたたき上げであること、最初は軍艦に乗っていたこと、空への憧憬が捨てられずに飛行機乗りになったこと、5機以上撃墜のエースであること、南太平洋で重傷を負ったことなど、経歴が結構似ている。戦争末期には教官に転じ、終戦まで生き延びてもいる。 坂井さんと大きく違うのは、空母搭載の艦上機を操縦していたことだ。日本の空母はほとんどが撃沈されており、搭乗員の損耗も激しかったから、真珠湾攻撃に行った搭乗員が今も生きているなんて思いもよらなかった。 本書は、戦闘経験を中心に、少年時代から老年時代までの著者の一代記のような内容であるが、戦争を憎む気持ちが強く表れていたことに驚いた。兵士、それも撃墜王ともなれば、赫々たる武功を誇る気持ちこそあれ、また、自分たちの戦争を正当化することはあっても、戦争を憎んでいるとは思わなかった。ただ、それには、戦闘に参加した者だけが知っている戦場の非情さや死んでいった戦友たちの無念などがあるのだろう。その意味で、戦争を憎み、平和を希求する著者の言葉は重い。 一日も長く生きて、その言葉を現代に生きる者に伝えていただきたい。

Posted byブクログ

2014/01/05

同著者の「 零戦(ゼロファイター)老兵の回想」 をざっくりとまとめた感じになっている?前書は未読だが、そちらを先に読んだ方が良かったかも。恐らくそれを読んだ人には当書は物足りないかも…?

Posted byブクログ