アウト・オブ・レンジ の商品レビュー
本小説が展開されるウズベキスタンをご存知だろうか。軍事スリラーと言われる分野においても隣国のトルクメニスタンやタジキスタンほど国家や宗教的に不安定ではなく、バイコヌール宇宙基地のあるカザフスタンほど魅力が残念ながらなく、地政学的にも忘れられたような国家と言ったらウズベク人の方々に...
本小説が展開されるウズベキスタンをご存知だろうか。軍事スリラーと言われる分野においても隣国のトルクメニスタンやタジキスタンほど国家や宗教的に不安定ではなく、バイコヌール宇宙基地のあるカザフスタンほど魅力が残念ながらなく、地政学的にも忘れられたような国家と言ったらウズベク人の方々に失礼だろうか。永きに渡って国家を統べたカリモフ大統領の独裁国家であり、人権に関しては中国や北朝鮮と肩を並べてるほど劣悪な環境にある。さて、地下資源の豊富さが大国との安定な関係をもつカリモフ政権を長期化させその死後もカリモフを引き継ぐ勢力に国主が禅譲されている。選挙とは名ばかりのようで国際監視団の轟々たる非難に臆することなくこの政権も長期的なものになると思われる。このような背景の中で政府に盾突き、家族を惨殺された事業家がカリモフを暗に陽に支える西側諸国にテロを企画、それを事前に察知したMI6がそれを阻止すべく事業家の旧知であるイギリス人女性をスカウトし事業家との接触を試みるも事前に露見したことで女性がアメリカから私兵なより誘拐される。妻である彼女を奪還すべく一人立ち上がる夫のアメリカ人ジャーナリストは単身ウズベキスタンに乗り込んでいき、MI6も舌を巻く活躍の末に彼女の奪還と世界規模のテロの阻止に成功する。ちょっと出来過ぎの感が否めない作品ではあるが、主人公のひた向きさが好感が持てる一作である、
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国際テロの計画に巻き込まれた妻を救おうとする夫。 単純明快。裏もなければ、寄り道もなし。(否定ではない) 読ませ処を銃撃に頼りすぎか。もっと肉体を使うべし。頭を使えば尚、良し。
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