国境の向こう側 の商品レビュー
サスペンス、近未来的SF、ファンタジー、そしてミステリ。執筆時期も多岐にわたっているが、多彩な題材を多様な趣向で書かれた文章が味わえるお得な短編集。それぞれの訳者による各編の冒頭に記された短い解説が親切だ。
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帯には「移りゆく時代と人々を皮肉な眼差しで捉えた」とあるが 私が、通して感じたのは「ほろ苦さ」 短編集だから短いのは当然としても 物語自体は読みやすく、スイスイ読んでしまうのだが、 読み終わってグッと噛締めて、もう一度最初のページに戻って 読み直したりしてしまう。 鈍感な凡人が...
帯には「移りゆく時代と人々を皮肉な眼差しで捉えた」とあるが 私が、通して感じたのは「ほろ苦さ」 短編集だから短いのは当然としても 物語自体は読みやすく、スイスイ読んでしまうのだが、 読み終わってグッと噛締めて、もう一度最初のページに戻って 読み直したりしてしまう。 鈍感な凡人が、日々の生活や他人との関係で流してしまい 結果を目にした後に気づいたり、あの時の本当の意味 物事や世界の無情・無常な本質をチクリ、ズバリ、と突かれて ハッと理解して、巻き戻せない時間を後悔したりする、そんな感覚。
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