ザ・ワイルドライフ・フォト の商品レビュー
自然界と野生動物をモチーフに、世界の第一線で活躍する10人の写真家が自ら選んだ代表作を集めた写真集。この10人の共通点は、ロンドン自然史博物館が選ぶ「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」を受賞していること、そして写真を撮影することに全身全霊で打ち込んでいることだ...
自然界と野生動物をモチーフに、世界の第一線で活躍する10人の写真家が自ら選んだ代表作を集めた写真集。この10人の共通点は、ロンドン自然史博物館が選ぶ「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」を受賞していること、そして写真を撮影することに全身全霊で打ち込んでいることだ。 まるで絵画のような完璧な美しさを備えた風景、二度とは出会えない時空との邂逅、驚いたり、慈しんだり、時には夢想したりする動物たちの貴重な表情など、どの写真を見ても、読者は息をのみ、ため息をつかずにはいられないだろう。それはまさしく、奇跡としか言いようがない一枚なのだから。
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書店を散策中に、この写真集の表紙に目が奪われました。 次に目に入ったのが、"NATIONAL GEOGRAPHIC"のロゴ。 そして帯に書かれた「ネイチャー写真を芸術にまで高めた 息をのむ傑作写真の数々」という一文を読んで、「これは期待できるぞ」と、購入を決意...
書店を散策中に、この写真集の表紙に目が奪われました。 次に目に入ったのが、"NATIONAL GEOGRAPHIC"のロゴ。 そして帯に書かれた「ネイチャー写真を芸術にまで高めた 息をのむ傑作写真の数々」という一文を読んで、「これは期待できるぞ」と、購入を決意しました。 NATIONAL GEOGRAPHIC誌にゆかりのある、写真家10名の写真が掲載されています。 この10名はいずれも、"Wildlife Photographer of the Year"の受賞経歴が有る「巨匠」ばかりという面々。 一人の写真家について10枚ずつの写真が、見開き半ページに掲載され、残りの半ページには写真家自身による解説文が添えられている、という構成になっています。 10名中2名が水中で、残り8名が陸上で、動物や自然環境を被写体に、撮影しています。 いずれの写真家も、長いキャリアの中から選りすぐりの作品を選出しているだけに、さすが!と感じる写真が数多くありました。 (特に印象に残った写真については、写真に添えられた題名を、引用文に記載しました) 貴重な生物をただアップで撮影する、というだけではなく、帯にあるようにいかに「芸術的に撮るか」について、写真家それぞれが多大な労力を費やしているのだということが、写真と文章から伝わってきました。 リモートコントロールによる撮影や樹上に足場を設定するなど、僕には真似できないことも多くありますが、構図やライティング、そして動物に対するアプローチなど、自然環境の中で写真を撮ることの多い自分にとっては、参考になることがたくさんあるなあと感じました。 写真を撮らない人でも、動物に特別な興味がなくても、見て楽しめる写真集だと思います。 値段も、この分量を考えるとお得感があるのではないでしょうか。 ひさびさに、手応えのある写真集出会えました。
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これまで書籍の帯の文言にしばしば騙されたけれど、この写真集は表紙に「10人の巨匠 傑作選」とある。文字通りの素晴らしさです。それにしても、傑作を産み出すには、様々な工夫とどれだけの忍耐が必要なことか。本棚に収め、時々ページを捲りたくなる写真集です。
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