1,800円以上の注文で送料無料

成長から成熟へ の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/05/23

広告業界の批評の人、というイメージの強い天野祐吉さんの本。 言ってることは、否定しないけど、批評の人の言葉、と思ってしまう。

Posted byブクログ

2019/08/12

・計画的廃品化 ・広告の在り方 ・フォルクスワーゲンの広告ポスター(うわべだけの新製品への批判)

Posted byブクログ

2018/12/09

・人間的な速度の限界は、馬車に乗っている時の速度だと言った人がいる。それを超すと、周りの風景はどんどん流れ始めて目に留まらなくなってくる。

Posted byブクログ

2018/10/28

【由来】 ・図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・「60年にわたり広告の最前線に立ち会った天野祐吉が語るその内幕と功罪。そして成長至上主義が限界を迎えたいま、経済力や軍事力のモノサシで測れない成熟した社会のために広告ができることを提言する。」 【要約】 ・ 【ノート】 ...

【由来】 ・図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・「60年にわたり広告の最前線に立ち会った天野祐吉が語るその内幕と功罪。そして成長至上主義が限界を迎えたいま、経済力や軍事力のモノサシで測れない成熟した社会のために広告ができることを提言する。」 【要約】 ・ 【ノート】 ・広告にずっと関わってきた著者が、広告を切り口として社会の動きを分析、解釈して見せながら、これまでの経済成長を至上命題とする社会から、豊かさこそをよしとする成熟した社会へ、と提言する。ただし、それは分かりやすく言えば、「金持ち暇なし」と「貧乏暇あり」のどちらがいいかという選択でもあると著者は突きつける。 ・世界的なムーブメントを作った海外の広告も紹介しつつ、国内では開高健、糸井重里などの著名コピーライターの作品が出てくる。糸井さんは今や「ほぼ日」で大ブレイク中で、彼の言動やブログを読むと、深いことを易しく語っているという印象がある。その「深い」の根底には、本書で示されている、社会に対する観察の作法のようなものがあるように感じる。糸井さんは吉本隆明と懇意で、彼に関する本やCDなんかも出版しているが、本書の中でも吉本隆明の言葉が出てくる。 ・正直なところ、かつてはコピーライターなんて、クライアントを喜ばせるへ理屈だけを考えている詐欺師みたいな職業だと思ってた(これはもちろん偏見であり、やっかみだった)。実際のところ、彼らが紡ぎ出すシンプルな言葉の後ろには膨大な思考があり、糸井さんクラスになると、その思考は、社会の動きと日本語の両方を深く掘り下げたものになっている。そうでなければ人びとの心に働きかけることはない。広告に対して、絵画や映画に対するのと似たような鑑賞の視点というものがあるとは初めて知った。面白いなと感じる広告、つまらんと感じる広告はあるけど、その後ろに、社会やスポンサーや視聴者に対する批判的視点が存在しているなんて、考えたこともなかったし、もちろん、感じたこともなかった。 ・ところで、全体的に面白く学びながら読ませてもらった本書ではあるが、最後はどうしてもいただけない。「政治家の人たちも、憲法をいじったり原発の再稼働をはかったりするヒマがあったら、経済大国や軍事大国は米さんや中さんにまかせて、新しい日本の国づくりに取り組んでほしいものです。 (P211)」 こういう「上から目線」的ニュアンスが強い、左翼的な物言いはもういい加減、辞めたらどうだろう。言わんとしている内容に対して反感を持つものではないが、こういうことをこういう表現で行うことによって、一体、誰にどうしてほしいんだろうと思う。これを読んだ「政治家の人たち」がハッと気づくことを期待して書いたんだろうか?ここで、ステレオタイプな表現が出てくると、急激に白ける。

Posted byブクログ

2015/03/21

天野祐吉さんという人は広告業界の中心にいた人、という程度の認識しかなかったので、大量生産&大量消費の先導者かと勝手に想像していたのだが、その実は正反対で自らの未明を恥じた。 味のある文体で大量消費社会に対する違和感を独特の視点で見つめ、昭和の時代の消費者意識や空気なども妙に実感を...

天野祐吉さんという人は広告業界の中心にいた人、という程度の認識しかなかったので、大量生産&大量消費の先導者かと勝手に想像していたのだが、その実は正反対で自らの未明を恥じた。 味のある文体で大量消費社会に対する違和感を独特の視点で見つめ、昭和の時代の消費者意識や空気なども妙に実感を伴って伝わってくる。メーカー勤務の立場から言えば著者の主張に全面的に賛成するものではないが、エッセイとしては良質だ。

Posted byブクログ

2015/03/09

2015.03.08 僕が広告会社にあこがれた学生時代、そして入社したてのころ、天野さんの広告批評は全盛だった。真っ黒になるほど読んだ号もたびたびあった。バイブルだった。2013年、天野さんは逝った。あのころと比べると広告はすっかり陰を潜めてしまったが、僕は何とかこの世界で生きて...

2015.03.08 僕が広告会社にあこがれた学生時代、そして入社したてのころ、天野さんの広告批評は全盛だった。真っ黒になるほど読んだ号もたびたびあった。バイブルだった。2013年、天野さんは逝った。あのころと比べると広告はすっかり陰を潜めてしまったが、僕は何とかこの世界で生きている。こころより感謝したい。

Posted byブクログ

2015/01/11

やや老害感のある言説だが、過去どのように日本が動いてきたかを知るには非常によいと思った。ぎらぎらを極めた大人が語る、てめーがいうな、感満載の脱成長論。

Posted byブクログ

2014/11/17

もの売りのために作成される広告を扱う人が至る結論が脱消費社会。 我々は貧乏ヒマあり国を目指せるのだろうか? 脱成長を謳うフランスの経済学者の弁 「今の消費社会は、成長経済によって支えられているが、その成長は人間のニーズを満たすための成長ではなく、成長を止めないための成長だ」

Posted byブクログ

2014/10/26

[ 内容 ] 六〇年にわたり広告の最前線に立ち会った著者が語るその内幕と功罪。 そして成長至上主義が限界を迎えたいま、経済力や軍事力のモノサシで測れない成熟した社会のために広告ができることを提言する。 [ 目次 ] プロローグ 世界は歪んでいる 第1章 計画的廃品化のうらおもて...

[ 内容 ] 六〇年にわたり広告の最前線に立ち会った著者が語るその内幕と功罪。 そして成長至上主義が限界を迎えたいま、経済力や軍事力のモノサシで測れない成熟した社会のために広告ができることを提言する。 [ 目次 ] プロローグ 世界は歪んでいる 第1章 計画的廃品化のうらおもて(電球の寿命は一〇〇〇時間?;それはヘンリー・フォードから始まった ほか) 第2章 差異化のいきつく果てに(アメリカ・アメリカ・アメリカ!;人生は広告を模倣する? ほか) 第3章 生活大国ってどこですか(「広告批評」の創刊;広告を広告する ほか) エピローグ 新しい時代への旅(くたばれ中央集権;広告はどうなる ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted byブクログ

2014/10/19

天野祐吉さん。 大好きなコラムニストでした。 「広告という窓から世の中をのぞいてきた  ぼくの私的な日記みたいなものです」 ということだったので、読ませてもらいました。 「成長から成熟へ」、これを自分自身と、 自分の環境に取り入れていきたいと思ったのが、 読後の感想です。

Posted byブクログ