辞書の仕事 の商品レビュー
2019年3月24日 43冊目(3-14) ○続編?もっと読みたい ○当たり前だけど、「言葉」ってとてもたくさんある。もっと身に付けて使えるようになりたい。 ○本当の意味を知らずに使っていた言葉もあり、恥ずかしくなった。辞書買いたいな 旺文社の詳解国語辞典を読んでみたい。 ○...
2019年3月24日 43冊目(3-14) ○続編?もっと読みたい ○当たり前だけど、「言葉」ってとてもたくさんある。もっと身に付けて使えるようになりたい。 ○本当の意味を知らずに使っていた言葉もあり、恥ずかしくなった。辞書買いたいな 旺文社の詳解国語辞典を読んでみたい。 ○辞書は言葉の置き換えとも言える・・・確かに数字のように「絶対」と証明できる根拠、を問うこともあることは否定できず、気になるところではある。
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不適切な用例:岩波国辞典「青森くんだりまで来た」。例解国語辞典(時枝誠記編)を岩淵悦太郎氏が高く評価。三省堂国語辞典も机上に備えるべき。新潮国語辞典現代語古語は、例文と出典あるので便利。
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発掘したので。以下、2013/12/19読了当時の感想:「へたな洒落はやめなしゃれ」が載ってる辞書あるんだ…面白い
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個人的には、非常に気に入りました。 「舟を編む」にはないよさです。 実際に辞書を作り上げている人の話は、地に足がついた感じがして、非常に好感が持てました。 読後感が非常に良い一冊。 辞書読みの人の中では、すでに知られた作品でしょう。
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この本を読んで、辞書を引いたり、書き写したりするのが好きだった子ども時代を思い出した。言葉の選定から意味、用例の書き方、紙の質に関することまで、細かい色々なことがエッセイ風に書かれてあるので非常に読みやすかった。溺れそうなほどにたくさんある言葉を言葉で説明するって難しいなぁ…と...
この本を読んで、辞書を引いたり、書き写したりするのが好きだった子ども時代を思い出した。言葉の選定から意味、用例の書き方、紙の質に関することまで、細かい色々なことがエッセイ風に書かれてあるので非常に読みやすかった。溺れそうなほどにたくさんある言葉を言葉で説明するって難しいなぁ…と果てしない気持ちになると同時に、これからも辞書を引く習慣をなくしたくないと思う。
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広辞苑を中心にした辞書作りの話だが、多くの話題が満載だ.その中でも"「目が点になる」はいつから使われた"や"顰蹙は「買う」もの"が面白かった.辞書を引くことは苦ではないが、知らない言葉が多い!
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広辞苑などを担当した辞書編集者のエッセイ。言葉って生き物だなと考えさせられるエピソードが多数。仕事のスパンが長い辞書編集。〝完成品〟を見ずに異動などで部署を離れる場合も少なくないらしい。『舟を編む』は希少な例か。(途中で異動になる人も描かれているけど)
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「広辞苑」「岩波国語辞典」の編者が語る辞書作成蘊蓄。光文社新書の「辞書を編む」が編纂業務中心に描かれているのに比べると辞書製作全般に渡っている。新明解にはやや否定的。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
増井元『辞書の仕事』岩波新書、読了。本書は辞書編纂に30年以上係わった著者が、その内幕を丁寧につまびらかにする一冊。非常に面白かった。辞書は「引く」ものなのか「読む」ものなのか。おそらくその両方なのだろう。辞書づくりの「黒子」に徹した著者の語りは、言葉を使う意識を深化させてくれる。 辞書にクレーム?と聞けば驚くが、ずいぶん問い合わせがあるとは意外だった。定番となった商品から定義に関するまで幅広い。厳密な定義を求める人も多いというが著者は「深い信仰心を持つ方」とばっさり。著者自身、言葉に敏感だが柔軟。厳密が言葉として正しいとは限らない 「食べる」に比べると「食う」とは乱暴な言葉だ。しかし著者はあえて「食う」と使うようになったという。「食べる」とは「賜ぶ」から転じて、目上の者から飲食物を頂くとの意(柳田国男『毎日の言葉』)。私たちが「常識」とするコードにあえて反発する著者のお茶目がすごくいい。 「ことばが好きでたまらない方、国語辞典を愛される方、また辞書に一家言をお持ちの方、この本を楽しんでくだされば幸いです」。それ以外の方にも読んで欲しい。 https://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1310/sin_k735.html
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最初本屋で見たときは、今一インパクトがなく食指が動かなかった。地味な本なのである。おそらく、この2014年7月16日に東京の研究社英語センターで、三省堂国語辞典の編者飯間浩明さんと並んで本書の著者増田元さんたちの鼎談に参加しなければ読んでいなかったかも知れない本である。それであわ...
最初本屋で見たときは、今一インパクトがなく食指が動かなかった。地味な本なのである。おそらく、この2014年7月16日に東京の研究社英語センターで、三省堂国語辞典の編者飯間浩明さんと並んで本書の著者増田元さんたちの鼎談に参加しなければ読んでいなかったかも知れない本である。それであわてて本屋を探したがなく、絶版かと思って、図書館で借り、東京への新幹線でひととおり目を通した。だれかの話を聞くとき、その人の本を読んでいるかどうかは大きく違う。本書は、全体に控えめだが時にはっきりと主張する増井さんの人柄がしみ出るような本である。本人のお話しを聞き、文は人を表すことを確信した。正直とても温かい気持ちになった。一つ一つの話も短くとても読みやすい。増井さんは岩波の国語辞典、広辞苑の編集の仕事を出版社の側からささえてきた人で、規範的と評される広辞苑が意外と進取の気風に富んでいたり、だじゃれが入っていたりしたことを知った。以前、遠藤織枝さんの本で、広辞苑の第何版かに「女遊びは卒業した」という例が載っていたのを知っていたが、それも話題に出ていた。増井さんとしては、今の世ではこんな例はうけいれられないだろうが、それはかつてふつうに言っていたことばだと言いたいのだろう。それは、今の辞書がこの世の表の顔だけを映していて、裏の顔、本音を出さないことの反映である。裏の顔をもった辞書もあってもいい。しかし、それを広辞苑に求めるのは無理だろう。NHKでラジオやテレビの仕事をしていたとき、商標名に敏感になったことがある。ホッチキスは知っていた。回転寿司は、奈良に遊んだとき「くるくる寿司」と呼んでいるのを知って変なの、と思ったが、回転寿司は商標名だったのだ。あと、キャタピラー、エスカレータ、魔法瓶も商標名だそうだ。また、「尊敬、尊重」の違いを単に、訓で読んで片付けているのを批判していたが、これは中国の同義語解釈でぼくがいつも不満に思うことと一致する。2字漢語の意味の違いは全体として分析しなくてはならない。増井さんは出身が文学畑で、その香りが本書にただよっている。そのかわり、語学的にはこれはどうかと思うこともあった。たとえば、「長さ」があって「短さ」がないというのは言語学では常識だ。最初のところで、刑務所から辞書の用例のカードを送っていたという外国の例もOEDにまつわる有名な例で、それについての本(翻訳がある『博士と狂人』?)も出ているくらいだ。こんなこと岩波の編集部のだれかが教えてあげればいいのにと思った。
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