微笑みの国の工場 の商品レビュー

平井京之介【著】

2016/09/29

タイの工場で実際に働きながらタイ人労働者の生態をフィルドワークする。農村出身の女性労働者の本音が書かれている。著者はそれどけ新来される関係を構築したのだろう。タイの民衆が信じているピーについても書かれていて貴重な資料でもある。読みながら気になったのは、あまりにも日常生活が生き生きと描かれているので、ここに登場している人の了解を取っているのだろうかという思いだ。著者は客観的に描いているが、それでも良い人物と悪い人物が登場する。悪者になっている人はどういう思いでこの本を読むのだろう。
こんなことを気にしたらフィルドワークなど書けないのかもしれないが。