1,800円以上の注文で送料無料

9の扉 の商品レビュー

3.4

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/10/13

北村薫スタートで辻村深月がアンカーのリレー小説。 次の作家の指名とその時にお題を渡す、という至極単純なルールしかないのに、バトンを受け取った作家が前の話のモチーフを継承していたり、全く違う話になったりと、一篇ごとに楽しむことができました。

Posted byブクログ

2023/01/17

殊能将之さん目当てで購入(以下敬称略)。流石、この短い話にさえ「引用」を放り込んできた。この二人の話をもっと読みたい。 9人の作家がそれぞれに「お題」を提案し、それをバトン代わりにしたリレー形式アンソロジー。一番良かったのは、鳥飼否宇。それまでの3作を上手く取り込んでオチをつけて...

殊能将之さん目当てで購入(以下敬称略)。流石、この短い話にさえ「引用」を放り込んできた。この二人の話をもっと読みたい。 9人の作家がそれぞれに「お題」を提案し、それをバトン代わりにしたリレー形式アンソロジー。一番良かったのは、鳥飼否宇。それまでの3作を上手く取り込んでオチをつけてきた。 さらにもう一展開造り出した摩耶雄高も凄い。 そして竹本健治を挟んで、貫井徳郎→歌野晶午の流れも最高。 ラストは辻村深月で爽やかに締めると思いきや、最初の北村薫の話の流れを汲む構成も秀逸でした。 巻末のあとがきリレーも面白かった。

Posted byブクログ

2021/10/03

9人の作家さんのリレー形式の短編。半数以上が初読み作家さん。ファンタジー、怪奇現象は苦手な自分だからどうかと思いながらだったけどやっぱり苦手なところは飛ばし読み。貫井さんから歌野さんへのリレーが好み。それでもそれぞれの作家さんの読みかえしてしまう面白さが味わえる。自分の好みも確認...

9人の作家さんのリレー形式の短編。半数以上が初読み作家さん。ファンタジー、怪奇現象は苦手な自分だからどうかと思いながらだったけどやっぱり苦手なところは飛ばし読み。貫井さんから歌野さんへのリレーが好み。それでもそれぞれの作家さんの読みかえしてしまう面白さが味わえる。自分の好みも確認できる。

Posted byブクログ

2020/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北村薫「くしゅん」★ 法月綸太郎「まよい猫」★★ 殊能将之「キラキラコウモリ」★★ 鳥飼否宇「ブラックジョーク」 麻耶雄嵩「バッド・テイスト」 竹本健治「依存のお茶会」 貫井徳郎「帳尻」 歌野晶午「母ちゃん、おれだよ、おれおれ」 辻村深月「さくら日和」

Posted byブクログ

2020/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリー作家が次のお題と回す人を決めて後を託すバトン形式。 各作家が自分より前までに出てきた設定や人物、単語をちりばめるユーモアもあり、1時間もあれば読めてしまうスケール感。 それぞれの話が短いため物足りなさもあるが、短い中にも作家ごとの色が出るところは面白かった。 猫好きの人は必見。 最後から最初へのつながりが秀逸。さすが辻村深月!

Posted byブクログ

2019/06/14

リレー短編集とのことですが、次の方を指名してお題を出すという形なので特に縛りがあるわけではありません。一話だけで十分楽しめるのに、ちょっと遊びで前の作品と絡めたりガッツリ設定を引きずったりと本当に楽しいリレーになっていました。バトンを渡すときの一言も楽しかったのですが、アンカーか...

リレー短編集とのことですが、次の方を指名してお題を出すという形なので特に縛りがあるわけではありません。一話だけで十分楽しめるのに、ちょっと遊びで前の作品と絡めたりガッツリ設定を引きずったりと本当に楽しいリレーになっていました。バトンを渡すときの一言も楽しかったのですが、アンカーから順に戻ってくるあとがきのリレーもとても良かったです。この作家陣ですからもちろんはずれなし!ラストの重責をきっちり果たした辻村さんに拍手!好みは貫井さんからの歌野さん。鳥飼さんだけは初読みだったので是非他の作品も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2019/02/22

一編一編が短くてもの足りない感があるけど、人気作家のリレー小説という面白さがあってよいと思います。 一編読むのに10分もかからないから、スキマ読書にどうぞ!

Posted byブクログ

2019/02/19

執筆者が、次に書いて欲しいお題と共にバトンを渡す相手をリクエスト。 という企画が面白そうだったし、 知ってる作家さんが多数参加されているので買ってみた。 「キラキラコウモリ」 ~ 「ブラックジョーク」 ~ 「バッド・テイスト」 「帳尻」 ~ 「母ちゃん、おれだよ、おれおれ」...

執筆者が、次に書いて欲しいお題と共にバトンを渡す相手をリクエスト。 という企画が面白そうだったし、 知ってる作家さんが多数参加されているので買ってみた。 「キラキラコウモリ」 ~ 「ブラックジョーク」 ~ 「バッド・テイスト」 「帳尻」 ~ 「母ちゃん、おれだよ、おれおれ」 この流れがよかった。 お笑いコンビはなんとなくロザンの二人をイメージした(笑) 後者は、2作で1つの作品かと思えるほど秀逸な連作。 「さくら日和」 最後締めくくるにふさわしい作品。 たい焼きにまつわる失恋ストーリーなのだが、春の心地よい雰囲気が伝わってくる。 逆に、「依存のお茶会」は浮いてるかなぁ。

Posted byブクログ

2018/02/10

9人のリレー形式の短編集。歌野がメンバーにいたので買った。どの話も30ページ前後で超短いのでさくさく読めた。いろんな作家のいろんな世界をちらちらっとのぞき見る感覚でまあまあ楽しかった。

Posted byブクログ

2017/04/24

北村薫が発案者のこの企画は、9人のミステリー作家による9つの短編で構成。まずは発案者が1編書き、次に書いてほしい作家とお題をリクエスト。また次の人へとバトンを渡すスタイルで、このリレーがなかなか楽しい。 1編目、北村薫の『くしゅん』を読んだときの感想は「なんだかなぁ」。北村薫は...

北村薫が発案者のこの企画は、9人のミステリー作家による9つの短編で構成。まずは発案者が1編書き、次に書いてほしい作家とお題をリクエスト。また次の人へとバトンを渡すスタイルで、このリレーがなかなか楽しい。 1編目、北村薫の『くしゅん』を読んだときの感想は「なんだかなぁ」。北村薫はデビュー作の『空飛ぶ馬』をとてもおもしろく読んだので、期待しすぎたかなぁと不安な思いに駆られて読み進めたのですけれども、バトンが渡されるたびにおもしろくなりました。 北村薫は次のランナーとして法月綸太郎を指名、お題は「猫」。この後、猫→コウモリ→芸人→スコッチ→蜻蛉→飛び石一千万円→サクラと繋がります。北村薫『くしゅん』にはじまり、法月綸太郎『まよい猫』、殊能将之『キラキラコウモリ』、鳥飼否宇『ブラックジョーク』、麻耶雄嵩『バッド・テイスト』、竹本健治『依存のお茶会』、貫井徳郎『帳尻』、歌野晶午『母ちゃん、おれだよ、おれおれ』、そして〆は辻村深月『さくら日和』。 前編に繋がる物語を書くべしというルールがあるわけでもなく、そこは作家の好き勝手に。まったく独立した物語を書いた作家もいれば、前編の続きを書いた作家、前編の登場人物を自分の物語にも登場させた作家、いろいろ。 執筆者の著作では、法月綸太郎の『生首に聞いてみろ』、殊能将之の『ハサミ男』、麻耶雄嵩の『蛍』、歌野晶午の『葉桜の季節に君を想うということ』、そして貫井徳郎と辻村深月については著作のほとんどを読んでいますが、鳥飼否宇と竹本健治は読んだことなし。鳥飼否宇がめっぽうおもしろかったので、長編も読んでみたいです。 あとがきがまたまた粋で、今度はアンカーから順にトップランナーへと戻ります。購入後にまず最後のページを開いたら、そこにあったのが北村薫のあとがきで、「あとがきから立ち読みしている人もいるんだろうなぁ」と。いえいえ、立ち読みじゃないですけどと思いながら笑いました。すぐに読めるそこそこの1冊。こんな試み、楽しいぞ。

Posted byブクログ