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エディアカラ紀・カンブリア紀の生物 の商品レビュー

4.4

10件のお客様レビュー

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2023/02/10

カンブリア紀に興味があったから読んだけどエディアカラ紀から説明する理由が深かったな〜! こういう本は専門的になりやすいし、難しく書こうとすればいくらでも難しくできるので素人にもわかりやすく書いてくれて非常に読みやすかった! ワンダフルライフや眼の誕生など読みたい本、学びたい内容が...

カンブリア紀に興味があったから読んだけどエディアカラ紀から説明する理由が深かったな〜! こういう本は専門的になりやすいし、難しく書こうとすればいくらでも難しくできるので素人にもわかりやすく書いてくれて非常に読みやすかった! ワンダフルライフや眼の誕生など読みたい本、学びたい内容が増えました。絵も多く化石から復元図へのイメージがつながりやすかった。専門書としての評価はわかりませんが、読み物としては面白かったです! まだアノマロカリス・カナデンシスに恋焦がれていますがオルドビス、シルルにも興味を持っていきたいな

Posted byブクログ

2021/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 「ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (S・J・グールド)」からの流れで本書を手に取った。  いわゆるカンブリア爆発というのは、エディアカラ紀とカンブリア紀の地層を比較し、カンブリア紀の地層に多くの生物の化石を認めることからそう呼ばれているが、そもそもエディアカラ紀の生物はまだ軟体性で化石に残りにくく、カンブリア紀はその身体が硬質化したため化石に残っている生物が多いという。  ではなぜカンブリア紀の生物が硬質化したのか、①大整合により地中の化学成分が海中に溶け出し硬組織を作る材料が増えたという説、②眼の誕生が生物の多様性に拍車をかけたという「光スイッチ説」(「眼の誕生―カンブリア紀大進化の謎を解く」(アンドリュー・パーカー))に言及されている。  本書は「ワンダフル・ライフ」が刊行されてから20年ほど経過しており、その間にも新種生物の発見や新たな進化に対する考え方など古生物学、地質学のアクティブさが伝わってくる一冊だ。

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2020/09/29

エディアカラ紀の生き物と、それ以前の 生き物って言ふかが書いてあった。けっこう面白い。  さう言ふわけで、D・ウォルコットのアレは書いてある。  

Posted byブクログ

2019/04/21

グールド博士のワンダフルライフを読んでいるとより楽しめる。化石写真が豊富で最新の発見や論文が紹介されている。エディアカラ〜カンブリア紀はまだまだ謎が多く、動物がどのように分岐していったか想いを馳せるのはとてもワクワクする。 エディアカラ楽園の時代が最も平和だったのか、最初に別の動...

グールド博士のワンダフルライフを読んでいるとより楽しめる。化石写真が豊富で最新の発見や論文が紹介されている。エディアカラ〜カンブリア紀はまだまだ謎が多く、動物がどのように分岐していったか想いを馳せるのはとてもワクワクする。 エディアカラ楽園の時代が最も平和だったのか、最初に別の動物を食べ始めた個体の存在は自然淘汰の必然だったのか・・ カンブリア紀の大陸配置も当時の地球像を理解するのに有効。ゴンドワナ超大陸の端に中国が、その対極に豪州があり、北米やシベリアなどは赤道付近に集結。大洋を挟みながらも同じ時代の層に似た種類の動物群が見られるのは、生き物の分布の力強さを思わせる 硬組織を形成するための材料が、潜る動物が誕生したことで地中の成分を拡散させるために得られたとするのは興味深い。眼の誕生について、光スイッチ説の紹介もあり、中枢神経系や脳の発達がこんなに古くまで遡るのというのは感心。 エピローグとして、アパンクラと命名された種が陸上進出していた可能性が紹介されているが、呼吸はどうしたのか…

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2018/11/24

34億年前の原核生物の化石に始まり、エディアカラ紀にカンブリア紀 分類とかの細分化の表はないかわりに、図が多い ので、どうせ覚えきれない分類図ではなく、小気味よく好奇心を満たしてくれる図版と知識が楽しい アノマロカリスの複眼の化石の写真とか、複眼の数が片目で30000個以上の集ま...

34億年前の原核生物の化石に始まり、エディアカラ紀にカンブリア紀 分類とかの細分化の表はないかわりに、図が多い ので、どうせ覚えきれない分類図ではなく、小気味よく好奇心を満たしてくれる図版と知識が楽しい アノマロカリスの複眼の化石の写真とか、複眼の数が片目で30000個以上の集まりなら、現生動物で例外的に多いトンボの眼よりも多い、とか、ワクワクするよね あとは、1ミリとかいうオーダーの化石とか見せられると、そっか、肉眼で見えるサイズは世界の僅かだよなーと思ったり 「最古」っていう、いつだって霞んでるのが、いつだって好きなんです 楔形文字とか、記紀とか、ニエプスとかね

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2016/10/04

スティーヴン・J・グールドのワンダフル・ライフでバージェス頁岩で発見されたカンブリア紀の種の大爆発の話を読んでから、既に20年以上経ってしまった。TVで何度も取り上げられて、すっかり馴染みとなったアロマロカリスをはじめとするカンブリア紀、及びその前のエディアカラ紀の生物をフルカラ...

スティーヴン・J・グールドのワンダフル・ライフでバージェス頁岩で発見されたカンブリア紀の種の大爆発の話を読んでから、既に20年以上経ってしまった。TVで何度も取り上げられて、すっかり馴染みとなったアロマロカリスをはじめとするカンブリア紀、及びその前のエディアカラ紀の生物をフルカラーの化石写真と図版で紹介している。このクオリティーでこの値段(2680円+Tax)で大丈夫?と心配してしまう出来。カンブリア紀の化石がバージェス頁岩以外(特に中国)からも多数発見されていること、ワンダフルライフ当時は現在種と関係がないと思われていた種が実は現在につながっていること、等、この20年の知見が盛り込まれていて、それでもワンダフルライフへの敬意は失わない良書。 シリーズの第一巻ということで、次巻以降(刊行済み)も期待できる。

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2014/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 エディアカラ紀(約6億2,000万年前から約5億4,200万年前)とカンブリア紀の生物を、生命の誕生から時系列に紹介する一冊。科学的な知見に基づきながらも平易な本文と、鮮やかな化石写真の特筆すべき豊富さで、門外漢をも大いにときめかせる仕上がりになっている。  『眼の誕生』で紹介された「光スイッチ説」は当時(2003年)の最新の研究成果に基づいた仮説であったのだが、この分野では日に日に新発見があるため、「光スイッチ説」についての最新のアップデートも本書(2013年刊)では行われている。こうしたライブ感は、真実を探求する過程にリアルタイムで同行しているようで、刺激的だ。  本書で見る我々の祖先はあまりに奇妙奇天烈な姿をしている。けれども、何億年かのちには、我々が未来の住人たちになんだコレ、と言われるかも知れない。そう思うと、ちょっと楽しい。

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2014/08/21

魚類がカンブリア紀には出現していたとか、アノマロカリスと節足動物の関係とか、研究が進んでいることを数多くの部分で知り、とても参考になりました。

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2014/08/03

「ワンダフル・ライフ」アップデート版。かの本が好きだった人は是非。綺麗なイラストだけでなく、化石写真を見せてくれるのは非常に有難く、大いに知的刺激される。 2000年以降新発見の新生物、以前の復元からの改訂図など、余すことなくニーズに応えた意欲作。

Posted byブクログ

2014/04/08

エディアカラ紀とカンブリア紀の生物たちの世界を、フルカラーの豊富な写真とイラストと共に解説する。最新の考古学的成果が盛り込まれていて、新しい化石が見つかることによってこれまでの説が覆されてゆくのは面白い。これ以後の時代も続刊で扱われる。 エディアカラ紀は、これまで先カンブリア紀...

エディアカラ紀とカンブリア紀の生物たちの世界を、フルカラーの豊富な写真とイラストと共に解説する。最新の考古学的成果が盛り込まれていて、新しい化石が見つかることによってこれまでの説が覆されてゆくのは面白い。これ以後の時代も続刊で扱われる。 エディアカラ紀は、これまで先カンブリア紀と呼ばれていた時代の最末期として、2004年に設定された地質時代で、約6億3500年前から5億4100年前まで。本書では動物をメインに扱うが、最古の生命の化石は約34-35億年前まで遡るらしい。エディアカラ紀の動物たちはまだあまり活動的でないと考えられている。痕跡化石が中心で、硬組織は主流ではなかったらしい。270種類以上が確認されているエディアカラ生物群の多様性は、5億7500万年前からの約1000年間に出来上がったらしく、「アヴェロンの爆発」と名付けられた。これらの生物群と、カンブリア紀以後の類縁関係はまだはっきりしていないらしい。 カンブリア紀は約5億4100年前から4億8500年前まで。この時代の動物たちは活動的で、多様性も大きい。バージェス頁岩や澄江などから見つかった不思議な姿の動物たちは、ジェイ-グールドの「ワンダフル・ライフ」で有名になったが、その刊行後に進んだ理解が興味深い。現在の生物に繋がるような特長を持つ生物たちが既に生まれていたことに驚かされる。この「カンブリア爆発」と呼ばれる多様性の爆発が何故起きたのか。眼の誕生による「光スイッチ説」など、いくつかの仮説が紹介される。カンブリア紀末期には、既に陸上進出が始まっていた可能性もあるらしい。 それぞれの発掘場所がどの時代に対応するかなど、ひと目でわかるようにまとめてあると良かったと思う。本文はわかりやすくて非常に楽しく読める。

Posted byブクログ