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性と柔 の商品レビュー

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2024/02/01

バルセロナ五輪で銀メダルを取り、その後スポーツ社会学者に転じた筆者。柔道史、特に「女子柔道」の歴史と先人達の苦労と共に、本書の核心である柔道界の「男のムラ社会」による弊害との闘いを綴る。本書が書かれた年に女子強化チームのメンバーから指導部の暴力に対する告発がされており、それを受け...

バルセロナ五輪で銀メダルを取り、その後スポーツ社会学者に転じた筆者。柔道史、特に「女子柔道」の歴史と先人達の苦労と共に、本書の核心である柔道界の「男のムラ社会」による弊害との闘いを綴る。本書が書かれた年に女子強化チームのメンバーから指導部の暴力に対する告発がされており、それを受けての本書かと思われる。 嘉納治五郎による創設からの柔道史に頁を多く割き、現在の問題にこの歴史の深さも影響していることが語られている。典型的な「男社会」の権威主義社会であり、昨今の企業不祥事とも共通する人間社会の問題点の1つととらえられる。 柔道という競技の特性から「女子柔道が孕んでいるエロチシズム」に言及しているののが特徴的だったが、この論点はやや消化不良が否めなかった。

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2021/03/30

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet.nwec.jp/bunken/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=BB11282012&opkey=...

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet.nwec.jp/bunken/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=BB11282012&opkey=B161706471390855&start=1&totalnum=3&listnum=1&place=&list_disp=100&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=000

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2017/08/19

日本のお家芸と言われる柔道。観戦するのは大好きだ。オリンピック ともなれば、放送が観られなくても試合結果のチェックは怠らない。 その柔道の世界から次々と不祥事が発覚したのが2013年だった。 1月に女子柔道の強化選手15名による、監督をはじめとした指導 陣の暴力行為やパワハラの...

日本のお家芸と言われる柔道。観戦するのは大好きだ。オリンピック ともなれば、放送が観られなくても試合結果のチェックは怠らない。 その柔道の世界から次々と不祥事が発覚したのが2013年だった。 1月に女子柔道の強化選手15名による、監督をはじめとした指導 陣の暴力行為やパワハラの告発がきっかけだった。 その後、補助金の不正使用、役員のセクハラ等も発覚し、全柔連 は自浄作用を試された。 テレビのコメンテーターとして、告発した女子選手たちを擁護し、 全柔連の男社会の構造を批判していたのが本書の著者でも ある溝口紀子氏だ。 一連の不祥事については本書の第4章で詳細に触れられている。 組織としての全柔連への批判もさることながら、自身の行動を 振り返っての反省点も記されている。 競技としての柔道はテレビ中継等で知ってはいたが、日本の 柔道がいかにして現在の姿となったかを、多くの文献を参照 して詳細に追っている。 柔道=講道館と考えていたのだが、講道館の元々は町道場 に過ぎず、他にも多くの流派があったこと等、目からうろこの 話ばかりだった。 ひとつの競技の歴史としても勉強になる。テレビで見ている だけでは気が付かなかったのだが、女子選手の黒帯の話 はいささか衝撃的だった。 国際試合では男子と同じ黒帯だが、日本国内の試合では 女子は白線の入った黒帯を使用している。 この黒帯の話をはじめ、女子柔道が晒されて来た性差別も 歴史をひも解き、海外での柔道と比較して分かりやすく解説 している。 まだオリンピックの正式競技になる前、女子柔道の山口香さんが 格好良かった。今でも女子柔道と言えば、この人の名前が真っ先 に頭に浮かぶ。 その山口香さんも、数々の差別とも闘って来たのだな。 多分、柔道界だけではなくどのスポーツでも女性蔑視は あるのだと思うし、勝利至上主義も柔道界だけのもの ではない。そして、観戦する側も常に「金メダル」を期待する ことをやめなくてはいけないのでは?とも思った。

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2014/10/13

中盤までは日本と海外の柔道の歴史について調べ上げた事実が延々と書かれ、終盤になって女子選手に対するパワハラ等の不祥事の問題へ一気に展開される。 内容の重複も散見され、とても読みやすいとは言えないが、高専柔道の経験者として講道館と武徳会の生い立ちを客観的な記述により知ることができた...

中盤までは日本と海外の柔道の歴史について調べ上げた事実が延々と書かれ、終盤になって女子選手に対するパワハラ等の不祥事の問題へ一気に展開される。 内容の重複も散見され、とても読みやすいとは言えないが、高専柔道の経験者として講道館と武徳会の生い立ちを客観的な記述により知ることができたのはよかった。 オリンピックで銀メダルを獲得しながら日本柔道のあり方に疑問をもち、育児をしながら受験を経て大学院に入り、地道な研究を積み重ねた成果をこのような形で世に出したことは称賛に値すると思う。

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2014/03/11

文章を書く事を生業としていない、オリンピックメダリストでもある溝口紀子さんの著書。東京オリンピックの開催が決定というタイミングの時に原稿を書いていただけあって、タイムリーな内容。柔道という世界の歴史から、第二次世界大戦後の柔術、古武術を含む日本古来の武術の存亡。世界での女性の柔道...

文章を書く事を生業としていない、オリンピックメダリストでもある溝口紀子さんの著書。東京オリンピックの開催が決定というタイミングの時に原稿を書いていただけあって、タイムリーな内容。柔道という世界の歴史から、第二次世界大戦後の柔術、古武術を含む日本古来の武術の存亡。世界での女性の柔道への参加、発展の経緯や、遅れて取り組まれた日本での女子の参加の経緯、一冊を読むとあらすじが見えてくる。そして、その経緯をふまえてのあの憎むべきハラスメントの事件の数々。男のムラ社会で本来の柔の理想から外れた問題点。ノンフィクションだけに考えさせられた。

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2014/01/08

知りたかったのは柔道教育先進国のフランスと日本の練習などの具体例の違いだったので、あまり役には立たなかった。

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2014/01/07

この本を読んで、なんだかんだ言って、柔道の日本社会における位置付けは他の武道格闘技より何枚も上だなと思いました。論点ずれてますが。

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